耐久レース界の一大イベント、ル・マン24時間レース。写真日記第2回目はバイクの耐久レースEWCスパ8時間の取材を終えてル・マンに移動してきたオートスポーツweb編集部の2輪レース担当山口がお届け。4月以来にル・マンに訪れましたが、WECル・マンの取材は初めて。EWCとWECとの違いもレポートします。
■ようやく到着。WECル・マンは別レースとの規模感が大違い
マクラーレン特集中のル・マン ミュージアムに潜入。名車F1 GTRや市販化に至らなかったM6GTなどがズラリ
土曜日決勝のEWCスパを終え、WECル・マンに向かいましたが、当然日曜日のテストデーには間に合いませんでした。月曜日は走行もイベントもなかったためパスだけ受け取り、サーキット入りは火曜日です。ちなみにEWCにも来ていた友人のカメラマンは日曜日の走行には間に合ったようで、テレポーテーションを使っただろうと聞いたら「YES」と返ってきました。もちろんそんなわけはないですが、無理すれば1日で移動できる距離なんですね。
EWCの際はP2Bという場内の駐車場までは入れますが、WECはホームストレート外のスペースがメディア駐車場となります。EWCではここがファンが夜通し楽しめるイベント広場になります。近くないとはいえメディアセンターまでそこまで遠くない場所で良かったです。ということで、ゲートを超えて歩道橋を渡りサーキットに入ります。
サーキットに入ると至る所から『LeMans24h』だぞ! というような雰囲気を感じてきます。旗や看板も多いですね。
一番テンションが上がったのはこの場所! ピットビルに続く通路がまさにWEC!!! というような鮮やかな壁に囲まれています。映える写真が撮れそうですが自撮りスポットではありません。
ピットビルを上がり、2輪で使うブガッティ・サーキットを眺めると、コース上にまでプレハブが建ててありました。サルト・サーキットを使う時ならではの光景ですが、EWCとの違いをようやく感じてきました。
取材場所確認のためにピット裏に出てみるとカウルがたくさん置いてあるのが目立ちます。しかしWECの車両はデカい! フロントカウルやリヤウイングの存在に圧倒されます。カウルを運ぶのも大変そうですね。
コース上では集合写真撮影が行われていたので行ってみました。クレーンカメラからの写真は公式で掲載されているのでそちらで。ドローンも飛んでいるので映像も出るのでしょう。それにしても関係者とカメラマンの数が尋常ではないですね。
位置的にトロフィーと7号車トヨタのドライバーが見えたので撮ってみました。特別なレーシングスーツもいいですね!
その後ろではヘルメット撮影をしているカメラマンもいました。1コーナーを背景で下からの写真はどんな仕上がりになったのか気になります。それにしてもこの体勢で撮影するのは凄いです。
集合写真後にピットレーンに戻るとバレンティーノ・ロッシを見つけました。MotoGPの現場ではお会いしたことがあるのですが、4輪のレーシングスーツ姿はまた違った印象があり。カッコいい姿は変わらないですね。
ヘルメットは2輪時代から近いデザインですね。AGVではなくBELLだし、そういえばヤマハではなくBMWでしたね……となぜかロッシを見るとまだ2輪のイメージが抜けません。
ピット裏の様子は他のレースとは大違いなので上から撮ってみました。他のレースではトラックが見えるはずなのですが、WECでは綺麗にデザインされた壁をたてるようです。めちゃくちゃ雰囲気がありカッコいいですよね。この壁を目当てに写真を撮るファンもいましたよ。
最終コーナー側からのピット裏風景はこんな感じです。4台走らせているメーカーの壁は本当に大きくて圧倒されます。
最終コーナーあたりではBMWのホスピタリティを見つけました。
キドニーグリルは光らせているんだなと思っていたら、片方がサーキットの形になっているではないですか! 芸が細かいですね。
念のため本物のマシンのキドニーグリルを撮りに行きましたが、もちろんサーキットの形はしていませんでした。それにしても内部の構造もすごいです。そういえばWECのマシンはどのような空気の流れなのか気になってきました。
■ぬいぐるみ×マシン対決ナンバー1はどのチーム?
