セドリックといえば、平成の中頃、クラウンと双璧をなす、パトカーの代表車だった。はっきりいって、そこら中で見かける車両で、警察ファンが積極的に写真を撮りたがるようなパトカーではなかった。それが近年、人気急上昇なのである。
現役車が希少になったせいもあるだろうが、その無骨なスタイルが令和のパトカーにはない魅力を備えていることも大きいだろう。本稿では、セドリックパトカーが続々と引退していった2023年時期の車両を振り返る。
【もっと見る】令和なのに古いセドリックパトカーが大人気のワケ
なお、令和の最新パトカー事情については『新型PCへ世代交代する警察車両 令和パトカー大全』も参照してもらいたい。
文・写真/有村拓真
■まだあった! Y31中期型セドリックパトカー
神奈川県警では、なんと超レアなY31中期型セドリックパトカーが、最近まで現役で活躍していた(※2023年後半に退役)。後期型や最終型のセドリックパトカーではなく、中期型だ。おそらく全国唯一の存在だろう。Y31中期型セドリックは1991年にマイナーチェンジで登場したかなり古いモデル。この車両は、1994年に県費で導入されている。2023年時点で車歴はなんと29年! かなりのご長寿車両だ。
導入当時は県警本部の交通部門で活躍していた。その後、2014年に神奈川県北西部に位置する秦野警察署へ異動。地元のお祭りなどの祭礼警備や交通取り締まりなどを行っていた。そして、そのまま余生を過ごすと思いきや、2022年下旬より高速隊に異動、訓練車として抜擢されたのである。
その理由はMT車であること。平成の中頃まで、交通系のパトカーにはMT車がごろごろしていたが、令和の現在、MT車はほとんどない。そんな状況の中で、MT車の訓練用として必要だったのだという。また、秦野署でもセドリックのような収納力に限りのある車種よりも、祭礼警備などの際に資器材輸送に便利な車種のほうがいいということで、移籍先の車両とトレードを行ったとのことだ。
移籍後は警察署時代とは違って日々ハードな使われ方をしているという。運が良ければその勇姿を拝めるかもしれない。なお、車歴は古いが、ボディ側面などには「POLICE」のロゴが入れられている。神奈川県警では2010年に開催されたAPEC横浜首脳会議に合わせて、県警が保有する白黒パトカーに順次ロゴが入れられたという。
■九州最後のセドリックパトカーを運用していた佐賀県警
佐賀県警では、最終型のセドリックパトカーが運用されている。県費で導入された車両で、レーダーを搭載し、交通取り締まり活動に従事していた。
実は昨年の2022年、県警公式のX(旧ツイッター)にて「2022年12月にセドリックが完全引退する」との投稿があり、一躍、全国のパトカーファンの注目を集めることとなった。実際、全国各地からマニアが連日撮影に訪れ、あまりの反響ぶりに県警内も驚きの声で溢れたという。
今回紹介するのは、2022年の取材当時のもの。3台のレーダーパトカーが活躍。2台が交通機動隊、1台が本部交通指導課で運用されていた。一番走行距離が長い車両で12万キロ超ということだったが、どの車両も導入当初より大切に扱われており、抜群のコンデイションを維持できていた。引退させるには惜しいが、電波法の改正によりレーダーが使用できなくなったことなどから、引退を決めたということだった。
2023年11月に最新の状況を伺うと、現在は1台が部品取り用として整備工場で保管されているということだ。セドリック三兄弟と呼ばれた佐賀県警名物の存在だが、そのうち1台が表舞台から完全に姿を消したのである。
ちなみに北海道警察でも2023年10月頃までセドリックのレーダー仕様が複数台存在したが、完全に引退。道警からもセドリックパトカーが消滅してしまっている。
■これぞ元祖覆面パト! 愛知県警のセドリック覆面車
Y31セドリックの覆面パトカーといえば、150系クラウンとともに、かつて交通取り締まりで活躍した代表格である。愛知県警では、そんな歴史的存在ともいえるセドリック覆面パトカーが現存している。
同車は2002年に県費で導入された最終型で、2023年で車歴21年のベテラン車両となる。ドアミラー仕様で、グリル内に前面警光灯、TL型アンテナを装備する。導入当初は主要幹線道路などで取り締まり活動に従事していたが、現在は本部などへの連絡用車として余生を過ごしているという。
AT車をおもに扱う若い隊員らにとってMT車は珍しく、運転する際は普段以上に緊張感を持つことが少なくないという。また、走行中はマニアや一般人を含め注目の的になってしまう存在ということだ。
ソリッドのホワイトボディがまぶしい同車。サイドウィンドウは、今では珍しい手回しタイプ。ドアの開閉も「ガチャッ」と懐かしい音を聞くことができる。トランクリッドにはTL型アンテナが設置されていおり、このタイプのアンテナは、かつて覆面パトカーの見分けに使われたほどの代表的な装備だ。
エンジンルームや車内、トランクや足回りに至るまで抜かりなく手入れされており、コンデイションは抜群である。隊員の方に話を伺うと「特に不都合もなく、引退させる理由は見当たらない」ということで、運が良ければその勇姿を見ることができそうだ。
今回紹介した以外にもセドリックのパトカーや覆面パトカーを現役で運用している県はまだ存在する。引退前に、ぜひチェックを!
なお、もっとパトカーについて知りたい方は『新型PCへ世代交代する警察車両 令和パトカー大全』もご覧ください。
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みんなのコメント
日産はこういう良いクルマをどんどん切っていっちゃったから。残念ですね。
最近の車種は小さい点発光ばっかで怖い。