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マクラーレンの同士討ち、実はプラスの出来事? ノリス&ピアストリの緊張“ガス抜き”になったとブラウンCEO

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マクラーレンの同士討ち、実はプラスの出来事? ノリス&ピアストリの緊張“ガス抜き”になったとブラウンCEO

 F1カナダGPではマクラーレンのランド・ノリスとオスカー・ピアストリによるチームメイト同士の接触が発生してしまったが、チームとしてはいい”ガス抜き”になったとも考えているようだ。

 今シーズンのF1で圧倒的な強さを見せるマクラーレン。タイトル争いでもノリスとピアストリによるチームメイト対決の様相を呈している。

■マクラーレンのふたりは”友人”のままタイトル争いできる! ブラウンCEO「彼らは握手して互いを祝福できる」

 6月のカナダGPでは、そのふたりが4位争いを繰り広げていた。そして後方からピアストリを狙っていたノリスは、ホームストレートでウォールとピアストリに挟まれるような形で接触し、クラッシュしてしまった。

 チームメイト同士の僅差の争いの中、接触やクラッシュは時間の問題だとも見られていたものが現実となってしまったが、どうやらチームとしては悪いことばかりとは考えておらず、むしろ一種の”ガス抜き”になったと肯定的に捉えているという。

 マクラーレンのザク・ブラウンCEOはカナダGPの同士討ちについて、こう語った。

「モントリオールでの出来事だが、あれは我々全員にとって実際良い瞬間だったと思う。後で振り返って、ではあるがね」

 ブラウンCEOはSky Sportsにそう語った。

「あのクラッシュが風船の空気を抜き、我々はそれを乗り越えた。誰もがそのことについて話している」

「あのミスによって、皆の自信と安心感を高めてくれたようだ。我々は近い将来、他にもインシデントを経験するだろうが、レース中のミスというのは起こるものだ」

 なお直近のイギリスGPではピアストリが10秒のタイムペナルティを受けたことが、ノリスの勝利につながった。

 マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は、チームメイトのミスとペナルティが要因になっていたとしても、ノリスの勝利の価値をなんら貶めるものではないと話した。

「ランドの熱狂や喜びようを見れば、彼が間違いなく最高の経験を得たことは分かるものだ」

「ランドは自分の仕事をやりきった。フェアかつ、何の落ち度もなかったんだ。上手くドライビングし、速く走りトップに立ち、イギリスGPで勝利を掴んだ。彼はこの素晴らしい経験と測りきれないほどの喜びを心底満喫すべきだ」

「そして同時に、我々はオスカーの苦い経験も共有している。だが彼はとてもタフな男であり、この状況からさらにモチベーションを高めて、残りのシーズンに向かってくれるだろう」

 ノリスとランキング首位のピアストリのポイント差はイギリスGPの結果、8ポイントにまで縮まった。マクラーレンはこのふたりに自由にバトルをさせることを望んでいるが、今後はさらにその意向が試されることになるだろう。

 ただイギリスGPでも見せたマシンの優位性が、マクラーレンに余裕を与えることになるかもしれない。

「我々は今やっていることを続けていくだけだ」と、ブラウンCEOは言う。

「彼らを平等かつ公平に、そして透明性と良好なコミュニケーションをもって扱っていく。そして、我々がチャンピオンシップ争いのギャップを広げ続けることができているのなら、チャンピオンシップの勝敗は彼らに決めさせたいし、最高のドライバーが勝つことを期待している」

「彼らはふたりとも非常にクリーンなドライバーだ。どちらかがコースアウトするようなことはないのが素晴らしい。ふたりは激しく戦っていくだろう。繰り返しになるが、ミスは起きてしまうものだ。しかし、最終戦まで素晴らしい戦いが繰り広げられると思う」

文:motorsport.com 日本版 Filip Cleeren
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みんなのコメント

1件
  • 150r
    こういうパパイヤだから、いつもタッペンにやられるんだよ
    後半戦は間違いなくタッペンの逆襲が来るのでドライバーズポイント逆転されるよ
    全力でナンバーワンを固定してポイントを一人に集中すべき
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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