当時、市販車としては破格の加速力を実現
2025年12月、アメリカのオークションサイト「Bring a Trailer」において、1972年式のカワサキ「H2マッハIV」が出品されました。
【写真】短命ながら伝説となった2スト大排気量モデル! カワサキ「H2マッハIV」を見る(18枚)
カワサキの「マッハ」シリーズは、1969年に登場した「マッハIII(H1)」が始まりです。
排気量500ccの2ストロークトリプルという構成は、欧米市場で高く評価され、「ゼロヨン最速」を目指した独自のコンセプトは多くのライダーを虜にしました。
しかしその後、ホンダが「CB750FOUR」を市場投入したことで、4ストローク4気筒の高性能バイクが一気に台頭します。
カワサキとしても水面下ではZ1の開発が進んでいましたが、発売までに時間がかかることが見込まれたため、その間の対抗馬として登場したのがH2こと「マッハIV」でした。
マッハIVは、販売当時は750SSという名称でも知られ、排気量748ccの2ストローク空冷3気筒エンジンを搭載したモデルとして、強烈な加速性能を武器に発売されました。
CB750に最高速度や加速性能で対抗することを目標に、500ccのH1エンジンをベースにボア・ストロークを拡大。最高出力74馬力、最大トルク77Nmを誇り、乾燥重量192kgという軽量さも相まって、当時の市販車としては破格の加速力を実現しました。
その圧倒的なパフォーマンスの一方で、燃費や排ガス、騒音といった実用面では時代の流れに逆行する存在でもありました。
特にオイルショック後の1970年代中盤には、環境性能を重視する流れが強まり、結果として「マッハIV」は1975年をもって生産終了に至ります。
とはいえ、その尖ったキャラクターと独自のメカニズムは、今日でも多くのファンを魅了してやみません。
レストア済みの極上コンディション 米国で発見されたマッハIVの素顔
今回出品されたのは、アメリカ・ルイジアナ州に所在した1972年式「H2マッハIV」です。
この個体は新車当時から長らくオーナー家族のもとに保管されており、2018年以降には複数回にわたってレストア作業が実施されてきました。
ボディカラーは2018年ごろにリペイントされた鮮やかなブルーで、側面カバーの一部は交換されているとのことです。
燃料タンクは内側に防錆コーティングが施され、クロームメッキのエキゾーストやワイヤースポークホイールも輝きを保っています。ホイールは前19インチ、後18インチのサイズで、ブリヂストン製のタイヤが装着されています。
足回りには、前輪にディスクブレーキ、後輪にはドラムブレーキを採用。サスペンションはフロントがテレスコピック、リアはプリロード調整可能なツインショックを採用するなど、当時としては高い装備水準を誇っていました。
コクピットにはニッポンセイキ製のメーター類が並び、スピードメーターは140マイル(約225km/h)まで刻まれ、タコメーターはレッドゾーンが7500回転に設定されています。
メーター内にはエンジン慣らし運転時の推奨回転域を示す印もあり、実用性とレース志向の両立が意識されていたことがうかがえます。
また、搭載されるエンジンは、748ccの2ストローク3気筒ユニット。シリンダーは0.5mmボアアップされ、ドイツ製ヴォスナー製のピストンが組み込まれています。
クランクシャフトは再構築され、3連ミクニキャブレターもリビルド済み。潤滑方式はオイルインジェクションで、キックスターターと電子点火も装備されています。
トランスミッションは5速MTで、駆動はチェーンドライブ。トランスミッションもベアリング類を含めてオーバーホール済みです。
この個体の走行距離は、メーター読みで約6000マイル(約9650km)であり、現オーナーは約500マイル程度しか走行していないとされています。
エンジンルームや足回りの清潔感も保たれており、出品時にはツールキットや保証書、交換済みの燃料コックも付属していました。
なお、今回のオークションでは、39件の入札の末、最終的に1万9500ドル(約280万円)で落札されました。
※ ※ ※
H2マッハIVは、わずか数年の短命でありながら、その圧倒的なパフォーマンスと唯一無二の設計思想で、今なお語り継がれているモデルです。
特に今回のようなコンディション良好かつ丁寧に手が加えられた個体は、コレクター市場においても高い価値を持ち続ける存在といえます。
現在では排出ガス規制や騒音基準の厳格化により、当時のような2ストローク大排気量車は市場に存在しません。しかし、その過激さと大胆さを体現した「マッハIV」は、未来に語り継ぐべき一台であると言えるでしょう。(Peacock Blue K.K.)
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