3ローターNA化で余裕のあるロータリーチューンドを楽しむ
エンジン搭載位置も熟考し、エアコンの装着や車検にも対応
「NAでも実測378馬力!」ロータリーチューンドのネガを克服する3ローターNAという選択肢
富士スピードウェイから近い立地にあるRSパンテーラでは、サーキットをメインステージとするRX-7のチューニングを行うことが多い。
ロータリーエンジンのターボチューンは、パワーを引きだすことは難しくないが、エンジンからの発熱量も多くなることがネック。相当な冷却チューンを施しても、多くの車両が1ヒート連続の全開走行を行うのは難しい。
そのため、常に水温計などをチェックしながら、クーリングラップを挟みつつ走行を重ねていくのが通常だ。ところが、ここで紹介するFD3Sはまったくのクーリングいらずで、サーキットを全開で走り続けることが可能だという。
その理由は、このFD3SがターボではなくNAだということ。しかも、パワーを求めてコスモに搭載された20BをNA化&ブリッジポート加工して搭載しているのだ。
エンジン搭載位置はフロント側を13Bとプーリー位置で合わせることによって、フロントミッドの重量バランスをキープ。バルクヘッドやプロペラシャフトは、1ローター分のスペースを確保するために加工済みだ。また、重心を下げるためにエンジン搭載位置を下げ、さらにインマニもショート化して低く作り直されている。
エキマニも50φのオリジナル品だ。薄肉の材料を使ってR部はプレス整形などを駆使、集合の角度や形状にも拘ることで軽量&ハイレスポンスを実現する。
気になる出力は、F-CON Vプロ制御で実測(ダイナパック)で378ps/32kgm。13B-REWのブーストアップ仕様と変わらない出力をNAで絞り出しているという事実は驚かされる。
ラジエターやオイルクーラーはあえて純正のまま。というのも、熱の発生量はターボ車より明らかに少ないため、この状態で富士スピードウェイを長時間、全開で連続走行してもまったく冷却不足の心配はないという。
前後バンパーはRSパンテーラのオリジナルパーツを加工。とくにフロントバンパーは、NACAダクトを追加で装備し、ラムエアをインテークにかける形状としている。高速域での吸気効率の向上を目指すわけだ。
ドアやリヤゲートはドライカーボン製とされ、ウインドウはフロント以外アクリルにするなどして軽量化も行う。ボディ剛性は9点式のロールケージで高められている。
もちろん、この仕様もRSパンテーラのレギュラーメニューに組み込まれていて、これまでに数多くの3ローター仕様を製作。取材車両はサーキット仕様ということで車検無し&エアコン無しとなっているが、各パーツのレイアウトはエアコン等の快適パーツ装着を前提とし、もちろん保安基準にも合わせられるよう配慮されているのだ。
●取材協力:RSパンテーラ(佐藤商会) 静岡県富士宮市北山5220-2 TEL:0544-58-4837
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