「レクサスマジック」恐るべし!? この安心感はバリヤバい!!! レクサス IS300 Fスポーツ試乗【テリー伊藤のお笑い自動車研究所】

　ベストカー本誌で30年も続いている超人気連載「テリー伊藤のお笑い自動車研究所」。過去の記事を不定期で掲載していきます。今回はレクサス IS300 Fスポーツ試乗（2020年-）です！（本稿は「ベストカー」2021年7月10日号に掲載した記事の再録版となります）

撮影：西尾タクト

【画像ギャラリー】試乗しないほうがいい!? レクサス IS300 Fスポーツ試乗の様子をギャラリーで見る（9枚）

■「FMC並みのマイチェン」で文句のつけようがないスキのなさ

レクサス IS300 Fスポーツ（8AT・535万円）…昨年（2020年）秋に大規模なマイナーチェンジを実施。エンジンは直4、2Lターボ（IS300）とV6、3.5L NA（IS350）、それに直4、2.5Lハイブリッド（IS300h）の3種類を用意し、ガソリン車は8速ATを組み合わせる

　レクサスISが大規模なマイナーチェンジを行い、なかなか評判がいいと聞いて乗ってみることにした。

　レクサスISは2013年に登場したクルマで、今年で8年目に突入している。そのタイミングでマイナーチェンジというのも意外だが、新型を出しても需要が見込めないということなのだろう。

　それだけにマイナーチェンジの内容は力が入っていて、編集担当によると「フルモデルチェンジと言ってもいいくらい」なんだとか。

　そもそもマイチェン前のこのクルマのことをよく覚えていないので、細かな比較はできないのだが、運転するとよくできたクルマであることがわかる。なんの不満もない。

　好き嫌いはともかくとして、すべてがしっかりしているというか、質感が高いというか、とにかく文句のつけようがないのだ。

　たとえるなら、どんなにうるさい姑でも認めるしかないよくできた嫁。掃除は行き届いているし、料理の腕も確かで、それでいて人柄もいいときたら、意地悪ばあさんも黙るしかない。嫁ならともかく、それがクルマとして魅力的なのかどうかは別の話だが、このスキのなさは特筆に値する。

本当ならフルモデルチェンジのタイミングでのマイナーチェンジ。でも、確実に人気はアップしているようだ

　エンジンは2Lのガソリンターボで245ps。ほかに3.5Lのガソリンと2.5Lのハイブリッドがあるのだが、価格も安いことだし、この2Lターボで充分ではないだろうか。

　ただし、安いといっても車両本体価格は535万円。試乗車は90万7500円のオプションが付いていて、625万7500円となっていた。よくできた嫁だが、おカネはかかる（笑）。

　レクサスはマーケティングがうまいな、と思う。今年の冬は米国のファッションブランド、ザ・ノース・フェイスのジャケットを着ている人をよく見かけた。

　ユニクロなら1万円以下で買えるものが2万～3万円ほどするが、何十万円もするわけではない。頑張れば手が届き、買った人に「ちょっといいものを着ている」という満足感と安心感を与えてくれるブランドだ。

　レクサスISはまさにそういうクルマなのだろう。

　一生懸命助走をつけて飛べば手が届き、周囲の人には「レクサスオーナー」だとアピールできる。マイナーチェンジで見た目もシャープになったから満足度も高いはず。まさに「安心のレクサス」である。

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■一度レクサスの味を知ったらきっともう戻れない

ISのハンドルを握ると、その先にある幸せなカーライフが想像できる

　日本でレクサスがスタートして16年。わずか16年でよくぞこれだけの地位を確立したものだと思う。

　普通、高級ブランドというものは世界的に認められるまでに何十年もかかるものなのに、レクサスは半分くらいの時間で成し遂げてしまった。

　開業当初は大げさな納車式など「何やってんだ？」と思ったものだが、今の私はそれを経験したくてしょうがなくなっている。

　レクサスでクルマを買ったら誕生日には必ずバースデイカードが送られてくるだろうし、もしかしたら家族全員の誕生日にもカードがくるかもしれない。

　それどころか父の日、母の日、結婚記念日、クリスマス、お正月、ヘタしたらハロウィンにもカードがくる可能性もある。レクサスからのカード地獄だ。

　コロナ禍の今は無理だろうが、オーナー向けのイベントも頻繁に行われていただろう。クラシック演奏会、歌舞伎鑑賞、熊川哲也のバレエ鑑賞会。このバレエでは奥さんを抱いてジャンプしてくれるサービスもあるだろうし、和服美人がアテンドしてくれるボジョレーヌーボー試飲会もあるだろう。そんなものを経験したら、もうレクサス以外のクルマを買う気にはならないはずだ！（編注：全部テリーさんの妄想です）

　要はレクサスマジックがあるということだ。正直に言って、クルマのデザインはそんなにいいと思わないし、今回のISも不満はないが、「絶対欲しい！」という思いには至らなかった。

　しかし、レクサスでクルマを買うと、きっと幸せになれるだろうという確信に近い予感がある。

一度レクサスの味を知るともう戻れない予感がする……！

　もしかすると、これっていいクルマを作るよりも大事で大変なことなのではないか。それを実現しているレクサスはやはり立派だと言うしかない。脱帽である。

　いつの日か、私にも欲しいレクサスのクルマが出てくるに違いない。その日に備えて貯金をしておき、買った暁にはレクサスのカード地獄を堪能し、熊川哲也のバレエ鑑賞にも出かけたいと思う（編注：全部テリーさんの妄想です！）。

（写真、内容はすべてベストカー本誌掲載時のものです）

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Comments

[kes********]

2021年7月10日号って、、4年前の記事ですね

[ker********]

積雪路面は必ず冬用タイヤ！