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独創性が細部まで行き届く『DS No4』日本デビュー! 身のこなしはプジョーとシトロエンの中間【森口将之がいち早くレポート】

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独創性が細部まで行き届く『DS No4』日本デビュー! 身のこなしはプジョーとシトロエンの中間【森口将之がいち早くレポート】

車名はシャネルのフレグランスのよう

シャネルのフレグランスのように、車名の数字を『N°(ナンバー)◯』と呼ぶようになった、DSオートモビル。

【画像】独創性が細部まで行き届く『DS No4エトワール・ハイブリッド』日本デビュー! 全46枚

今年の初夏に発売が予定されるフラッグシップの『N°8』(以下No8)は、先日全国のディーラーで展示。それに先立ち、ラインナップの中核になる『N°4』(以下No4)が日本で発売された。

といってもNo8のようなオールニューのモデルではなく『DS 4』をアップデートしたもので、ボディサイズやホイールベースの寸法も変わらない。

しかしながら実車と対面すると、顔つきは別物。ヘッドランプの端から縦にデイタイムランプが降りるあたりはDS 4に似るが、そこからセンターに向けてイルミネーションが伸び、自ら光るDSエンブレムに達する演出は、今までよりもブランドイメージを明確に表現できていると感じた。

モダンかつアヴァンギャルド

DSがシトロエンの1ラインからブランドとして独立して10年あまり。格子の中央にエンブレムを置いたこれまでのグリルは、普遍的すぎるような気がしていたのだ。モダンかつアヴァンギャルドこそ、フランスのプレミアムブランドにふさわしい。

次の世代ではまたガラッと顔つきを変えてくるかもしれない。シトロエンもそうだが、フランスはカーデザインをファッションとして捉えているようなところもあるので、時代の空気を取り込んだ姿を披露してくれるのではないかと、好意的に捉えている。

顔以外ではホイールが目に留まった。星型をベースに放射状のラインを入れたものだが、ラインが星の頂点からちょっとオフセットした位置に届くので、新鮮な幾何学模様になっている。細部まで独創性が行き届いていると感心した。

カシミアという名の、ブルーがかったグレーのボディカラーにも惹かれた。ともすれば味気ない雰囲気になりがちなグレーを、ここまで上質かつクールな色に見せるのは、やはり只者ではないと言うべきだろう。

ステランティスではお馴染みのハイブリッドシステム

インテリアはインパネ前面がアルカンターラ張りになり、デジタルメーターは7インチから10.25インチに大型化され、表示も一新された。

シートはアルカンターラ、テップレザー、ファブリックのコンビで、切り替えやステッチが個性的だ。クーペっぽいプロポーションながら、リアは身長170cmの僕であれば、ドライビングポジションを取った後ろで余裕を持って過ごせるし、荷室も430Lと十分な広さを確保している。

パワートレインは1.2L直列3気筒ターボに6速デュアルクラッチトランスミッション、モーター、スタータージェネレーターを組み合わせた、ステランティスではお馴染みのハイブリッドシステム。

クラシックDSも、当初はフラット6を計画したものの、結局トラクシオン・アヴァンから受け継がれた直列4気筒を積むなど、エンジンにはさほどこだわらなかったので、違和感はない。

DS 4のガソリン車より明確に余裕がある

大柄なプジョー5008を不満なく動かすパワートレインだけに、加速は不満なし。モーターの助けがなかったDS 4のガソリン車より明確に余裕がある。さらにNo4ならではの部分も感じられる。

それは、減速時にエネルギー回生している音が聞こえるのだ。ロードノイズをはじめとする外からの遮音が優れているからこそ、このような発見があるのだろう。プレミアムブランドらしい仕立てが施されていることを実感した。

今回導入されたNo4のグレードは『エトワール』。DS 4時代の上級グレードに用意されていた、路面状況をカメラで読み込んで固さを変化させる、アクティブスキャンサスペンションは装備されていないようだ。

それでも乗り心地はやはり、このクラスの多くのライバルとはひと味違っていて、揺れの周期がものすごくゆったりしている。マクファーソンストラットとトーションビームというシンプルなメカニズムで、この感触を生み出すのだから大したものだ。

多くの人が自然だと感じるハンドリング

この走りを特徴づけているパーツのひとつが205/55R19という、大径でありながら細身のタイヤにあることは間違いないだろう。

でもホイールベースはさほど長くなく、車高も低めなので、身のこなしは素直。ステランティス・グループのフレンチブランドで言えば、プジョーとシトロエンの中間ぐらい。多くの人が自然だと感じるハンドリングだろう。

センターディスプレイの操作は、慣れればドライブしながらでも使いやすかった。ドアトリムの上端にあるパワーウインドースイッチは相変わらず慣れが必要だけれど、こういう凝った仕掛けをさりげなく扱えるようにしていくのもまた、DSオーナーの楽しみのひとつではないだろうか。

シートにはマッサージ機能が用意されていたり、スピーカーが同じフランスのフォーカルでサウンドが素晴らしかったり、プレミアムブランドであることもいろいろな部分から感じ取ることができる。

だからこそユーザーとのタッチポイントを増やしてもらいたい。世間的に言えば、DSブランドは広く知れ渡っているとは言えないので、販売店以外でも見て触れる機会が増えていくことを望みたい。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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