■12年振りに復活する日産「ムラーノ」は、6月24日から日産本社にも展示中
2026年6月3日、日産は米国で生産するSUV「ムラーノ」を日本市場に導入し、同日より注文受付を開始すると発表しました。
【画像】 左ハンドル仕様で復活! 日産「新型ムラーノ」を画像で見る!(83枚)
その後、ユーザーから寄せられた反響について、首都圏の日産ディーラーに問い合わせてみました。
日産の初代ムラーノがデビューしたのは、いまから22年前の2004年9月のことです。
北米市場では、一足先に2002年12月に発売され、およそ2年間で8万台を販売するなど人気を博していました。
車名の「ムラーノ」は、イタリア・ベニスの近くにある島名に由来します。
この島で作られるエレガントなベネチアングラスは「ムラーノグラス」と呼ばれ、「人間の五感に訴える美しさ」と「手作りの温かみ」は、このクルマのコンセプトと共通していることから名付けられました。
初代ムラーノの最大の特長として、斬新なデザインと高いドライビングパフォーマンスが挙げられます。
街やリゾート地でも人目を惹きつける斬新なデザインは、外観は「躍動感ある彫刻」をテーマに、アンダーボディでSUVの力強さを、キャビンはスポーティセダンのような開放感を表現しています。
走りの点においても、高速道路でもワインディングロードでも意のままに操れる「愉しい走り」を追求しています。
3.5リッターV型6気筒エンジンを搭載し、CVTを組み合わせることにより、余裕あるトルクがもたらす走りとスポーティセダンのような運動性能を実現しました。
そして2008年9月、ムラーノは2代目へと進化します。
初代からの「ムラーノらしさ」を継承しつつも、圧倒的な存在感のプレミアムSUVとして開発されています。新型プラットフォーム「D-プラットフォーム」を採用することで、スポーティな走りに加えて、静かで快適な乗り心地を両立させています。
2代目ムラーノは、2015年に日本国内での販売が終了したものの、北米市場では2014年に3代目がデビューしています(3代目は2024年に生産終了)。
今回、12年ぶりに国内市場に復活することになったムラーノは、2024年後半に発表された4代目です。
この復活劇の背景には、2026年2月に国土交通省が新たに創設した「米国製乗用車の認定制度」があります。
日産はこの制度を活用し、日米関税合意に基づいて米国当局が安全性を認証した車両の追加試験を行うことなく日本へ導入することが可能となったのです。
今回、受注が開始された4代目ムラーノの生産は、米国・テネシー州のスマーナ工場で行われ、左ハンドル仕様のまま日本国内で販売されることになります。
外観は「エネルギッシュ エレガンス」をデザインテーマに掲げ、日産の最新言語である「デジタルVモーショングリル」を採用しています。
フロントマスクには薄型にデザインされたLEDヘッドライトが配置され、リアには車幅の広さを強調する横一文字調のコンビネーションランプが採用されています。
さらに、20インチという大径アルミホイールが装着され、ボディ全体で重厚な存在感を演出しています。
ボディカラーには、鮮やかな「ターコイズブルー」のほか、「スーパーブラック」と「プリズムホワイト」の3つのカラーが設定されています。
内装は「スパのような聖域」をコンセプトとし、水平基調のインストルメントパネルに、12.3インチの大型ディスプレイを2つ並べた統合インターフェイスが視界に入ることとなります。
パワートレインには、日本市場へ初めて導入される2リッター直列4気筒のVCターボエンジンを搭載しています。
このエンジンは、日産が独自に開発した可変圧縮比技術により、最高出力245馬力、最大トルク352N・mというパワフルな性能を実現。
これに9速ATと4輪駆動システムが組み合わせることで、優れた燃費効率と鋭い加速性能を両立させています。
また、専用チューニングが施されたダンパーや電動パワーステアリングにより、大きな車体でありながらも軽快なハンドリングと快適な乗り心地を味わうことができます。
4代目ムラーノのボディサイズは、全長4900mm×全幅1981mm×全高1725mm、ホイールベースは2825mmです。
参考までに、近いサイズを持つモデルとしてはトヨタ「ランドクルーザー250」(ただし、全高はムラーノの方が200mmほど低い)があります。こちらをイメージしておくと分かりやすいかもしれません。
トヨタランドクルーザー250のボディサイズが全長4925mm×全幅1980mm×全高1925mm、ホイールベース2850mmであることから、サイズ感としてはランドクルーザー250をイメージしておくと分かりやすいかもしれません(ただし、全高はムラーノの方が200mmほど低い)。
4代目ムラーノの日本向けモデルの発売は2027年初頭に予定されています。
グレードは「SV」のみのモノグレード展開となっており、価格(消費税込)は796万4000円です。
12年振りの復活となるムラーノ、販売店の反響について、7月中旬に首都圏の日産ディーラーに問い合わせてみました。
「『流れるようなデザインに一目ぼれしたので実車を観て確かめてみたい』『右ハンドルは選べないのか』といったお声をいただいています。
左ハンドルのみの取り扱いについては賛否両論あり、『左ハンドルだから買う』とおっしゃるお客様と『右ハンドルがないなら今回は……』という方とで、反応がまったく異なります。
左ハンドルをお望みのお客様はこだわり派の方、右ハンドル仕様をお望みのお客様は実用性を重視、といったイメージです。
私の印象では『半々』です」。
今回、他の日産ディーラーにも問い合わせてみました。
「『ムラーノに乗っていたので懐かしい』『日本初導入のVCターボエンジンに期待している』といったお客様からの反響がありました。
米国のテネシー工場生産ということで、品質について気にされるお客様もいらっしゃいました。
どうしても心配というお客様に対しては、日産グローバル本社ギャラリーにて新型ムラーノが展示されていますので、ご面倒ではありますが、実車をご覧いただくことをおすすめしております。
間近で実車が観られますし、室内もご覧いただけます」。
※ ※ ※
4代目ムラーノは逆輸入車ゆえに台数が限られています。
どうしても実車を観てから購入を決めたいというユーザーにとっては、横浜みなとみらいにある日産グローバル本社ギャラリーに行って確かめてみるのがよさそうです。(松村透)
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みんなのコメント
物は言い様。だな。
ルーミーやソリオのライバル車として。
これこそ日産起爆剤になると思う。