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トヨタ・70系後期ノア&ヴォクシー(2010年4月~2014年1月)|中古車選びに役立つ「当時モノ」新車試乗記

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トヨタ・70系後期ノア&ヴォクシー(2010年4月~2014年1月)|中古車選びに役立つ「当時モノ」新車試乗記

燃費向上だけじゃない!! 
運転のし易さ、快適性、気持ち良さが進化

TOYOTA/NOAH&VOXY
トヨタ/ノア&ヴォクシー(70系後期) 2010年4月発表マイナーチェンジモデル

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この度のマイチェンによって、全車にバルブマチックエンジンを搭載し、ミッションは7速シーケンシャルシフトマチックに換装されたヴォクシー&ノア。とはいっても、マイチェン前からトップグレードにはバルブマチックが採用されていたので燃費向上の恩恵はあっても走りのテイストに大きな違いはないだろうと思っていた。

ところがいざ試乗してみると、これがずいぶんと気持ち良い走りになっている。燃費、環境性能の向上をメインにエンジン、CVTの制御を見直したとのことだが、どうやらそれが走りにも好影響をもたらしたようだ。

たとえば80~100km/hあたりまで、ごく自然に巡航するつもりで走ってみると、この間のアクセルワークに対するパワーの出方やエンジン、およびCVTのフィーリングなどがとてもリニアに感じられる。

ちょっとした速度コントロール時などでのアクセルのツキの良さが増しているし、エンジン回転が先に行きがちのいわゆるCVTのクセも体感的にはかなり少なくなった印象だ。絶対性能が劇的に変わったという類の変化ではないのだが、運転のし易さや快適性、ドライビングの気持ち良さなどが、間違いなく進化を遂げたといっていい。

聞けば、アクセルの立ち上がりの開度を緩やかな傾向に変更したり、ウィッシュでも実践したリニアリティを高める方向でのCVT制御の見直しなどを行ったとのこと。

乗り心地も特別に大きな変化といえるほどではないのだが、ZS/Si系では低・中域でよりしっとりと落ち着きの増したテイストになった印象だ。ショック、スプリングともに適正化が図られた模様で標準車もなにげに乗り心地、快適性が増している。

また、微妙な変化ながら加速時などのキャビンの静粛性が向上している。これまではエンジン回転が高まった際にノイジーとの声があったそうで、今回からダッシュサイレンサーを以前よりも少し厚いものにすることで対処した。

運転が気持ち良くなったもうひとつの理由としては、ZS/Si系に新たに採用されたD型形状のステアリングも見逃せないポイントだ。太巻き、小径感覚のグリップが手に馴染みやすいし、この形状のおかげで握っている位置が判りやすく、ハンドリングに関してもリニアリティが高められた印象をもった。

実際にはステアリングそのものだけでなくEPSもニュートラルな方向に制御が変更されている。これまでは高速域では手応えを重くしていたが、D型ステアリングの採用に伴ってこの制御を控えたそうだ。

今回のマイチェンで、回転シート車が従来の8人乗りから7人乗りに変更になった。ひと昔前ならば大は小を兼ねるの発想で8人乗りの方が有利だった気がするが、現在では2列目がより快適に座れるキャプテンシートの要望が多かったという。

オプション設定だったせいもあろうが、マイチェン前は回転シートを選ぶユーザーは15%ほどだったが、マイチェン後一ヶ月の数字ではほぼ50%が回転シートを選択している。

もっとも、回転シートの使い勝手が進化したことも見逃せない要因だろう。運転席側のシートの回転角度が従来の30度から助手席側と同様の60度になったし、2列目シートの位置を内側に入れることで回転させたチャイルドシートモードのままスライドドアの開閉が可能になるなど、確実に進化を遂げている。

なお、2列目キャプテンシートに乗り込んでのドライブは、キャビンの広さと座り心地などからくる快適性が高く、ワンランク上のミニバン的な心地良さがある。

これまで一部グレードだけに搭載していたバルブマチックエンジンを、全車に搭載。ミッションはすべて7速スポーツシーケンシャルシフトマチックに。エンジン&CVT制御の見直しで、従来よりも燃費・環境ともに性能がアップした。

ノア&ヴォクシーの顔つきはそれぞれ2種類

ヴォクシー エアログレード

ヴォクシー標準グレード
ヴォクシーはZSとZがエアログレードとなる。写真でも分かるとおり、グリルとバンパーの形状に
違いがある。

ノア エアログレード

ノア 標準グレード
ノアのエアログレードはSiとS。ヴォクシー同様、グリルとバンパーの開口部、左右のダクト形状に違い
がある。

VOXY ZS

NOAH X“L Selection”


センターメーター採用の機能的なコクピットまわり。ステアリングはノア、ヴォクシーともに最上級グレードのZS/SiではD型の本革巻きステアリングを採用。他グレードではウレタンの4本スポークに。V/Gグレードでのみ本革巻き+木目調となる。


ヴォクシー、ノアともに、乗車定員は8人乗り(2列目チップアップ仕様)、7人乗り(2列目キャプテンシート)、5人乗りの3タイプに。

今回のマイナーチェンジで新設定となった7人乗りキャプテンシート仕様車の2列目シート。

8人乗り車は、2 列目シートが6:4で分割チップアップする仕様を採用している。

7人乗りのキャプテンシートは回転対座式になっており、写真のように2/3列目が向かい合って座ることも可能だ。

キャプテンシート2列目は、両側ともにチャイルドケアモードを設定。子供の乗せ降ろしが楽に行える。

ヴォクシー

ノア
リアのコンビランプ。両方ともにブレーキランプ点灯状態で撮影している。ヴォクシーはブレーキランプ(⊃字部分)下がテールランプ、その下がウインカーとなる。ノアはブレーキ(コンビランプ下部分)とテールランプが兼用、ウインカーは上段のクリア部分となる。

助手席側ドアミラーには、駐停車時等に車両左側の確認ができる補助確認装置を設置している。

スポーティな走りとルックスのグレードが追加

GAZOO Racingの活動を通じて誕生したスポーツコンバージョン車がG SPORTS(通称G’s=ジーズ)。ヴォクシー&ノアはその第一弾で、ベースはヴォクシーのZS/Z、ノアのSi/Sだ。外観は専用デザインの前・後バンパー、30mmダウンのサス、デュアルスポーツマフラーなどを装備。内装は赤ステッチのシート表皮、ピアノブラックの加飾パネルなどの専用仕様。ボディ強化も施される。さらに走りを追求したG’sバージョンEDGEも設定されている。





※記事の内容、価格、スペック等は2010年4月の70系ノア&ヴォクシー マイナーチェンジ当時のものです。その後の一部改良等で変更になっている可能性もあります。

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