■2007年の登場から14年ぶりの全面刷新
レクサスは2021年10月14日に新型「LX」を世界初公開しました。グローバルでは4代目モデルに刷新されるLXですが、どんな特徴があるのでしょうか。
【画像】レクサス最上級SUV「LX」が7年ぶりの全面刷新! 世界初公開された姿をもっと見る(46枚)
レクサスの最上級SUVに位置づけられるLXは、2代目モデルまでは海外専売車として展開されていました。そして3代目モデルが海外で2007年に発売された後、日本市場では2015年から導入されています。
今回、新型LXはラダーフレーム(はしご状骨格)を刷新し、レクサスとして初となる「GA-Fプラットフォーム」を採用。
クルマを素性から一新することで、歴代LXが継承してきた高い悪路走破性を確保しつつ、ドライバーの意図に忠実かつリニアな応答を目指すレクサスの掲げる乗り味「レクサス・ドライビング・シグネチャー」を進化させたとレクサスは説明します。
世界初搭載の「バックアンダーフロアビュー」をはじめとしたさまざまな先進機能が搭載されたほか、同じくGA-Fプラットフォームを採用したトヨタ新型「ランドクルーザー」に続き、「指紋認証スタートスイッチ」が全車に標準装備されました(レクサス初)。
チーフエンジニアの横尾貴己氏は、新型LXについて次のようにコメントします。
「多様化するお客さまのライフスタイルへ寄り添うために、新型LXの開発において掲げた走りのコンセプトは『世界中のどんな道でも楽に、上質に』。
類稀なるオフロード性能を持ちながら、街中でも、高速道路でも、過酷な環境でも、どんな道でも気負うことなく運転でき、すべての乗員が快適に移動できるクルマを目指しました」
※ ※ ※
新型LXの外観デザインは、フロントピラーをボディ後方へ引くキャブバックワードデザインを採用。レクサスの共通フロントフェイス「スピンドルグリル」は、7組のフローティングバーによる立体形状という新たな表現が用いられています。
内装デザインは、運転操作に集中できる新たなコックピット思想「Tazuna Concept」を採用。ステアリングやペダルのレイアウトがより最適化されたほか、12.3インチ(上段)と7インチ(下段)のデュアルディスプレイが装備されたインパネとなりました。
走行性能面について、新型LXはエンジンを後方配置したことにより車両の前後重心点を最適化したほか、エンジンのダウンサイジング化やアルミルーフの採用などにより約200kgの軽量化および低重心化を実現。
搭載されるエンジンは新採用の3.5リッターV型6気筒ツインターボガソリンで、最高出力415馬力・最大トルク650Nmを発揮します。トランスミッションは10速ATです。
悪路走破性について、新型LXは対地障害角や最大安定傾斜角(44度)、登坂能力(45度)、最大渡河性能(700mm)は従来型同等としたほか、フロント・サイド・リアの4つのカメラで車両周辺の死角を確認できる「マルチテレインモニター」など、先進機能も用いてオフロード走行をサポート。
アンダーフロアビューに切り替えると、手前で撮影された過去映像を元に、車両床下を透過した映像をドライバーに提供。車両下の状態や前輪の位置、さらに後輪周辺(世界初)の映像も確認することができます。
また、電動パワーステアリング(LX初採用)やボディへの構造用接着剤の採用により素直な応答性を実現したほか、車高調整が可能な「アクティブ・ハイト・コントロール・サスペンション」が、車高の調整だけでなく加減速時・旋回時の安定した車両姿勢実現にも貢献します。
先進装備として、前述の「指紋認証スタートスイッチ」や予防安全装備「レクサス・セーフティ・システム+」を採用。
また「全世界のお客さまの多様なニーズにお応えする」(横尾チーフエンジニア)ことを目的に、新たなグレードラインナップを設定します。
さらに、LXとして初の4座独立仕様となる「EXECUTIVE(エグゼクティブ)」グレードは、最大48度までリクライニング可能な後部座席や後席専用コンソールを装備。
そのほかに悪路走破性を高めた国内専用仕様として、前後デフロックを備え、ダークグレーメタリック仕様のフロントグリルやブラック塗装のホイールアーチモールを採用した「OFFROAD(オフロード)」グレードも設定されます。
なお、乗車定員は標準とOFFROADに2列5人乗り/3列7人乗り。EXECUTIVEに2列4人乗りが設定されます。
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レクサスは、新型LXの日本での発売時期について2022年初頭を予定しています。
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