■全長5.2m級高級ミニバンの頂点モデル
「センチュリー」といえば、トヨタの最高級ショーファーカー(お抱え運転手に運転を任せ、オーナーは主に後席に乗る高級車)として知られます。
【画像】超カッコいい! これが豪華ミニバンの「センチュリー」です! 画像で見る(30枚以上)
しかし同じ名前の超高級ミニバンが存在していることは、あまり知られていません。
米国・ゼネラルモーターズ(GM)社の中国現地合弁会社となる「上海通用(通用はGMのこと)」には、同名の“センチュリー”(中国では「世紀」)が存在しています。
センチュリーといえば、実はかつてビュイックの高性能セダンに用いられていた歴史ある名称です。
そんな名も、2022年以降は中国市場専用の最高級ミニバンに生まれ変わりました。
ビュイック「GL8」シリーズの頂点に立つ「GL8センチュリー」は、富裕層や文化人、政財界リーダーといった“新時代の上級ユーザー層”をメインターゲットに据え、プレミアムミニバンとして設計されています。
センチュリーのエクステリアは、ビュイックの新世代デザイン言語「PURE Design」に基づいており、アジア文化と現代的な美意識を融合させたものです。
特徴的なのは、うろこ状の大型フロントグリルと、逆L字型に構成されたLEDヘッドライトでしょう。
2025年モデルでは各ランプに90個以上のLED素子と7つのプロジェクターが組み合わされ、インタラクティブな照明演出を実現します。
リアも幅いっぱいに広がる一文字型のLEDテールランプを備え、730個のLED素子で構成された光の帯が特徴的です。
ボディはツートンカラーが用意され、ゴールドの加飾を施したフラッグシップ仕様では、他車と一線を画す威厳あるたたずまいを演出します。
クロームアクセントやウェルカムイルミネーション、ドア下に浮かび上がる2.5メートルの「ライトカーペット」など、細部の仕上げにも抜かりがありません。
ボディサイズは全長5230mm×全幅1980mm×全高1867mm、ホイールベースは3130mmと堂々たるサイズを誇ります。
■室内はもう「スイートルーム」の域に
インテリアはまさに「スイートルーム」のような空間です。
上級仕様では4人乗りレイアウトが採用され、後席には電動調整式のキャプテンシートを装備。
18ウェイ調整、マッサージ、ヒーター付きフットレスト、ベンチレーション、電動オットマン、星空ルーフライナー、32インチ格納式スマートスクリーン、13リットル冷蔵庫、Boseサウンドといった豪華装備が惜しみなく搭載され、まさにプライベートジェットのような後席体験を提供します。
また6人乗り仕様では3列すべてに独立シートを備え、前後左右にスライド可能な2列目シートや、15.6インチの天井モニターを搭載。
7人乗り仕様では3列目にベンチシートを採用。シアター風レイアウトによって良好な視界と快適性を両立しています。
全仕様ともにナッパレザーや木目調パネル、スエード張りの内装が標準装備され、まさに“走る高級邸宅”の風格です。
インフォテインメント面では、Snapdragon8155チップを搭載した統合システムを中心に、前席には30インチの湾曲6Kディスプレイを採用。後席にも15.6インチまたは32インチのスマートスクリーンが装備され、5G通信、OTAアップデート、AI音声アシスタント、キャビントークシステム、空気清浄システムなど先進技術が満載です。
安全面でも、アダプティブクルーズコントロール、車線維持支援、360度カメラ、緊急自動ブレーキなどのADASを標準または上位モデルで装備し、「QuietTuning」による静粛性向上や高張力鋼のボディ構造も採用。乗員の安心と快適性を徹底追求しています。
パワートレインは、2リッター直列4気筒ターボエンジンに48Vマイルドハイブリッド(MHEV)を組み合わせたユニットで、最高出力237PS、最大トルク350N・mを発生。駆動方式はFFで、トランスミッションは9速ATが組み合わされ、0-100km/h加速は約9.5秒、燃費は8.65L/100km(約11.6km/L)とされています。
また、GL8ファミリーの中には、より高性能な1.5リッターターボPHEV仕様(最高出力約392PS、EV航続距離約140km)も存在し、センチュリーの技術的な“兄弟モデル”として注目を集めています。
2025年モデルの中国における価格は、4人乗り仕様が68万9900元(約1422万円)、6人乗りが52万9900元(約1092万円)、7人乗りが46万9900元(約969万円)からとされています。
ビュイックGL8 LS/ESのPHEVモデルでは、最安で24万9900元(約515万円)からという構成になっており、センチュリーはその頂点に立つプレミアムラインであることが明確です。
センチュリーは、もはやミニバンの枠にとどまらず、「移動する邸宅」「プライベートジェットの代替」とも形容される超高級モビリティです。
レクサス「LM」やトヨタ「アルファード」といった日本勢と同等以上の設備・技術力を備えながら、プレミアムミニバン市場において独自のラグジュアリー像を確立しつつあります。
ビュイックが築いたGL8ブランドの信頼性と実績の上に構築されたセンチュリーは、中国市場の高級ミニバンセグメントにおける“新たな基準”といえる存在と言えるでしょう。
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