2月23日、バーバー・モータースポーツ・パークでインディカーのテストが行なわれ、計12台が参加。今季、F1からインディカーへと活躍の場を移すロマン・グロージャンも、初めてインディカーのマシンを走らせた。
グロージャンは、デイル・コイン・レーシングからロードコースおよびストリートコースで行なわれる全13レースに出場する見込み。インディ500含むオーバルレースでは他のドライバーがシートに座る予定であり、ハースF1チームのリザーブドライバーであるピエトロ・フィッティパルディがその候補のひとりだと言われている。
■グロージャン、息子と娘デザインの特別ヘルメットを着用。2月末にレースマシンへ復帰
インディカーのマシンはパワーステアリングがないなど、F1マシンと大きく異なるにも関わらず、グロージャンはうまく適応したようで、IndyCar.comに「全てが素晴らしく、普通に感じられた」と語った。
「フォーミュラ・ルノーやF3、GP2に昇格したときのことを思い出すよ。今のところ、本当に満足している」
「マシンのメカニカルグリップは本当に良い。なぜレースが素晴らしいのか理解できるよ。チームの働き方も素晴らしい。これまでとは違うものだったけど、満足している。かなりスムーズに適応できたと思う」
「1本目の走行を終えた後、上腕二頭筋が少し痛くなってきたので『OK、今はおしゃべりの時間だ』と思っていた」
「(インディカーは)本当にクルマを感じることができる。ブレーキングの仕方やコーナリングなど、もう少し自分のドライビングスタイルに合わせて走らせることができるんじゃないかな」
「F1では空力特性の関係上、理想的なラインに固執してしまうけど、(インディカーは)実際に様々なラインを使うことができるんだ」
グロージャンは下りの左コーナーとなっているターン1でスピンし、グラベルでマシンを止めた。これにより走行時間を若干失ったが、1時間以内に走行を再開することができた。
「今朝はミスをしてしまった。ターン1でスピンしてグラベルにハマってしまった。限界を超えないようにしなければいけないんだ。僕はいつもそれを楽しんでいるよ」
グロージャンは、昨年のF1バーレーンGPでのクラッシュで左手を火傷してしまった。左手の状態について、彼は次のようにコメントしている。
「実際にはかなり回復している。最後の走行で大きくスナップしてしまって、それが少し痛かった。それは予想していたことだ。完全には回復していないし、影響があるのは分かっているんだ」
なお、この日トップタイムを記録したのはリナス・ヴィーケイ(エド・カーペンター)。息子と娘がデザインした特別ヘルメットを使用したグロージャンは12番手だったが、ヴィーケイとは0.96秒差だった。また、このテストにはレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングも参加しており、佐藤琢磨は11番手となっている。
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F1復帰を目指しているのかな?