現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【試乗】ノイエ・クラッセ第1弾のBMW iX3はあらゆるところに最新技術満載! それでも失われない「走りのBMWらしさ」

ここから本文です

【試乗】ノイエ・クラッセ第1弾のBMW iX3はあらゆるところに最新技術満載! それでも失われない「走りのBMWらしさ」

掲載 5
【試乗】ノイエ・クラッセ第1弾のBMW iX3はあらゆるところに最新技術満載! それでも失われない「走りのBMWらしさ」

 この記事をまとめると

■BMWの次世代モデル「ノイエ・クラッセ」第1弾として新型iX3が発売された

サッカー日本代表の中村敬斗選手も駆けつけた! 航続距離904kmで国内BEV最強を誇る新型BMW iX3がとうとう日本発表

■109.1kWhのバッテリーで一充電走行可能距離は一気に900kmを超えてきた

■iX3は新技術を満載しながらも「駆けぬける歓び」を追求した渾身のBEVとなっている

 BEVとしての性能がこれまでのモデルとは段違い

 BMWの次世代モデルであるノイエ・クラッセの第一弾となるiX3。ノイエ・クラッセは新しいクラスという意味で、X3シリーズにおけるBEV(電気自動車)という位置付けに変わりないが、新型iX3はBEV専用プラットフォームを採用しているのがこれまでと違う。BMWのBEVはこれまで、フラッグシップのiXなど一部を除いてエンジン搭載車とプラットフォームを共有してきたが、よりバッテリーを効率よく搭載できる専用プラットフォームへと進化したのだ。

 さらに、デザイン言語は新しくなり、電動パワートレイン、バッテリー、E/Eアーキテクチャー、そして新世代のインフォテイメントなど全面的に刷新されている。

 まずBEVとしての性能が大幅に引き上げられている。バッテリーは従来の角型から、直径46mm、高さ95mmの円筒形に変更。その理由は、セル同士が触れあう面積が少なく、冷却でも有利だからだという。さらに、従来はセル→モジュール→パックとされていたが、モジュールを介さないセル・トゥ・パックとしたことで体積密度が高まり、109.1kWhの容量を確保した。一充電走行距離は906km。最近では700km級が珍しくなくなってきたが、一気に900kmの大台を超えてきた(50 xDriveの場合)。

 充電性能も強烈だ。800V化によって最大320kWの受電が可能で、東名高速・海老名SAなど日本でも設置が始まっている350kW級急速充電器なら、15分で最大420km走行相当を充電できる。航続距離や充電時間といったBEVのウィークポイントは、かなり小さくなったといえるだろう。

 モーターも新しい。リヤにはBMWが従来から得意とする巻き線界磁式同期モーターを採用して効率と性能の向上を実現。フロントには構造が単純で頑丈な非同期式の誘導モーターをBMWのBEVとして初採用した。リヤ駆動を基本としながらフロントを補助的に使う4WDとなっている。システム最高出力は345kW(469馬力)、最大トルク645Nm。0-100km/h加速は4.9秒だ。

 そして、ノイエ・クラッセの大きな変革がE/Eアーキテクチャーだ。これまでは機能ごとに多数のECUへ分散していた演算機能を「スーパーブレイン」と呼ばれる4つの高性能コンピュータへ集約。「ドライビング・ダイナミクス」「運転支援システム」「インフォテインメント」「ベーシック&コンフォート」をそれぞれ受けもつ。

 なかでもBMWらしいのが「走る・曲がる・止まる」を統合制御する「Heart of Joy」。ドライブトレイン、ブレーキ、回生、ステアリングなどを従来よりも大幅に速い演算処理で協調させる。

 新世代BEVにも「駆け抜ける歓び」があった

 実際に走らせてみるとハンドリングが進化していることに驚いた。ステアリングを切り始めた瞬間からフロントタイヤの接地感が濃厚で、切り増していったときの反応は極めて正確。思い通りにノーズがインへ向いていく。コーナー出口へ向けてアクセルを踏みこんでいけばリヤ駆動的なフィーリングで旋回力を高めながら強烈なトラクションを発揮。

