ポルシェのEスポーツ・スーパーカップ、年内に20名の参戦者を決定し2021年は世界10ラウンドを転戦【動画】

リアルモータースポーツのオフシーズンに開催

ポルシェは2021年シーズンの「ポルシェ・TAGホイヤー・Eスポーツ・スーパーカップ（Porsche TAG Heuer Esports Supercup）」のカレンダーと開催概要を発表をした。

ポルシェのEスポーツ・シリーズは、会員登録制のサブスクリプション・レーシングシミュレータサービス「iRacing」プラットフォームを使用。2021年の1月9日に行われる、ブラジルのインテルラゴス・ラウンドから、3年目のシーズンが幕を開ける。

2021年シーズンは1月から4月にかけて全10戦が組まれており、実際のモータースポーツのオフシーズンに、ファンやドライバーに向けてエキサイティングなバーチャルレースの場を提供する予定だ。

ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェ、ホッケンハイムリンク、ル・マン24時間が行われるサルト・サーキット、F1カナダGPでお馴染みのモントリオール市街地コースなど、有名サーキットだけでなく初めての開催地も追加された。今回もシリーズ参加者には賞金総額20万ドルが用意された。

さらなる盛り上がりを見せるポルシェのEスポーツ

ポルシェ・モータースポーツのEスポーツ担当マネージャーのマルコ・ウジハシは、2021年シーズンについて以下のようにコメントした。

「今シーズンのポルシェ・TAGホイヤー・Eスポーツ・スーパーカップは、ハラハラする展開の連続でした。アクション満載のレースを目の当たりにしてきました」

「高いレベルのドライビングスキルとファンからの絶大な人気は、私たちの期待をはるかに超えています。しかし、このまま立ち止まるつもりはありません。この素晴らしいスポーツをさらに進化させるべく、ギヤをシフトアップしていきたいと思います」

「我々はパートナーと協力して、2021年に向けたカレンダーとレギュレーションを作り上げました。Eスポーツの世界で素晴らしいレースが展開されることを楽しみにしています。そして、あらためてタイトルスポンサーであるTAGホイヤーとボーダフォンの強力なサポートに感謝します」

2021年シーズン開幕に先立って予選ラウンドを開催

2021年シーズンに向けたレギュレーションに関して、最も大きな変更を受けたのがレースフォーマットだろう。今シーズンは予選後、15分のスプリントレース、30分のメインイベントが設定されていた。2021年からはスプリントレースが約40km、メインイベントが約80kmで争われる。そして、これまで以上に予選が重視されることになる。

今年は予選上位8台がリバースオーダーでスプリントレースに出走したが、2021年は予選通りのオーダーでスプリントレースをスタート。しかし、メインレースはスプリントレースの上位8台のリバースオーダーがグリッド順位となる。

2021年の「ポルシェ・TAGホイヤー・Eスポーツ・スーパーカップ」に参戦できるのは40名のみ。今シーズンのポイント上位20名が、自動的に来シーズンの出場資格を獲得する。残り20名に関しては、5戦が組まれる予選ラウンドを勝ち抜く必要がある。予選ラウンドは10月24日に日本の岡山国際サーキットを皮切りに、11月21日まで毎週異なるサーキットでポルシェ911 GT3カップのバーチャルレースが行われる。

予選ラウンドは、木曜日の午前中から土曜日の正午までの期間、2時間間隔でタイムアタックが行われる。各ドライバーは、時間内に好きなだけ走行することができる。上位30名が土曜日の午後2時45分に行われる「シュートアウトレース」に参加し、上位入賞者にはポイントを付与。5回の予選ラウンド後、総合ランキング上位20名に2021年の「ポルシェ・TAGホイヤー・Eスポーツ・スーパーカップ」参加資格が与えられる。

【2021年シーズンカレンダー】

ポルシェ・TAGホイヤー・Eスポーツ・スーパーカップ

第1戦 1月9日 ブラジル：インテルラゴス（10／20ラップ）
第2戦 1月16日 スペイン：バルセロナ（9／18ラップ）
第3戦 1月30日 ドイツ：ホッケンハイム（9／18ラップ）
第4戦 2月6日 英国：シルバーストーン（7／14ラップ）
第5戦 2月20日 アメリカ：ロード・アトランタ（10／20ラップ）
第6戦 2月27日 カナダ：モントリオール（10／20ラップ）
第7戦 3月13日 ベルギー：スパ・フランコルシャン（6／12ラップ）
第8戦 3月27日 ドイツ：ニュルブルクリンク・ノルトシュライフェ（3／4ラップ）
第9戦 4月10日 フランス：ル・マン（3／6ラップ）
第10戦 4月24日 イタリア：モンツァ（7／14ラップ）