もくじ
前編
―JLR スロバキアの地に新工場
―なぜ、スロバキアを選んだか?
―今回の旅のプラン その相棒
―ディスカバリー 高価な理由
―ヘリコプターを使った自動車工場の造り方
後編
―ディスカバリー オフロードの実力
―いよいよJLRスロバキア工場へ
―2000kmを走破しても愛おしい
―ヘリコプターを使った自動車工場の造り方
ディスカバリー オフロードの実力
グロースグロックナーは、本当に素晴らしい。
わたしはフォトグラファーがあそこまで満足する姿を見たことがない。休暇でドライブを楽しみたいなら、是非行ってみて欲しい。
道は徐々に厳しくはなるが、早起きをして、そこに行ってみれば、忘れられない経験になるだろう。暫くすれば、バイクや年代もののトラクターや観光バスで溢れ、エンジニア達も、多くの機材を従えて、この場所へ戻ってくることだろう。
しかし、まだオフロードのテストを一切行っていないことに気が付いた。探索を開始すると、そこには、川や滝があり、ディスカバリーで横断できそうな川の浅瀬をみつけた。
繊細なパワーデリバリーと車高調整機能をもってすれば、われわれがそこにいたことを悟られることもないだろう。
スロバキアに行くのにわざわざオフロードを使う必要がないことは重々承知だが、しかし、キャンプをして、散策をして、リラックスをして、アルピンウォーターを飲みたければ、ディスカバリーはよき相棒となるだろう。
スロバキアまでの半日をかけた順路は、わたしの経験した中でも、最も穏やかなドライブとなった。ディスカバリーのクルマの素質の良さが運転を快適なものにしてくれた。このまま運転を続けて、ホテルの予約をキャンセルしようか、とさえ思った。
いよいよJLRスロバキア工場へ
とにかく食べ物を放り込んで、太陽が再び上がる頃に、ついに到着したのだ。初めてみたJLRの熱く埃っぽいニトラ工場に建設中の、カーキに塗られた仮のヘッドクォーターは、軍事施設の様でもあった。
工場を巡るツアーに参加し、第1フェーズで、年間15万台を生産する30平方メートルに及ぶ巨大な施設を垣間見た。
第2フェーズで、生産能力を倍増するという。この工場は、JLRのソリハル工場と連携をすることになり、ジャガーかランドローバーに関わらず、アルミ製の車体のSUVを生産するが、工場長のアレキサンザー・ウォーバーグによれば、セダンを造る予定はないという。
ある工場で特定のモデルを生産するということは、月でも週でもなく、年の単位の準備が必要であるという。JLRは、全容を明らかにしようとはしないが、ディスカバリーがこの場所で造られることは間違いない。
つまり、控えめに見積もっても平均販売価格£50,000(728万円)のクルマを生産するということは、JLRは、この地に年商£75億(1万922億円)のビジネスを構築したことになる。
2000kmを走破しても愛おしい
しかし、低い目線の風景から、ビルが立ち並ぶ自動車工場の全容を想像するのは易しいことではない。必要なのは、上から眺めることができる、エレベーターである。
別れを告げる時に気が付いたのだが、施設はちょっとした丘から眺めることができるが、ホワイト・ボディがどのようにして、ペイント工場へ送り込まれるかを眺望するには、もっと高いところへ行く必要がある。
内装やアッセンブリーライン、無数の部品が組み付けられてクルマとして完成する様を見渡すにはそうするしかないのだ。しかし、遅すぎた。そして、われわれはまたクルマの中で夜を過ごすことになる。
もちろん、このクルマを借り出したのは、仕事のためである。わたしにだって、ポルシェ911に乗りたい時や、メルセデス・ベンツSクラスの気分の時だって、ルノー・トゥインゴに乗りたいこともある。
それぞれに長所短所があるが、扱いが容易で、2000kmを走破しても愛おしく思えるこのクルマに勝るものはない、ということを付け加えておこう。
(おまけ)ヘリコプターを使った自動車工場の造り方
去年の10月まで、近くジャガー・ランドローバーの新しいニトラ工場となる、この地は手付かずであった。
最初の荷は11月に到着し、その時の気温はマイナス20度で、地面は凍りついていた。作業は順調で年末には引き渡しがされ、生産を開始する準備が整う。
ロシア製の重量級のヘリコプターが2度招集され、装置を屋根の上まで運んだ。通常なら3週間掛かるところを、1時間半で作業を完了させた。
プロジェクト責任者のビル・パトリックは、これを実現させた人物である。そして、われわれのいたホールは、クルマの車体が組み立てられる場所である。
彼らの仕事は、588のロボットを運び込むことから始まった、342のリベットガン、18の溶接ガン、106のターンテーブルと共に。
これらは、真っ平らなフロアに配置され、そのフロアには、これからテスト装置を取り付けるために数か所に窪みがあった。
ホールだけで、9万平方メートルあり、398の支柱が5300トンの鉄を支える。屋根から、ヨーロッパで最速といわれるコンベヤーが吊るされ、車体を移動させる。電気、水、空気、全てが屋根を伝わって供給される。
将来的にはフロアでこれらを展開することも考えられるが、地面を掘り返して地中に展開する様なシステムは考えられていない。電力に関しては、補助的な発電所が建設中であり、鉄道もまた同じである。
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