エコなのにパワフル・・・二律背反する魅力にあふれるマイルドハイブリッドのSUV、ボルボ XC40B4モメンタムでトレンドに乗る。(Motor Magazine2021年5月号より)
すでに全モデル電動化を果たしたボルボ
いま、ボルボ・カーズのウェブサイトを訪ねると、ちょっと面白いページに出くわす。モデルレンジのところで表示される選択肢はプラグインハイブリッドと48Vハイブリッドのふたつだけ。つまり、ボルボはすでに全モデルの電動化を完了しているのだ。「◯◯年までに電動化する計画」なんてことをいまさら発表している自動車メーカーに比べると、ボルボの足取りは驚くほど軽く速い。
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電動化の是非については改めて別の機会に論じるとして、ボルボのこうした姿勢は環境問題にいかに真剣に取り組んでいるかの象徴といって間違いない。そしてその原点にあるのが「人が最優先」というボルボならではの思想である。人が最優先だから、地球環境を守る。人が最優先だから、安全性を引き上げる。人が最優先だから、心地いいデザインでクルマを作る。ボルボの思想は首尾一貫していて明快だと思う。
そんなボルボの最新SUVラインナップで唯一、500万円を切っているのがXC40シリーズ。しかも、ベーシックグレードのB4、コストパフォーマンスに優れたB4モメンタム、そしてその4WD版であるB4 AWDモメンタムのいずれもが400万円台の価格設定に収まっていることに驚いてしまう。ここで取り上げるのは、ちょうど真ん中のポジションに位置するXC40 B4モメンタムである。
エコなのにパワフルな走りの48Vマイルドハイブリッド
48Vハイブリッドは、エンジンのクランクシャフトとベルトでつながれたスタータージェネレーターによってブレーキング時のエネルギー回生と加速時のエンジンアシストなどを行うもので、基本的な原理は、いわゆるフルハイブリッドと変わらない。ただ、電圧を48Vとすることでコストを抑え、広く普及させることを狙ったシステムと考えればいい。
その効果は燃費改善もさることながら、ドライバビリティの向上という側面が大きい。XC40では軽くアクセルペダルを踏み込んだだけでもレスポンス良くトルクが立ち上がり、ストレスのない走りが楽しめる。4気筒の2Lエンジンもスムーズなうえに力強く、いわゆるエコカーに乗っているという印象は薄い。
もうひとつ嬉しいのが、デビュー当時に比べてXC40の乗り心地が格段に滑らかになったこと。大入力を受けたあとに微振動が残らなくなった点を含め、快適性の向上は著しい。
モメンタムのインテリアはファブリック張りとなるが、魅力的なデザインや優れた操作系、そして先進安全装備に関しては上級グレードと変わらない。この点でも「人が最優先」されるボルボの思想は不変といえるだろう。(文:大谷達也/写真:原田 淳)
ボルボXC40B4モメンタム主要諸元
●全長×全幅×全高:4425×1875×1660mm
●ホイールベース:2700mm
●車両重量:1670kg
●エンジン:直4 DOHCターボ+モーター
●総排気量:1968cc
●最高出力:145kW(197ps)/4800-5400rpm
●最大トルク:300Nm/1500-4200rpm
●モーター最高出力:10kW(14ps)/3000rpm
●モーター最大トルク:40Nm/2250rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:FF
●燃料・タンク容量:プレミアム・53L
●WLTCモード燃費:12.7km/L
●タイヤサイズ:235/55R18
●車両価格(税込):479万円
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