■進化した2代目はメガ・キドニーグリルを採用
ビー・エム・ダブリューは2021年2月25日、BMW4シリーズカブリオレの販売を開始すると発表した。また同時に、4シリーズカブリオレをベースにしたMモデル、「M440i xDrive Cabriolet(M440i xDriveカブリオレ)」の販売も開始する。納車は同年3月以降を予定している。
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今回日本に上陸した4シリーズカブリオレは、G23型と呼ばれるモデルで、2代目になる。
ルーフには、閉じている状態から約18秒で開けることが可能なキャンバス製ソフトトップを採用。ソフトトップを閉じれば、AピラーからCピラーにかけて流れるような美しいルーフラインを持つエレガントなクーペスタイルとなり、開ければ見るものを魅了するオープンモデルになる。
フロントデザインには新型4シリーズクーペ同様、大型化したキドニーグリルを採用。これは1930年代に一斉を風靡したBMW「328」、1960年代に登場したBMW「1600」「2002」同様の、縦型にデザインしたキドニーグリルになる。
420iカブリオレは、最高出力184ps・最大トルク300Nmを発揮する2リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載。カブリオレモデルらしいダイナミックな走りを実現するため、サスペンション取り付け部やアンダーフレームを強化するとともに、高剛性ボディを採用することで、ロール剛性の強化やスポーティなハンドリングに加え、オープンルーフ状態での衝突時における安全性能を向上させるため、カブリオレモデル特有の補強を施している。
4シリーズカブリオレには、BMWが国内認可取得モデルとしてはじめて導入した「ハンズ・オフ」機能が搭載される。これは高速道路での渋滞時に置いて、ドライバーの運転負荷を軽減する運転支援システムで、まわりの道路交通や車両の状況に応じて直ちにハンドルを確実に操作することができる状態にある限りにおいて、ステアリングから手を離して走行が可能になるものだ。
また高性能3眼カメラ&レーダー、および高性能プロセッサによる高い解析能力によって、より精度と正確性が向上した安全機能・運転支援システム「ドライビング・アシスト・プラス」を標準装備。アクティブクルーズコントロール(ストップ&ゴー機能付き)、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)およびレーンディパーチャー・ウォーニング(車線逸脱警告システム)、ステアリング&レーン・コントロールアシスト、サイド・コリジョンプロテクションおよび衝突回避・被害軽減ブレーキ(自己回避ステアリング付)、クロス・トラフィックウォーニング、ペダル踏み間違い急発進抑制機能を標準装備としている。
さらに標準装備となるパーキング・アシスタントには、車両が直前に前進したルート最大50mまでを記憶し、その同じルートをバックで正確に戻ることが可能になるリバース・アシスト機能が採用されている。これは細い道での対向車とのすれ違いに困った際など、安全かつ正確に、元のルートに復帰することができるものだ。
車両価格は、420iカブリオレが641万円(消費税込、以下同)、420iカブリオレ Mスポーツが696万円となる。
■4シリーズカブリオレ ベースのMパフォーマンスモデルも登場
同時に登場した「M440i xDriveカブリオレ」は、BMW M社が開発した高性能モデルだ。
Mモデルにはふたつのカテゴリーがあり、ひとつはサーキットでの走行を可能としたMハイパフォーマンスモデル、もうひとつはサーキットで培われた技術を取り入れ走行性能を高めたMパフォーマンスモデルがあり、今回発表のM440i xDriveカブリオレはMパフォーマンスモデルに位置づけられる。
デザインは、Mパフォーマンスモデル専用色となるセリウム・グレーを、キドニーグリルやエアインテーク、エアブリーザー、ミラーキャップに採用することで、ハイパフォーマンスモデルとしての存在感と個性を演出する。またトランクリッドにはMリアスポイラーを装備、空力特性を高めて高速走行時の安定性を向上させている。
エンジンは最高出力387ps・最大トルク500Nmを発揮する3リッター直列6気筒ターボを搭載。0-100km/h加速は4.9秒、最高速度は250km/h(リミッター)というパフォーマンスを誇る。
駆動方式は4WDの「xDrive」で、MアダプティブサスペンションやMディファレンシャルによって、悪路でも安定したコントロールを実現している。
車両価格は1089万円だ。
M440i xDriveカブリオレは全長4775mm×全幅1850mm×全高1395mm、ホイールベースは2850mm。車両重量は1880kgというスペックになる。
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