FIA国際自動車連盟は現地時間6月8日、2026年から次世代車両を導入する世界各地のフォーミュラ・リージョナル選手権において、ピレリを単独のタイヤサプライヤーに指名したことを明らかにした。
F1世界選手権を筆頭に、グランプリウイークに開催されるFIA F2、FIA F3のグローバルパートナーを務めるイタリアのピレリ。2019年の以来、フォーミュラ・リージョナル・ヨーロッパ選手権(FRECA)に、また2024年からはオセアニア選手権(カストロール・トヨタFR)にタイヤを供給している。
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フォーミュラ・リージョナルは車両の世代交代のタイミングを迎えており、2026年シーズンからは新たな車両パッケージで選手権が開催される。そんななか、ピレリは「レース地域に関係なく、ドライバーに一貫した成長の道を提供すること」を目的に新たに15インチタイヤを開発し、「全選手権で標準化された性能を提供する」としている。
また、FIAはピレリの新しい15インチタイヤについて「このカテゴリーの要求に合わせて特別に製造されており、5つの地域選手権全体での技術的妥当性の向上、レースの見ごたえの強化、基準の一貫性をサポートし、FIAシングルシーターへの道筋における重要なステップとしてのフォーミュラリージョナルの役割を強化する」と評した。
また、ピレリは2025年11月13~16日にマカオで開催されるフォーミュラ・リージョナルとFIA-F4のワールドカップにおいても、単独タイヤサプライヤーに指名されたことも明らかにしており、今後ワールドカップを含むFIA公認のフォーミュラ・リージョナルはすべてピレリを履くことになる。
FIAのモハメド・ビン・スライエム会長は「ピレリが独占タイヤパートナーとして参加することで、フォーミュラ・リージョナルはさらなる発展を遂げ、素晴らしいレースを実現し、各選手権におけるスポーツの公平性を高めることができる」と、コメント。
「フォーミュラ・リージョナルの次の段階は、真に現代的で、競争力があり、成長過程にあるドライバーにとって利用しやすいプラットフォームを作ろうという我々の野心を反映したものだ。技術革新を核とし、コストをコントロールし、リージョナルシリーズからトップシリーズへの明確な道筋を用意することで、我々はグローバルなモータースポーツの未来に投資をしている」
そして、ピレリのモータースポーツディレクターであるマリオ・イゾラは「FIA公認フォーミュラ・リージョナル選手権の唯一のタイヤサプライヤーに任命されたことを嬉しく思う。ピレリはシングルシーターシリーズのピラミッドにおいて、トップから最下層まですべてのカテゴリーでその役割を担っていることを誇りに思っている」と、コメント。
「これは、我々の技術の価値、そしてタイヤの品質と信頼性を証明するものだが、何よりも、FIAとさまざまなプロモーターが設定した目標を達成し、ドライバーの育成の各レベルに特化した製品を提供する私たちの能力が認められたということだ。また、ピレリがマカオのイベントで再びサーキットを走り、モーターレースで最もエキサイティングなチャレンジのひとつであるギア・サーキットに挑むFRとF4マシンにタイヤを供給できることを特に嬉しく思っている」
2025年現在、FR中東(FRMEC)はジーティー(冬季シリーズのため、すでに閉幕)、FRアメリカズ(アメリカ)はハンコック、そしてFRJ(日本選手権)はダンロップがタイヤを供給している。ピレリのFRへのタイヤ独占供給に伴い、これらの選手権で見られる景色が変わることになる。
[オートスポーツweb 2025年06月09日]
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みんなのコメント
C.フィッティパルディ
「91年のF3000AVONタイヤと92年F1グッドイヤータイヤにそれほど違いは感じない。だから国際F3000時代と走り方は変えない」
片山右京
「91年のF3000ブリジストンタイヤと92年F1グッドイヤータイヤは全然違う。だから全日本F3000時代と走り方を変える必要がある」
みたいなことは無くなるのかな。