3位表彰台獲得でランキングトップに接近
「このサーキットで表彰台は、“大きい”です」
【画像】2024年シーズンのMoto2クラスに参戦する小椋藍選手を見る(5枚)
MotoGP第9戦ドイツGPで、Moto2決勝レース後、小椋藍選手(MTヘルメット-MSI)がそう強調していたのには理由がありました。小椋選手にとって、ザクセンリンクは得意ではないサーキットだったのです。だから、小椋選手は決勝レースの目標を、5位としていました。
2024年シーズンのMotoGPは、現在(2042年7月8日時点)のところ、全20戦が予定されています。チャンピオンシップを戦うには、長いシーズンの中でいかに安定して優勝、表彰台を獲得するか、そして、苦手なサーキットでいかに上位のポジションでゴールするかが肝になります。順位に応じて付与されるポイントを、できるだけ多く獲得することが重要です。
予選では7番手を獲得した小椋選手。グリッドは3列目となりましたが、「ザクセンリンクにしては良いと思います」ということです。今季、チームを移籍したことでシャシーがボスコスクーロになり、タイヤサプライヤーがピレリに変更されたことで、それらのパッケージが小椋選手に良い感触を与えていました。
決勝レースでは序盤にポジションを落としましたが、小椋選手はレース後半に標準を定めていました。レース中盤以降は小椋選手らしい強さを発揮し、表彰台圏内に順位を上げるのです。
最終ラップは、小椋選手とチェレスティーノ・ビエッティ選手(レッドブルKTMアジョ)、ディオゴ・モレイラ選手(イタルトランス・レーシング・チーム)による接戦の3位争いとなりました。最終ラップに入ったとき、小椋選手は3番手でしたが、この2人に比べて、小椋選手にはリアタイヤがまだ少し残っていました。タイヤマネージメントは、小椋選手が誇る強みのひとつです。
まずは8コーナーでモレイラ選手をかわし、照準をビエッティ選手に定めました。そして11コーナーから一気に下ってブレーキングとなる左の12コーナーでビエッティ選手のアウト側に位置を取ると、ビエッティ選手が12コーナーの立ち上がりではらみます。これは、ビエッティ選手のブレーキングが良いと見た小椋選手が、最終コーナーで勝負するために採った作戦でした。小椋選手は、はらんだビエッティ選手のインサイドに飛び込んだのです。そして、そのまま先行してフィニッシュラインを駆け抜けたのでした。
「レースの戦略的には後半に賭けていたんです。あとは、序盤でそんなに離されず、ポジションを落としすぎなかったらいいな、とは思っていたんですけど、やっぱりポジションを落としてしまったので、そこが全てだったかなと思います。1周目を終えて、4番手あたりだったらまた違った展開になっていたと思うので」
「勝負するならダウンヒル(12コーナー)よりも最終コーナーかなと思っていたので、作戦としては良かったと思います。2人ともリアタイヤがなかったようですが、僕の方はまだほんのちょっとだけ余裕があったんです。そこをうまくいかして3位になれたので、良かったですね」
「感情としては?」と水を向ければ、「嬉しいですけど、……うーん……、もちろんうまくできたので」と迷うように少し口ごもり、それから「でも、嬉しいです」と言う小椋選手。その様子に「まだ課題があるな、と思っているわけですね」と重ねて問えば、すぐに「そうですね、3位なので」という答えが返ってきました。今度はとても、はっきりとした回答でした。
とはいえ、小椋選手がザクセンリンクでの3位表彰台に、大きな意味を感じていることは確かです。得意ではないサーキットで表彰台に立った。そのポテンシャルと確信は、今後の小椋選手の戦いを、さらに力強く後押しするはずです。
小椋選手はシーズン前半戦締めくくりとなるドイツGPを終え、チャンピオンシップでランキング2番手を維持しています。そして、今回の結果により、ランキングトップのセルジオ・ガルシア選手(MTヘルメット – MSI)に7ポイント差に接近しました。
MotoGPはサマーブレイクに入り、シーズン後半戦は8月2日から4日にかけて、イギリスのシルバーストン・サーキットで行なわれる第10戦イギリスGPで始まります。
■Moto2クラスとは……
Moto2クラスは、トライアンフ「ストリートトリプルRS」の排気量765ccの3気筒エンジンをベースに開発されたオフィシャルエンジンと、シャシーコンストラクターが製作したオリジナルシャシーを組み合わせたマシンによって争われる。タイヤは2024年よりピレリのワンメイクとなった。クラスとしてはMotoGPクラスとMoto3クラスの中間に位置する。
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みんなのコメント
今1番上手いライダーだと思いますが、ここで思い出されるのがかつてGP2クラスでチャンピオンを獲ったチームアジア青山監督ですね。
彼がチャンピオンを獲れたのはタイヤマネージメントの上手さからだった、ライバルも「別のタイヤを使ってるんじゃ無いか?」と思わせる上手さでゴール後タイヤ表面を比べても明らかに綺麗な状態だった。
そんな去年までの監督が影響したのかは分かりませんが、古里君といい良い影響なのかも知れません。