この記事をまとめると
■デコトラのプラモデルに夢中になる人は少なくない
1位は乗用車じゃなかった! お家時間で人気沸騰の「プラモデル」専門メーカーに聞くトップ5
■イベント参加者の多くは30~40代の大人だ
■大人も夢中になる「デコプラ」の魅力に迫る
デコトラオーナーさえも「デコプラ」の虜!
日本には、数多くの改造車が存在している。日本独自の文化として知られるデコトラもそのなかのひとつで、多くのファンを刺激してやまない。そんなデコトラに憧れた少年たちは、古くから自転車をデコトラのように飾り立てるデコチャリ少年として活動し、プラモデルの製作に励むというのが昭和時代からの流れ。しかし、デコトラのプラモデルに熱中しているのは少年だけではない。不思議なことに、大人や実際にデコトラを所有しているオーナーさえも虜にしているのだ。
プラモデルは玩具の一種であるため、興味がない人たちには大の大人が熱中している姿は滑稽に見えてしまうかもしれない。しかし、全国各地で開催されているデコトラプラモデルのミーティング会場に少年の姿は意外なほどに少く、その大半が30代や40代の大人たちとなっている。一体、その理由はなんなのか。そんなデコトラプラモデルがもつ魅力や魔力について触れてみたい。
デコトラプラモデルの歴史は、昭和の時代にまでさかのぼる。映画『トラック野郎』の大ヒットにあやかり、アオシマこと青島文化教材社がデコトラのプラモデルを開発し、販売にこぎ付けたのだ。
ちなみに、デコトラという呼び名は同社が築き上げたもの。デコレーショントラックの略語であるのはいわずもがなであるが、その起源はアオシマのプラモデルとなっているのだ。それが飾ったトラックのことを指す言葉として広まったところにも、デコトラプラモデルの偉大さを感じ取ることができる。
そんなアオシマのデコトラプラモデルは、当然のごとく箱絵のシールや飾りのパーツがキットに付属している。説明書どおりに組み立てるだけであれば、子どもの玩具として捉えられても仕方がないかもしれない。
しかし、デコトラのプラモデルを製作している大人たちは、自身の手で飾りを製作し、箱絵もエアブラシなどで描いたりしているのだ。そう、実車のデコトラと同様に唯一無二の仕上がりを誇っているのである。
同じキットをベースにしながらも、作り手次第でまったく異なる作品へとたどり着く。それこそが、デコトラプラモデルの醍醐味なのだ。個性やセンス、そして技術力が必要とされるだけに、誰にでも作れるというものではない。だからこそ、大の大人を夢中にさせるほどの魔力を秘めているのである。
自身が好む理想のデコトラをプラモデルで体現したり、憧れの実車をプラモデルで表現したり。その楽しみ方は、人それぞれ。そのように多種多様の作品が集うからこそミーティングが盛り上がり、また大きな刺激を受けるのだ。そんな不思議な世界に足を踏み入れた人は、なかなかそこから抜け出せない。それほどまでも魅力を、デコトラプラモデルは秘めているのである。
日本では、数多くの改造車を題材としたプラモデルが販売されている。そのターゲットは子どもだけではなく、当然のごとく大人も含まれている。そんな奥深きプラモデルの世界を、自動車好きであれば一度は体験してほしいと思う。そうすれば子どものように純粋な気もちでデコトラプラモデルと向き合う、そんな大人たちの気もちが理解できるに違いない。
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ま デコは関係ないけど