ベントレーが誇るラグジュアリーSUV「ベンテイガ」に、高性能バージョン「スピード」が復活した! アメリカ・モンタナ州で行われた国際試乗会に参加した『GQ JAPAN』ライフスタイルエディターのイナガキがリポートする。
新型ベントレー ベンテイガスピードの特徴
つつましい超高性能SUV──新型ベントレー ベンテイガスピード試乗記
1.快適なリヤシート2. 優れた乗り心地3.走行性能4.悪路走破性&まとめ1.快適なリヤシート
新型ベントレー ベンテイガスピードのテストドライブでは、まず、リヤシートに座った。
新型ベントレー ベンテイガスピードのインテリアは、シートショルダーパネル、ドアの内側、そして4座仕様ではリアシート背面にまで、新たに開発されたプレシジョン・ダイヤモンドキルトを採用する。見た目も美しいが、座り心地も良い。高性能仕様にありがちな、妙な硬さはない。しっとりとした座り心地は、ラグジュアリーな新型ベントレー ベンテイガスピードにピッタリ。
新型ベントレー ベンテイガスピードのリヤシートは電動調整機能付きだ。リラックスできるポジションにセット。リヤドアのサンシェードをおろし、モンタナ州の雄大な自然を楽しみながらのドライブがスタート。
新型ベントレー ベンテイガスピードのリヤシートは、快適だ。ガラスルーフの面積が広大で、開放感が高いのも嬉しい。モンタナ州の自然を存分に味わえる。
ドライブルート上には、美しい山々や川、湖が続く。変わりゆく景色に、心おどる。アメリカ西部のロッキー山脈にひっそりと佇むビッグスカイは、自然豊か。マディソン川やイエローストーン川など、有名なマス漁場もいたるところにあり、平日にもかかわらずフィッシングを楽しむ人が多いのは印象的だった。
大自然の中を、新型ベントレー ベンテイガスピードは悠々と進む。車内では、新型ベンテイガスピードならではの勇ましいエンジンおよびチタン製アクラポビッチ・エキゾーストシステムが発するサウンドが、どの音楽よりも心地よい。
ちなみにオプションのチタン製アクラポビッチ・エキゾーストシステムのサウンドは恐ろしくスポーティ。減速時は、刺激的な快音が勇ましい。ランボルギーニ「ウルス」やフェラーリ「プロサングエ」と比べても、迫力では負けていない。新型ベントレー ベンテイガスピードを購入するユーザーには、オススメだ。
2.優れた乗り心地
幅のゆったりとした道を70~80km/hで駆け抜けていく。285/35ZR23という薄いタイヤを履いているとは思えないほど乗り心地はしなやかだ。
スポーツモードではそれなりに足まわりが引き締まるため、ややゴツゴツした印象を受けたが、コンフォートモードに切り替えれば穏やか。標準とも言うべきベントレーモードも、快適だったが、個人的には、大型客船の如くゆったりと進むコンフォートモードが気に入った。
長旅の疲れを癒やすべく、リラクゼーション機能を使う。しっかりとした圧で、身体をほぐしてくれる。新型ベンテイガスピードに限らずベントレー車の魅力装備だ。あらゆる高級車がリラクゼーション機能を採用するものの、ベントレーの力強さはピカいち。
加えて、サウンドシステムやエアコンなど、さまざまな機能をワイヤレスで操作できるタッチスクリーンリモート(TSR)も使い勝手が良い。未使用時はスマートに格納されるので、インテリア全体のデザインを崩さない。
1時間ほど走ったところで、運転をチェンジ。新型ベントレー ベンテイガスピードのドライバーズシートに座り、あらゆる箇所が調整可能なシートを最適なポジションにセットする。目前のフルデジタルメーターは、新型ベントレー ベンテイガスピード専用デザインだ。
走り出すと、やっぱりスポーツモードが断然楽しい。運転をスタートした場所から目的地までは、大小さまざまなカーブとアップダウンが組み合わされたワインディングロードだったが、思い通りのラインとスピードで駆け抜けられた。不安な場面は、一切なし。2t超の大型SUVが、ピタッと路面に吸い付き、大自然の中を走る姿は圧巻だ。
新型ベントレー ベンテイガスピードは、スポーツモードを大幅に進化させた。ステアリング応答性、ロードホールディング性能、ドライバーとの一体感が飛躍的に向上したそうで、特にサスペンションの減衰特性は従来のベンテイガV8と比べて15%剛性が強化されたという。
実際に新型ベントレー ベンテイガスピードのステアリングを握ると、特に足まわりの見事な動きに感動した。加速&減速時に起こる上下の動きもよく抑えられており、かつコーナリング時のロールも最小限。だから、運転が楽しい。いつまでもステアリングを握りたい。
新型ベントレー ベンテイガスピードに標準装備された全輪操舵(All-Wheel Steering)も違和感ない。高速走行時には前後輪が同じ方向に操舵されるため、コーナリングの安定性を高める。広大なアメリカでは実感する場面はなかったが、低速~中速域では前輪とは逆方向に後輪を操舵することで小回り性能が向上するというから、日本での車庫入れなどは威力を発揮するはずだ。
目的地のランチ会場までは、途中、やや路面の荒れた箇所もあったが新型ベントレー ベンテイガスピードは、難なく通過し、到着。屋外で、野生のバイソンを遠目に見ながら楽しむステーキは実に贅沢。豊かな自然と新型ベンテイガスピードのコントラストが映える。
4.悪路走破性&まとめ
ランチ会場では特設のオフロードコースでの試乗にもトライ。本格的なオフロードコースと違い、ややマイルドだった。ちょっとした傾斜やカーブのある細い砂利道を進む。新型ベントレー ベンテイガスピードの走行モードに、オフロードモードはない、が、ライトなオフロードなら通常の走行モードでOK。助手席に同乗したベントレーの担当者が。路面状況にあわせて走行モードを切り替えていく。
印象的だったのはダートでのスポーツモード。快音を奏でながら、それなりのスピードでパスしてしまう。超高価なプレミアムSUVを、これほど砂埃まみれにしてしまい大丈夫!? と、心配になるものの、確認すると「ノープロブレム」。というわけで、モンタナの大地を、新型ベントレー ベンテイガスピードで存分に走り回った。
投宿先のホテル「モンタージュ・ビッグスカイ」までの復路、気がついたのはインパネまわりの操作性の高さ。走行モードもダイヤル式なので、切り替えやすい。今回のテストドライブでは、突然の雨にも見舞われ一気に気温が低下したものの、シートヒーターのスイッチがわかりやすところに設置されていたので、戸惑う場面はなし。
昨今、あらゆる機能をインフォテインメントディスプレイ内に集約したモデルも多いが、個人的には、新型ベントレー ベンテイガスピードのように、ある程度の物理的スイッチを残すモデルが好印象だ。
新型ベントレー ベンテイガスピードは、完成度の高い超高性能SUVだった。あらゆる道のドライブで、ときめきが止まらない。おそらく、日本のあらゆる道でも同様の感動を覚えるはずだ。
10年目とは思えぬ仕上がりに、今から日本上陸が待ち遠しい1台である。
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