F1開催の可能性があるドイツのニュルブルクリンクとホッケンハイムのサーキットの責任者らは、開催権料とレース運営コストの大幅な増加を理由に、グランプリをカレンダーに復帰させる可能性を否定した。
2026年からアウディがF1に参入し、メルセデスと並ぶことで、F1に多大な貢献をしてきた国がグランプリを取り戻せる立場に立つことが期待される。しかし、ニュルブルクリンクとホッケンハイムの責任者たちは、F1との交渉を始めるのに必要な支援をまったく得られていないことを明らかにした。
ニュルブルクリンクはF1カレンダー復帰を否定。公的資金の支援なしに開催コストを賄うことは不可能と担当者が明かす
ニュルブルクリンクのディレクターを務めるインゴ・ブーダーは、地元紙『Kolner Express』に対し、F1をドイツに復帰させることは「ほぼ不可能なミッション」だと語り、F1関係者との話し合いが前回行われたのは「1年以上前」のことだと明かした。
「現在のモデルでは、サーキット運営者としてF1に支払いをし、チケット販売による資金調達を担わなければならない。そのうえ、インフラの組み立てと解体には約2週間かかる」
「このプロジェクトは我々にとって興味深いものではない」
ニュルブルクリンクから数百キロ南にあるホッケンハイムでも状況は同じだ。昨年8月に『Emodrom Group』がホッケンハイムリンクの株式75%を取得して新たなオーナーとなったが、同社のCEOですら、すぐにF1レースを開催することは期待していない。しかしニュルブルクリンクとは異なり、ティム・ブラウアーは自身の野心を隠そうとはせず、「我々はF1をドイツに呼び戻すためのモデルを模索している」と述べた。
トラックディレクターのヨルン・テスケは、「赤字を出さないようにしなければならない」と述べたが、公的資金なしではヨーロッパのグランプリが存続できないことは周知の事実であり、ドイツでそれを得るのは非常に難しいことだ。ホッケンハイム市とバーデン=ヴュルテンベルク州政府は、同地域でドイツGPを開催して莫大な損失を出さないことを保証できるだけの十分な予算を組むことは決してできないため、中央政府の支援がなければ、このプロジェクトが実現する見込みはない。
また、メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ウォルフは、状況は今まさに変わろうとしており、「現時点ではドイツの雰囲気はF1に好ましいものではない。人々はまだ古いやり方に執着しすぎているのかもしれない」と説明し、それほど遠くない昔、チケットを完売させればその売り上げだけで収支を合わせることができた時代との違いについて指摘している。
[オートスポーツweb 2025年06月10日]
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