 こういった挙動は従来のBMW車も得意としていたが、すべての動きが滑らかに連携していて、極めて洗練された印象を受ける。電子制御が介入していもHeart of Joyによって極めて高速に処理されるため、ドライバーには制御されている感覚がほとんど伝わってこない。

 車内にも新世代感が溢れている。従来のメーターパネルを廃し、フロントウインドウ下部の端から端まで約110cmにわたる「BMWパノラミック・ビジョン」を採用。速度やバッテリー残量などをドライバー正面に表示し、それ以外のエリアは好みに応じてカスタマイズできる。17.9インチのセンターディスプレイなどと組み合わせた新世代のBMWパノラミックiDriveを、BMWオペレーティングシステムXが支えている。

 運転支援も進化した。ハイウェイ・アシストが用意され、高速道路では一定条件下で130km/hまで対応するハンズオフ機能を搭載。さらに、システムから車線変更を提案された際にはドライバーがドアミラーを見るという自然な動作を検知して車線変更支援をする機能まで備えている。

 欧州メーカーのBEVは、2世代目あるいは3世代目となって大幅に進化し、デジタライズもより一層推し進められている。iX3が興味深いのは、プラットフォームから電動パワートレイン、E/Eアーキテクチャー、ソフトウエアまで一気に刷新しながら、それらを最終的に「BMWらしさ」へ結びつけていることだ。

 SDVの時代になっても、BMWにとってもっとも大切なのは「駆けぬける歓び」。ノイエ・クラッセ第一弾のiX3に乗ると、新技術そのものよりも、それを使って何を実現するのかが重要なのだと改めて思わされるのだ。

