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100kWhと652psで欧州へ上陸 ニオET7 プレミア・エディションへ試乗 ライダーも搭載

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100kWhと652psで欧州へ上陸 ニオET7 プレミア・エディションへ試乗 ライダーも搭載

ライダーを量産車として世界初搭載

中国の新しい純EVメーカーとなる、ニオ。2021年にノルウェーで欧州市場への参入を果たし、2022年にはドイツを含む4か国へ販売エリアを拡大する計画を立てている。

【画像】いよいよ欧州上陸 ニオET7 第1世代のES8とES6 競合する純EVサルーンとも比較 全102枚

一足先にノルウェーへ導入されたニオは、ブランド第1世代となるES8だった。だが販売市場の拡大に合わせて、新プラットフォームをベースとした、第2世代に当たる3モデルが投入されることになる。

その1台が、今回試乗したET7。その実力を、中国での試乗から確かめてみたい。

ニオの第1世代モデルは、すべてがSUVだった。だが新しいET7は、写真の通り滑らかなフォルムの4ドアサルーン。クーペのようにスタイリッシュで、テスラ・モデルSなどへ真っ向勝負を挑むことになる。

ET7には、自律運転を前提とした数多くのセンサー類が搭載されている。見た目ですぐに気が付くものとしては、フロントガラス上部に取り付けられたレーザー・センサー。一般的にライダーと呼ばれるもので、量産車としては世界初となる。

インテリアデザインは、さほど奇をてらった部分はないものの、素材や組み立て品質は明らかに第1世代から向上している。ソフトタッチ加工された素材が広範囲に用いられ、テクスチャーも上質。高級感が漂っている。

ライバルブランドより40%ほど、ナッパレザーの使用面積は大きいとニオは主張する。デザインはテスラほどミニマリストではなく、車内空間はとても開放的だ。

ドルビー・アトモスを標準装備

ダッシュボードの中央には、巨大なタッチモニターが鎮座。基本的に、車内機能の多くはこのモニターを介して操作することになる。また、ダッシュボード上部のデジタルアシスタント、「ノミ」を介して対話形式でも操作が可能だ。

メーターパネルはモニター式。ヘッドアップ・ディスプレイも標準装備となる。

不思議なことに、助手席側正面にグローブボックスは備わらない。フローティング形状の大きなセンターコンソール下に、広めの収納空間がある。両サイドにリッドがあり、運転席側と助手席側から、それぞれアクセスできる。

その収納空間内部にはSUBポートが備わるほか、顔認識機能や暗証コードでロックが可能。貴重品などをしまっておくこともできる。

ET7が売りとする1つが、ドルビー・アトモスと呼ばれる音響システム。ルーフ内にも内蔵された合計23基のスピーカーにより、豊かな音響体験を与えてくれるという。ちなみにこのシステムは、メルセデス・ベンツEQSにも搭載されている。

リアシート側の頭上空間は、身長180cmを超える大人でも不満なし。膝周りの空間にもゆとりがある。センターコンソールの後端に小さなタッチモニターがあり、エアコンやヒーター、マッサージ機能などを制御できる。

荷室容量は大きい。その内張りには、少し安普請な印象を受けた。

スポーツ+でも乗り心地は乱れない

観察はこのくらいにして、運転してみよう。ドライブモードでスポーツ+を選択すると、ステアリングホイールの重みが増し、サスペンションが引き締まり、最大の加速力を引き出せるようになる。

それでも、エアサスペンションとアダプティブダンパーが備わり、ET7の乗り心地が乱れることはない。ほかにもスポーツ、コンフォート、エコの3モードのほかに、個別の設定を登録できるカスタム・モードも用意されている。

システムは無線でのアップデートにも対応。スノーやサンドとといった、悪条件用のモードも追加されるかもしれない。

スポーツ+を選ばない限り、ステアリングホイールはかなり軽い。あまりにも簡単に回せるから、逆に扱いにくいと感じる場面もありそうだ。

日常的な条件で走っている限り、ET7を動かすのはフロント・モーター。リア・モニターの方がパワフルだが、明確な加速時やフロントタイヤだけではトラクションを充分に確保できない場面以外、基本的には仕事をしない。

回生ブレーキの強さは調整できるものの、スタンダードと表記されたものが最強。それでも、現代の純EVとしては効きが弱い。アクセルペダルだけで発進から停止までをまかなえる、ワンペダル・ドライブは想定されていないようだ。

セミソリッド・バッテリーも準備中

ニオとして独自性の高いサービスが、自社の拠点で駆動用バッテリーを丸ごと交換できるというもの。数分の作業で、長距離を移動可能な電力を得ることができる。

ET7の発売開始までに、150kWhという大容量のセミ・ソリッドステート・バッテリーも利用可能になるという。現在の駆動用バッテリーの容量は100kWhで、航続距離は中国の試験値、CLTC値で705kmがうたわれている。これも、大幅に増えることになる。

ドイツ御三家に匹敵する質感を備えるインテリアの仕立ては、ニオET7の強みといえる。航続距離の数字にも目が奪われる。ライダーを用いた運転支援システムは、今回試すことが許されなかったが、機能すれば注目を集めることになるだろう。

ニオの担当者は、2025年までに25か国へ販売拠点を増やす計画だといい、英国もその1つに含まれている。このET7も、その先鋒を務めるモデルの1台になる。日本進出も、噂されているようだ。

ニオET7 プレミア・エディション(中国仕様)のスペック

中国価格:52万6000元(約994万円)
全長:5097mm
全幅:1986mm
全高:1506mm
最高速度:199km/h
0-100km/h加速:3.8秒
航続距離:705km(CLTC値)
電費:7.0km/kWh
CO2排出量:−
車両重量:2349kg
パワートレイン:AC永久磁石モーター(フロント)+AC誘導モーター(リア)
バッテリー:100kWhリチウムイオン
最高出力:652ps
最大トルク:76.4kg-m
ギアボックス:−

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みんなのコメント

3件
  • 最近、ヒョンデと言い、この中国車と言い、シトロエンと他の車を何個か足してかき混ぜた様なデザインが多いな。
    ステランテスがグループ間で経営効率化して、失職した仏系デザイナーが流れて来て、売れ線のデザインをチョイパクしてるんだろうな。
    日本でも、本国に居場所がなくなった仏系が日産や三菱で猛威を奮っているが、本家に残ったデザイナーほどのセンスは感じられない劣化コピーみたいなデザイン吐き出してる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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