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スバル“ハイパフォX”、軽量化などさまざまな改良をうけスーパー耐久に挑む。「すごく速くなっています」と手ごたえ

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スバル“ハイパフォX”、軽量化などさまざまな改良をうけスーパー耐久に挑む。「すごく速くなっています」と手ごたえ

 4月26~27日に三重県の鈴鹿サーキットで開催されるENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE第2戦『SUZUKA S耐』を前にした4月25日、ST-Qクラスに参戦するTeam SDA Engineeringは、第2戦で今季初登場となるSUBARU HighPerformanceX Future Conceptの改良点を発表した。

 Team SDA Engineeringは、2022年からスーパー耐久に参戦を開始。『SDA』はスバルエンジニアの運転スキルと評価能力を高める人財育成の取り組みである『スバル・ドライビング・アカデミー』を指し、スバル技術本部のエンジニアが多数参加。また若手社員が部署の垣根を越えて挑戦を続けている。

スーパー耐久第2戦鈴鹿には8クラス52台がエントリー。ST-Zにはオール中国人ドライバーのチームも

 2024年第3戦からは、水平対向ターボエンジンのカーボンニュートラル燃料の検証を含めた環境対応、エンジン出力をはじめとした高性能化の両立を目指しながら、AWDの駆動制御など、将来に向けた技術をサーキットの場で鍛えるため、4ドアをベース車とした『SUBARU HighPerformanceX Future Concept』=通称“ハイパフォX”を投入。毎戦のようにバージョンアップを繰り返し、速さを増してきた。

 迎えた2025年は、第1戦もてぎは参戦をスキップしたが、いよいよ第2戦鈴鹿からサーキットに姿をみせた。今回“ハイパフォX”はさまざまな進化を遂げている。

 まずエンジンについては、2024年に投入したアンチラグ制御では対応しきれないアクセル微開領域においても高過給圧を維持するため、トルクリザーブ制御を採用した。また車体面については、再生カーボン材を使用したリヤドアを採用。軽量化を果たしたほか、再生カーボン素材を使った製造方法について、簡易的製造法の検証を行っている。軽量化については、ラリー車両と同様のカーボンボンネット採用も寄与している。

 またフロントフェンダーについては、技能五輪全国大会に出場したスタッフが板金で製作。新しいものづくりへ挑戦している。さらにカラーリングも、新鮮さとスバルのモータースポーツ参戦車両のイメージを共通化させるべく、スーパーGTに参戦するSUBARU BRZ R&D SPORTを意識。WRブルーの面積が増えている。

 さまざまな進化を遂げた“ハイパフォX”だが、今季もステアリングを握る井口卓人に聞くと「すごく速くなっています。バランス自体は今まで同様アンダーステアが強いところはあるのですが、リヤドアのカーボン化による軽量化が大きいです」という。今後アンダーステア解消が進めば、さらなるパフォーマンスアップも実現しそうだ。

 タイム自体も向上しており、「すごく良い部分が出てきています」と井口も笑顔。今回ST-2クラスの開催はないが、4月24日の特別スポーツ走行ではST-3クラスと同等のスピードをみせており、鈴鹿でも2秒近いタイムアップがある。今回ST-Qクラスの4台はタイムも接近しており、見どころにもなりそうだ。SUBARU HighPerformanceX Future Conceptがシーズンを通じてどんな進化をみせるのか、楽しみなところだろう。

[オートスポーツweb 2025年04月25日]

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みんなのコメント

1件
  • awd********
    おしっこで動く高出力エンジンとか出来たらすごくSDGs。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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