フェラーリ「ディーノ206GT」希少個体が出品、注目の落札額は?
アメリカのオークションサイト「Bring a Trailer」において、1968年製のフェラーリ「ディーノ206GT」が出品されました。
【画像】スーパーカー世代には懐かしい! 初期のフェラーリ「ディーノ」を写真で見る(30枚)
わずか150台前後しか生産されなかった希少モデルの中でも、特別な仕様を持つ個体です。いったいどのような一台だったのでしょうか。
ディーノ206GTは、1968年にフェラーリ初の市販ミッドシップ車として登場しました。
デザインはピニンファリーナが手がけ、ボディはスカリエッティによる総アルミニウム製。搭載されるのは、フィアット製V型6気筒2リッターDOHCエンジンで、トリプルキャブレターを備えた高性能仕様です。
このモデルは、フェラーリの量産モデルである「246GT」の前身として誕生しましたが、生産台数は極めて限られており、公式には150台、別説では152台ともいわれています。
ボディやエンジンブロックもアルミ合金で構成され、ホイールベースは246GTよりも60mm短い2280mm。量産を意識した246GTとは対照的に、206GTはより実験的かつ純粋なスポーツモデルとして評価されています。
今回出品された個体は、1968年製の206GTで、シャシ番号00176。総生産台数の中でも38番目に製造されたもので、出荷時のカラーは「ノッチョーラ・メタリッツァート」という珍しいブロンズ調の色です。
このカラーで仕上げられた個体は、全体でもわずか3台しか存在しないといわれています。
当初はイタリア・ローマの販売店を通じて納車され、その後1970年代後半にアメリカへ輸出。1980年代には黄色に塗り替えられる改装を受け、日本で一定期間保管された後、2014年に北米へ再び戻りました。
そして2016年から2017年にかけて、カリフォルニア州のレストアショップ「Fast Cars Ltd.」により、ボディカラーをオリジナルのノッチョーラに再塗装。インテリアも再構築されました。
外装は、オープンタイプのヘッドライトやデュアルミラー、外部燃料フィラーキャップ、エンジンフードのベンチレーター、クワッドエキゾーストといった特徴を備えており、細部まで当時の仕様に忠実です。
ホイールはセンターロック式のクロモドラ製マグネシウムアロイホイールで、205/70VR14サイズのミシュランXWXタイヤを装着。サスペンションは四輪独立式で、ブレーキはサーボアシスト付きベンチレーテッドディスク。
なお、ブレーキ系統はレストア時にキャリパーやマスターシリンダーなどのオーバーホールが実施されています。
インテリアは、リブ状の赤い革インサートがあしらわれた黒いビニールシートで、シンプルながらクラシカルな雰囲気。センタートンネルやリアバルクヘッドには黒いクロス地が張られ、助手席にはフットレストが設けられています。
ゲート式シフターのノブは、206GTの標準とは異なる黒いタイプが装備されていました。
計器類はVeglia製で、270km/hスピードメーター、8000rpmレッドラインのタコメーターのほか、各種の補機ゲージも備えています。
走行距離は8万km 最終的に95万1000ドルで落札
メーターの走行距離は5万マイル(約8万1000km)を示し、そのうち約30km程度が現オーナーによって加算されたものだといいます。
エンジンは、シリンダーヘッドもブロックもアルミ製の2リッターV6「Tipo 135B」。
マレリ製の電子点火システムとトリプル・ウェーバー40 DCNキャブレターを備えており、同車はフェラーリとして初の電子点火搭載モデルでもあります。
エンジンヘッドのタイミング調整やキャブレターの再調整もおこなわれており、メカニカルコンディションも良好です。
組み合わされるトランスミッションは、5速マニュアルのトランスアクスル形式で、クラッチはレストア時に新品へ交換済み。
エンジン番号は0004445、トランスアクスル番号は40とされ、いずれもマルセル・マッシーニによるフェラーリ個体報告書と一致しています。
ボディサイズは全長4150mm×全幅1700mm×全高1115mmで、ホイールベースは2280mmです。
これほどまでに希少性とオリジナリティ、状態の良さを兼ね備えた1968年式のディーノ206GTは、最終的に95万1000ドル(日本円で約1億4528万円)で落札されました。
限定的な生産台数と、オリジナルカラーを含めた細部までのレストア、正確なドキュメントの存在が、高額での落札を後押ししたと考えられます。
※ ※ ※
今回の206GTは、希少なオリジナルカラーの再現や綿密なレストアが施された高品質な個体でした。
少量生産の歴史的モデルとしての価値に加え、文書や記録も揃っていたことから、高額での落札となったといえます。名実ともにコレクター垂涎の一台といえるでしょう。
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