そんなこんなでピットウォークです。やっぱりロッシ人気は4輪レースに来ても凄いものです。彼だけ休まずにずっとサインをせがまれていました。この周りにはセキュリティも2名立っていて、サインカードを渡すお手伝いをされていました。何百回何千回同じサインを書いたのでしょうか。
TFスポーツにはゴジラ?がいましたよ。
VDSパニス・レーシングにはVDSのトラ?がいました。頭を触りましたがふわふわでした。いいですね。かぶってみたいです。
日本でもサーキットでゆるキャラは良く見ますが、ル・マンではクルマにぬいぐるみを乗せている光景がわりと多く見られました。しかもこの鳥、ヘルメットをかぶっており、何やらパーツも持っています。メカニックの仲間でしょうか!?
こちらは626ことスティッチです。アンテナにしがみつきこちらを見ています。
隣のピットではスティッチのことを愛している仲間のエンジェルでした。スティッチの方を向いた方がいいのでは?
こちらはカラーリング的にシンバなんだと思います。ボンネットに挟まるんですね。落とさないようにしてくださいね。
こちらの鷹はどういう意味なのでしょうか?
個人的にはマシンのイカツさとぬいぐるみの可愛さギャップ勝負では93号車プジョーの勝利でした!
ぬいぐるみばかり撮っていましたが、マシンをじっくり見ると本当にドアが小さいです。よくこの隙間からスルリとコックピットに滑り込めるなと驚きます。一度入ってみたいですが、出れなくなりそうですね……。
ドライバーの集合写真は午前、この日の最後にはマシンの集合写真もありました。
18時から並べはじめ、19時45分終了でしたが、結局20時を超えるまで並べ終えられませんでした。2時間待ってようやく撮影しましたが、カメラマンの数も本当に多いです。待ちくたびれた&メディアセンターが20時30分に締まるため焦っていたら「これがル・マンだよ」と先輩カメラマンに言われました。精進します。
一応全車が揃うまで待って撮りましたが、公式に掲載されている写真はピカイチなのでそちらも見にいってみてください。
この方は2時間この場所からマシンの位置を見ていました。そして上から撮影できる唯一のカメラマン。カッコよくそして重要な存在ですね。
2輪との比較を撮りに行ったのを忘れていました。そういえばふと給油口を確認したらストーブリのSAF45ではないですか! 鈴鹿8耐を含めEWCのバイクもこの給油口なんです。ここは完全一致ですね。
翌11日にはようやく走行が始まったので、FP1は1コーナーで撮影に挑みました。やはりコースサイドの看板が気になるのですが、基本的にペイントのはずが、ROLEXはロゴをネジで止めていました。お金がかかっていますね。
ちなみに一番1コーナー側のロゴにはロバート・クビサがいます。勝手に貼っちゃダメよ!
撮影中、キュルキュルキュルーと音がしたので振り返るとメルセデスがドーンと壁に激突していました。走行不能のようでレッカーされていましたよ。
そこでふと気になったのがこちら。この吊り上げ用のフックもWEC専用のようです。小さくて見えないと思いますが、Maximum Load:1600kg Maximum speed:6km/hと書いてあります。1600キロまで耐えられるし、移動の速度も指定されているんですね。
写真日記(1)を担当したナカノさんは中山雄一選手にインタビューさせてもらっていました。WEC第3戦スパでデビューを飾ったのと同じ、LMGT3のアコーディスASPチームに、リザーブ役として帯同しています。今季からメインの活動を欧州へと移した中山選手に、刺激的な日々についてお話を聞きましたので、掲載までしばらくお待ちください。
[オートスポーツweb 2025年06月12日]
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みんなのコメント
最近、公道で最新型BMW(グレード不詳w)と遭遇しましたが、件のキドニー グリルが巨大化して居り、笑うしかなかったですわ。いや、ホンマに。