文:WEB CARTOP 石井昌道

関連タグ

【キャンペーン】お得に給油!第1・3金土日はガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

まさかの「日産とVW」が手を組む!? サンタナ以来約40年ぶりの再タッグ! 北米向け大型SUVを共同開発か
まさかの「日産とVW」が手を組む!? サンタナ以来約40年ぶりの再タッグ! 北米向け大型SUVを共同開発か
ベストカーWeb
全長2.7m 伝説の“2人乗りシティカー”が令和に復活! 新型スマート「#2」世界初公開 欧州SNSでの反響を集めてみた
全長2.7m 伝説の“2人乗りシティカー”が令和に復活! 新型スマート「#2」世界初公開 欧州SNSでの反響を集めてみた
VAGUE
BMWの新型EVクーペSUV「iX4」世界初公開!  800km超の航続距離と612馬力を実現
BMWの新型EVクーペSUV「iX4」世界初公開!  800km超の航続距離と612馬力を実現
WEB CARTOP
VWの新型EV「ID.ティグアン」世界初公開!  ID.4/ID.5の後継はビッグネームの電動モデル
VWの新型EV「ID.ティグアン」世界初公開!  ID.4/ID.5の後継はビッグネームの電動モデル
WEB CARTOP
【BMW新型iX4発表】航続828kmと超高速充電が拓く次なる「歓び」。次世代EVクーペSUVの全貌
【BMW新型iX4発表】航続828kmと超高速充電が拓く次なる「歓び」。次世代EVクーペSUVの全貌
LEVOLANT
累計台数800万超えのVW“ベストセラーSUV”が電動化 フォルクスワーゲン新型「ID.ティグアン」世界初公開 欧州でまもなく先行販売開始 海外ファンの反響を集めてみた
累計台数800万超えのVW“ベストセラーSUV”が電動化 フォルクスワーゲン新型「ID.ティグアン」世界初公開 欧州でまもなく先行販売開始 海外ファンの反響を集めてみた
VAGUE
テスラが緊急時の脱出機能を導入!充電ケーブルを接続したままでも走り出せるスーパーチャージャーの新機能「テスラ エマージェンシー ドライブ アウェイ」とは?
テスラが緊急時の脱出機能を導入!充電ケーブルを接続したままでも走り出せるスーパーチャージャーの新機能「テスラ エマージェンシー ドライブ アウェイ」とは?
AutoBild Japan
386万台も売れた「フランスの国民車」が復活へ! より小さく“激安”に 2028年デビューか シトロエン2CVコンセプト
386万台も売れた「フランスの国民車」が復活へ! より小さく“激安”に 2028年デビューか シトロエン2CVコンセプト
乗りものニュース
【ルノー新型カングーEV】航続354km達成の大幅改良。新モーターと大容量バッテリーが深める「プロの道具」の真価
【ルノー新型カングーEV】航続354km達成の大幅改良。新モーターと大容量バッテリーが深める「プロの道具」の真価
LEVOLANT
“左ハンドルのまま”国内市場に復活! 待望のプレミアムSUVは日本の道でも快適か? 日産 新型「ムラーノ」の印象とは
“左ハンドルのまま”国内市場に復活! 待望のプレミアムSUVは日本の道でも快適か? 日産 新型「ムラーノ」の印象とは
VAGUE
BMW新型「iX4」世界初公開 航続距離最大828km 全長4.8mの新・電動クーペSUVに対するネットでの反応とは
BMW新型「iX4」世界初公開 航続距離最大828km 全長4.8mの新・電動クーペSUVに対するネットでの反応とは
VAGUE
VW新型「ID.ティグアン」世界初公開! 航続距離は最大600km、2000kgの牽引に対応する電動SUV
VW新型「ID.ティグアン」世界初公開! 航続距離は最大600km、2000kgの牽引に対応する電動SUV
月刊自家用車WEB
日本の誇る高級リムジン「トヨタ センチュリー」のSUVバージョンは果たしてどれほどの欧州の自動車愛好家たちを魅了するであろうか?
日本の誇る高級リムジン「トヨタ センチュリー」のSUVバージョンは果たしてどれほどの欧州の自動車愛好家たちを魅了するであろうか?
AutoBild Japan
GTI登場から半世紀 初の“電動GTI”フォルクスワーゲン「ID.ポロGTI」欧州で先行販売開始 226馬力のホットハッチ 気になる価格は? そしてネットでの反響とは
GTI登場から半世紀 初の“電動GTI”フォルクスワーゲン「ID.ポロGTI」欧州で先行販売開始 226馬力のホットハッチ 気になる価格は? そしてネットでの反響とは
VAGUE
アイオニック5の中古が新車の半額以下!! 結構アリじゃない!?
アイオニック5の中古が新車の半額以下!! 結構アリじゃない!?
ベストカーWeb
フィアット、1950年代の『600ムルティプラ』復活へ レトロな4人乗りマイクロカー『ムルティプリナ』初公開 2028年発売予定
フィアット、1950年代の『600ムルティプラ』復活へ レトロな4人乗りマイクロカー『ムルティプリナ』初公開 2028年発売予定
AUTOCAR JAPAN
アルファ・ロメオの未来を示す『クオーレロッソ』世界初公開 流麗な4人乗りファストバック EVではなく2.9L V6ハイブリッド搭載
アルファ・ロメオの未来を示す『クオーレロッソ』世界初公開 流麗な4人乗りファストバック EVではなく2.9L V6ハイブリッド搭載
AUTOCAR JAPAN
新型smart #2登場! ふたり乗りのスマート復活へ──GQ新着カー
新型smart #2登場! ふたり乗りのスマート復活へ──GQ新着カー
GQ JAPAN

みんなのコメント

5件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

982 . 0万円 ~ 1034 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

333 . 0万円 ~ 599 . 9万円

中古車を検索
BMW iX3の買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

982 . 0万円 ~ 1034 . 0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

333 . 0万円 ~ 599 . 9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村