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新世代シトロエンの主役はファストバックなクロスオーバーに! 新生C4が上陸

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新世代シトロエンの主役はファストバックなクロスオーバーに! 新生C4が上陸

 シトロエンのCセグメントモデル「C4」が全面刷新され、クロスオーバークーペに生まれ変わった。歴代シトロエンのCセグメントといえば、「GS」、「BX」、「エグザンティア」などの名車も多いことからわかるように、シトロエン自身もメインストリームとして捉える重要車種といえる。

 モダンでスタイリッシュな内外装や日本初導入となるEVを含めた多様なパワートレーンなど新生C4の特徴を解説しよう。

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文/大音 安弘、写真/グループPSAジャパン

【画像ギャラリー】スタイリッシュに生まれ変わった新生C4の魅力

■クロスオーバークーペに生まれ変わったC4

 グループPSAジャパンは2022年1月7日、シトロエンのCセグメントモデルである「C4」のフルモデルチェンジを発表した。新価格は、290万~465万円となり、同年1月22日より販売を開始する。

全面刷新されたシトロエンC4は、クロスオーバークーペに生まれ変わった

 クサラの後継として2005年に日本導入が開始されたシトロエンC4は、丸みを帯びたユニークなデザインの5ドアハックパックとクーペライクな3ドアハッチバックの2本立てであったが、2011年より導入された2代目では、オーソドックスな5ドアハッチバックに一本化。

 そのため、日本ではマイナーな存在となっていた。ところが、2020年6月に発表された3世代目はクーペライクなフォルムを持つクロスオーバーに転身し、世界のシトロエンファンを驚かせた。その新生C4が、ついに正式導入されるのだ。

■新世代シトロエンらしい個性あふれるスタイル

 ボディ下部にプロテクションモールや2段に分割された個性的なライトを持つシャープで力強いフロントマスクなどの特徴は、新世代シトロエンに共通するもの。これまで正統派ハッチバックやSUV、ワゴンなどが登場してきたが、スポーティなクーペスタイルのものは、C4が初となる。

 ボディサイズは、全長4375mm×全幅1800mm×全高1530mmと日本でも扱いやすいサイズで、1550mmの高さ制限も多い立体駐車場にも収まる。スタイリッシュなデザインから、パーソナルカーにも最適だが、170mmの最低地上高を確保しているので、ちょっとした凹凸のある路面にも対応可能なのも強み。街角からアウトドアまで幅広いシーンでの活躍も期待できる。

スタイリッシュなフォルムを持つ新生C4。パーソナルカーにも最適だ

■使い勝手のよさと快適な移動空間を両立

 インテリアにもシトロエンらしさを発揮する。その象徴となるのが、アドバンスドコンフォートシート。ソファのようなボリューム感ある表皮デザインの内側には厚手のパッドを内蔵。シトロエン専用のPHCを備えた足回りと相まって、極上の乗り心地を提供する。それはかつて魔法の絨毯と称されたハイドロニューマチック・サスペンションを彷彿とさせる。

シトロエン独自の哲学に基づいた快適なシートを備えるインテリア。長距離移動でも疲れ知らずだ

 コックピットは質実剛健な作りで、運転に必要な情報を瞬時に把握できるデジタルメーターパネルやヘッドアップディスプレイ、android AutoとApple CarPlayに対応する10インチのタッチスクリーンなどを備える。エアコンなど瞬時に操作が必要なボリュームやエアコンパネルは、メカスイッチをしっかり残すなど合理的な設計だ。

 先進機能も充実しており、ACC、渋滞時追従支援、衝突被害軽減ブレーキ、標識認識機能、オートハイビーム、後側方接近車警報、車線逸脱支援及び警報、前後パーキングセンサー、バックカメラなどを全車に備える。

■好みで選べるパワートレーン

 パワートレーンは、ガソリン、クリーンディーゼル、EVの3つから選択できるのもC4の特徴のひとつ。装備レベルを差別化するのではなく、好みや用途に合わせた選択ができるようにトリムレベルもほぼ同等。ただし、受注生産車となるエントリーグレードは、ガソリン車のみに用意される。

 ガソリン車は、1.2L3気筒ターボと8速ATの組み合わせ。最高出力130ps/最大トルク230Nmと必要十分な性能を備える。燃費消費率(WLTC)は、17.7km/Lとなる。パワフルで燃費にも有利なクリーンディーゼルは、1.5L4気筒ターボエンジンと8速ATの組み合わせ。

 最高出力130ps/最大トルク300Nmを発揮する。燃費消費率(WLTC)も、22.6km/Lとガソリンを上回るので、ロングドライブ派に最適といえよう。いずれも前輪駆動車となる。

 シトロエンとして日本初導入となるEV「E-C4」は、最高出力100kW(136ps)/最大トルク260Nmの高出力モーターを搭載し、前輪を駆動。駆動用バッテリーには、50kWの大容量リチウムイオンバッテリーを搭載。航続距離(WLTC)は、405kmを確保しているため、ロングドライブにも対応できる性能を持つ。

駆動用バッテリーはキャビン下に備えるので、室内の使い勝手はエンジン車と同等だ

 充電方式は、200Vの普通充電とCHAdeMO規格の急速充電に対応。普通充電での場合、3kW出力のコンセントで満充電までに約18時間、6kWのウォールボックスの利用だと満充電までに約9時間となる。

 ただし、3kW出力でも50km走行分の電気ならば約3時間で蓄えることができる。さらに急速充電ならば、約50分で約80%までの回復することが可能だ。またモーター性能をドライブモードで選択し、エネルギーを温存できるのもユニークなところだ。

■現実的なエンジン車か、環境性能を重視したEVか

 価格は同じトリムレベルとなる「シャイン」で比較すると、ガソリン車が325万円。クリーンディーゼル車が345万円。EVが465万円となる。補助金や減税などを考慮しても、乗り出し時の費用は、確かにEVのほうが大きい。

 しかし、EVではオイル交換が不要など、メンテナンス費が圧縮できる点もあり、エネルギー費用も使い方で変化する。街乗り、ロングドライブ、環境、優先する項目がはっきりと定まっていれば、ベストな選択をすることができる。ただ、個性的なスタイルに惚れ込んだ人は、最も手頃なガソリン車を選ぶのが、最も満足度は高いだろう。

好みに合わせた選択がしやすいようにEVの「E-C4」のビジュアル的な差別化は少ない。


【画像ギャラリー】スタイリッシュに生まれ変わった新生C4の魅力

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