筆者がまだ幼少で、「BE MY BABY」な年代である、「昭和」の時代(意味不明)。マイカーはまだまだ高額なご時世でしたので、現代のように、自動車でドライブすることが、なかなかできませんでした。そのため、人びとの移動手段は、徒歩や自転車、人力車、そしてオートバイが主なものでした。
オートバイとは、原動機を搭載した二輪車です。ただし、「オートバイ」は和製英語ですので、欧米では、モーターサイクル、モーターバイクと呼ばれており、外国でオートバイを説明する時に使うと通じないので要注意です。
ツーリング用、通勤用、街乗り用、排気量別のおすすめバイク12選
オートバイは、1863年にフランスの発明家が特許を取得して、1873年のウィーン万博に出品したものが原型と言われています。その後いろいろすったもんだあって、戦後、ホンダやスズキがオートバイの国産化を推し進め、現代に至ります。
最初はとても高額で利用層が限られていた「オートバイ」
1952年に自転車用補助エンジンとしてホンダから「ホンダ・カブF型」が登場。同社エンジン「F型」を搭載し人気を博しました。
ちなみに今でも、いわゆる「自転車」に原動機が付いたオートバイのことを、「バタバタ」とか「ペケペケ」と呼ぶ人もいるようですが、今ではペダル付きの自転車を通常、「モペット」と称します。本誌で記事を執筆した、原付扱いの折りたたみ式電動バイク「glafit」も、この「モペット」の部類に入ります。
【参考】合法?違法?原付扱いの折りたたみ式電動バイク「glafit」は改造してもOK?
その後、完成形のオートバイも多く作られるようになり、1958年(昭和33年)に発売された、丈夫で安価で乗りやすくて何だかサイコーな「Super Cub C100」(スーパーカブ)は、大ベストセラーとなり、現在でもそのシリーズが続いています。
例えば、「ど根性ガエル」の梅さんが、寿司の出前の際に乗っていてた(そして必ずコケていた)のが「スーパーカブ」(ではないか、と一説には言われている)なのは皆さんご存じですね!
自動遠心式クラッチとシーソー式チェンジペダルにより、右手で操作しつつも、左手でおか持ちを持って配達に出かけられるのが大きな特徴でした。今じゃあもうそんな光景は、法律上見られませんね。
バイク初心者に福音! 小柄な女性ライダーも大歓喜!「ラッタッタ」
丈夫で安価で乗りやすくて何だかサイコーな「スーパーカブ」ですが、重量、サイズがそれなりにあり、小柄な女性がちょっとその辺までお手軽簡単に乗る、というような用途にフィットしていたかというと、そうでもありませんでした。
その結果、新たに開発され、登場したのが、1976年に発売された「ホンダ・ロードパル」、通称「ラッタッタ」なのです!
「ラッタッタ」こと、「ホンダ・ロードパル」は、お値段なんと標準現金価格は5万9800円。当時としては激安でした。非力な人でも簡単に取り回せるお手軽さは、世界中の「ラッタッタ」ファンに支持され大ヒット。輸出込みでなんと1年で25万台も売り上げたとか。すごい!
そもそも、「ラッタッタ」って、なあに?
さて、「ホンダ・ロードパル」を語る上で欠かせないのが、本機の愛称である「ラッタッタ」。
映画「無常なるかな人生」や「ナポリの饗宴」などに出演した、イタリアの超有名女優である「ソフィア・ローレン」を、満を持してTVCMに登用。美しや~。
CMの冒頭で、ロードパルのエンジンを掛ける時に、ソフィア・ローレンが口にした「ラッタッタ」が、コマーシャルを見る人びとの心を打ち抜くことになりました。
ちなみにCMではその後左側のハンドルのブレーキを握り、料理のコックさんと思われる人に「ほらね!!」と声を掛け(字幕で)、コックが「いや むりですよ」と返答し(字幕で)、BGMとしても曲に併せて「ラッタッタ、ラッタッタ」が延々と繰り返し流れ、「素晴らしき人ホンダに乗る」というキャッチフレーズが表示され、CMは終わります。
……で、はてさて「ラッタッタ」とは何ぞや? ということになるのですが、ソフィアローレンがCM撮影中、突然ひねりだした単なるアドリブではないか、という説が散見されますが、BGMでも「ラッタッタ」が流れていますので、どうもアドリブで、という訳でも無さそうです。ちなみに、ホンダのサイトに「この《ロードパルL》は、既に“ラッタッタ ”でおなじみのタップ・スターターのほかに、……」といった記述も見られるため、
【参考】新発売 クイック・スターター付 ロードパルL(NC50L)
「タップ・スターター」に関連するかけ声をキャッチフレーズとするため、必然的に発した叫び声、と考えた方が自然なようです。
ちなみに、「タップ・スターター」は、エンジンの始動をゼンマイで行う方式であり、ペダルを何回か足で踏んでゼンマイを巻いてから、後輪ブレーキレーバーを解放して、ゼンマイの復元力で、エンジンを始動する方式です。
例えばスーパーカブは、「キックスターター」であり、足で蹴り込んでエンジンを始動しますが、これは結構な脚力を必要とするため、女性には敬遠されがちでした。
そこでロードバルでは、強い足で蹴る力が不要な、「タップスターター」が採用されたのです。そして、ゼンマイを巻く時に、この「ラッタッタ」なシチュエーションをCMで表現しようとしたのではないかと考えると、かなり納得がいき、夢が広がります。
今後、「タップ・スターター」のオートバイにもし乗る機会があれば、「ラッタッタ」を口ずさんでみましょう。もしかしたら、昔を懐かしむ人に、声を掛けてもらえるかもしれません。
あの頃これに乗りたかった! 女性が乗りやすくてオシャレでステキなバイク「ラッタッタ」こと「ホンダ・ロードパル」。
筆者も「ラッタッタ」と叫びながら、どこかへ消えていなくなりたいです!
※資料・画像引用 筆者自身の撮影によるもの、もしくはメーカー・販売店サイト、またはWikipedia、Weblio辞書からの引用など
※本記事は、あくまでも筆者の微かで不正確な記憶と主観に基づき、独断と偏見で飛躍した説明足らずで知識不足の実にテキトーな表現による中身のない誰にでも書ける単なる下らない多少話を盛った紹介風の「エッセイ」であり、特定メーカーや機種、人物、趣味・嗜好・その他いろいろを貶める意図はまったく御座いません。また筆者及び編集部はそのサービスの内容や継続性等を保障するものでは御座いません。
※本記事に登場する、登場人物のキャラクターや言動は炎上しそうな箇所はおおむねフィクションです。
文/FURU
デジタル系ガジェットに散財する、サラリーマン兼漫画描き兼ライター。電脳ネタがテーマの漫画を得意とする→https://www.furuyan.com
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