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最終戦を前にトップライダーがHYOD PLUS浜松に集結。『HYODエアブースト』の実演とトークショー開催

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最終戦を前にトップライダーがHYOD PLUS浜松に集結。『HYODエアブースト』の実演とトークショー開催

 HYOD PLUS浜松で10月12日(土)に『HYOD AIR-BOOST』のデモンストレーション & RIDER TALK SHOWが開催され、全日本ロードレース選手権のトップライダーである中須賀克行、岡本裕生、水野涼、高橋巧、岡崎静夏、加賀山就臣監督がゲストライダーとして登場。トークショーでは、実際にエアバッグを使ってきた感想や最終戦鈴鹿へ向けての抱負を語った。

 着られるエアバッグとして今年開催のモーターサイクルショーで発表されたHYOD AIR-BOOST(HYODエアブースト)は、どのメーカーでも、どんなジャケットでも着られて、ストリート、サーキット、アドベンチャーモードが選べ、切り替えはスマートフォンの専用アプリで操作できる。

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 直営店そして量販店販売店で販売をスタートし順調な滑り出しとなっているとのこと。それでも現状エアバッグについては、存在を知らなかったり、その効果について半信半疑な面もあったりするのは否めない。

 今回で2回目となる本イベントは、全日本ロードで活躍するトップライダーをゲストに、サーキットでのエアバッグの効果と必要性等の経験談、そして、日常公道で走るすべてのライダー、そしてそのライダーの家族らに向けて、じっくりと安全性の提供を身近に感じてもらうことを目的として開催。同時にHYODストア各店(東京、大阪、福岡)の店内モニターでパブリックビューイングも行われた。

 今回は、エアバッグ専門メーカーであるIn&motionのスタッフらもフランスから来日。ピエール・フランソワ副社長は「MotoGPで活躍しているヨハン・ザルコを始めとした、トップクラスの選手に使用してもらっているが、限られた方だけではなく、広く一般のユーザーにも同じクオリティを味わっていただきたい」と挨拶。実演では、AIR-BOOSTそのものが膨らむ模様と、レーシングスーツの中に装着した模様を実演。岡崎も、ウェアの下に装着し実演を行った。

 トークショーでは、まずAIR-BOOSTの効果やエピソードを各ライダーが語った。

「第7戦岡山では、金曜日の1本目で調子が良くてギリギリを攻めていたらリヤが脱輪してしまい転倒。けっこうな勢いで上に飛ばされてしまいました。滞空時間が長くエアバッグが開いて、これで安心だと思って落ちていきました。ダメージが身体にもあったのですが、そのスピードと滞空時間を考えると、本来なら次の日にバイク乗れる状態ではなかったと思いますが、HYOD AIR-BOOSTのおかげでレースも走りきることがてきました。ライダーの皆さんは、エアバッグをつけて自分を守っていただきたい。性能は自分たちで立証済みなので抜群です。事故に遭っても無事に帰れるのは最大のメリットです。我々レーシングライダーがこれまで転倒してきたデータが、このAIR-BOOSTにフィードバックされているのでぜひ使ってください」(中須賀)

「40年近くレースをしていて、常にレーシングスーツの進化を感じてきました。昔のプロテクター部分がスポンジだけだったり、1990年代に入り、やっとプラスチックのカップができてきたりしました。長年味わってプロテクションの進化を見てきたので、それを皆さんに届けられることをうれしく思います。ライダーはプロテクターについてすごい進化を感じています。岡山国際で転倒した中須賀選手は、決勝を走れなくてもおかしくなかったのですがエアバッグのおかげで上位でフィニッシュできました。そのシステムをどのメーカー、どんなジャケットでも装着ができるのは、すごいことです」(加賀山)

「僕たちはレースで着用していますが、300km/hを超える速度で走ると、やはり転倒はしたくないのですが、エアバッグを着用することで怪我をする可能性がどんどん下がってきています。実際にMotoGPでも着用が義務化されていますし、ツーリングなど一般公道でもエアバッグを着た方が良いでしょう」(水野)

