■海外にはある「e:HEV」や「VTECターボ」モデルは販売されないのか
ホンダのミドルサイズSUVとして、グローバルにおける主力モデルとなっている「CR-V」も、日本では燃料電池車(e:FCEV)のみという特殊な設定に留まります。
海外ではハイブリッド(e:HEV)やプラグインハイブリッド(e:PHEV)、VTECターボなど幅広くラインナップされていますが、これらが国内導入される可能性はあるのでしょうか。
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2024年7月に登場した、CR-V e:FCEVは、日本の自動車メーカーが発売するモデルとしては初となる外部充電可能なプラグイン機能を持った燃料電池車です。
水素燃料一充填あたりの走行距離は621km、EV走行可能距離は約61kmというスペックで、SUVならではの利便性の高さも加わった大変魅力的なモデルに仕上がっています。
しかしながら、車両本体価格(消費税込み)は809万円とかなりの高額。
CEV補助金として255万円(2025年度)が支給されても550万円にもなり、3年ないし4年の定められた期間よりも短期間で手放すには「補助金返納」が必要になるという「縛り」もあります。
そのため、「普通のCR-Vが欲しかったな」と感じているホンダファンは少なくないと思いますが、
実は現行の最新版CR-Vは、海外ではe:FCEV以外のモデルも販売されています。
2リッター直噴ガソリンエンジン+2モーターのe:HEVや1.5リッター直噴ガソリンVTECターボなど、幅広く用意されているのです。
欧州など一部の地域では、さらにe:PHEVモデルも設定されています。
米国での価格を見ると、ガソリンターボ車は3万100ドル(約430万円)から、e:HEVは3万4650ドル(約495万円)からそれぞれ用意されています。
米国仕様のe:FCEVは5万ドル(約714万円)ですので、ずっとリーズナブルです。
筆者(自動車ジャーナリスト 吉川賢一)は、2025年3月末にタイで行われたバンコク国際モーターショーで、CR-Vのハイブリッド車とガソリンターボ車を見てきました。
現地では「e:HEV RS Modulo」といったスポーツグレードまで用意されており、ホンダファンならばぜひとも手に入れたいモデルだと感じました。
タイは日本と同じく左側通行の国ですから、当然ながら、これらのCR-Vも右ハンドル車であり、このまま日本に輸出することも可能であるはずですが、高くなってしまう車両価格がネックとなるかもしれません。
ハイブリッド車の車両価格は500万円台になってしまうでしょう。
先代のCR-V日本仕様ではガソリン車が330万円から、ハイブリッド車は390万円からでしたから、かなり価格が跳ね上がった印象を受けてしまいます。
トヨタ「RAV4」や「ハリアー」、日産「エクストレイル」、スバル「フォレスター」、マツダ「CX-5」など数多くの強豪ミドルクラスSUVが揃う国内市場において、先代CR-Vはあまり目立った販売成績を残せませんでした。
ホンダの国内部門は、比較的コンパクトな「ヴェゼル」やミドルクラスの「ZR-V」がそれぞれよく売れていることから、新型CR-Vは不要と判断しているのかもしれません。
※ ※ ※
現行のCR-Vは、2024年北米新車販売ランキングで総合5位に入るほど、北米市場で絶大な人気を集めています。
実際、内外装のデザインや燃費、走行性能、ダイナミクス、SUVとしての使い勝手など、非常に優秀なクルマであり、ヴェゼルやZR-Vよりもサイズが大きくて上質なクルマを求めているホンダファンにとっては、400万円台から500万円台の価格であれば、許容範囲かもしれません。
一部情報では、2025年秋に現行CR-V e:HEVが国内導入されるとの話も聞かれますが、真偽のほどは定かではありません。
今秋開催される国内最大の自動車ショー「ジャパンモビリティショー2025」で、ホンダのサプライズ発表に期待したいところです。
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