「自分は転倒が少ない方ですが、昨年の最終戦で中須賀選手と転倒した時も、ふたりとも怪我をしたのは足だけでしたし、エアバッグを使い始めてから上半身は一度も怪我をしていないので、性能はもう立証済みだと思っています。一方で公道では相手が車とかになってくるのでレースより必要なのではないかと思います」(岡本)

「自分はレースの時、ちゃんとシステムのスイッチ入ってるかな? と心配になるのですが、スマホアプリで見れるようになったのでピットボックスで直前にチェックしてから走り出すようにしています。安心感を与えてくれるのが良いですね。一般道だったらより楽しく乗ってもらうためにも安心材料のひとつになりますよね」(高橋)

「正直安い買い物じゃないし買える値段かどうかは、多分人それぞれだと思いますが、エアバッグの安全性は証明されていますので、これがスタンダードになっていくのではないかと思います。もしも寿命が決まっているとしたら、日割りで計算した場合早く買った方が良いと思いますね。迷っているならば結果的にお得になるので早く買いましょう」(岡崎)

 目前に迫ってきた全日本ロード最終戦鈴鹿について、JSB1000クラスでランキング上位につける3人が勢ぞろいしていただけに、そのコメントにも注目が集まった。特に中須賀と岡本は、4ポイント差で最終戦を迎えるからだ。

「中須賀選手は偉大な先輩であり、その壁を越えなくてはいけないと思っています。自分は常にチャレンジャーなので、楽しみながら残り2レースを戦って皆さまの前でいいバトルができればいいと思っています」(岡本)

「自分も常にチャレンジャーの気持ちで毎年戦っています。近年まれに見る接戦のポイント差なので、この緊張感をしっかり味わって楽しみたいですね。後半戦は、岡本選手の勢いある走りに自分もプレッシャーを感じすぎていたかもしれない。もう一度原点に戻ってチャレンジャーの気持ちで、お互い切磋琢磨しながら走りたい。そこにドゥカティを理解してレベルが上がってきている水野選手が割って入ってきているので、しっかり落ち着いて良いレースをしたいと思っています」(中須賀)

「今年から新しいプロジェクトを加賀山さんと一緒に始めてから、まだ1勝しかしていませんし、チャンピオン獲得は厳しい状況です。ただ、今シーズンは、苦労しながらも、まずひとつ勝ち星をつけられたことはうれしいことでした。鈴鹿サーキットは、開幕戦、鈴鹿8耐でも走っているのでデータもあるので、最終戦はおもしろいレースができそうなので楽しみですね」(水野)

「鈴鹿サーキットは、鈴鹿8耐でも勝つことができましたし、好きなコースです。全日本ロードでは、厳しいレースが続いていますが、トップ争いに割って入るのが目標です」(高橋)

「第4戦筑波から後半戦は、調子がよくなってきています。もう少しのところで表彰台に届いていないので頑張りたいです」(岡崎)

「岡本選手が速いと言っても、今のところポイントランキングトップは中須賀選手です。転倒があった後のレースでも、しっかり表彰台に上がってきていますから。やはりチャレンジャーは岡本選手と水野だと思います。中須賀選手は引き出しをいっぱい持っているので、うまく乗り切ろうとしてると思います。プレッシャーをかけてますけどね(笑)。水野が両レースで勝ったとしても中須賀選手と岡本選手のふたりが適度なレースされてしまうと自力でのチャンピオン獲得は厳しいですが、高橋選手含め印象に残るおもしろいレースをしてほしいですね」(加賀山)

 HYOD AIR-BOOSTのデモンストレーション&RIDER TALK SHOW後には、ゲストライダー、In&motion社のスタッフらが店内にて、来店者からのAIR-BOOSTの説明や質問に応じ、エアバッグの必要性の意識向上が伝わるイベントとなった。

■ゲストライダー
加賀山就臣
水野涼
岡崎静夏
中須賀克行
岡本裕生
高橋巧

■司会・進行
クリステル・チアリ

■AIRBAGSメーカー
In&motion

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