チームWRTが2026年シーズンのLMGT3クラス2台のドライバーラインアップを固めつつあるなか、WEC世界耐久選手権におけるバレンティーノ・ロッシの将来が不透明となっている。
9度の2輪王座に輝いたロッシは、過去2シーズン、46号車BMW M4 GT3 EVOのシルバードライバーとして参戦しており、2025年はアハマド・アル・ハーティとケルビン・ファン・デル・リンデとマシンをシェア。第2戦イモラでは予選でポールポジションを奪う快走も見せ、2度のポディウムフィニッシュも果たしている。
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しかし、シーズン閉幕翌日の11月9日にバーレーン・インターナショナル・サーキットで行われたルーキーテストで示唆されたWRTのドライバーラインアップの変更により、ロッシが同チームでレースを続行できる余地はなくなりそうだ。
■WRTでは2台ともブロンズ&シルバーが変更か
アンソニー・マッキントッシュとパーカー・トンプソンは、日曜日のワンデーテストでカーナンバーが変更された69号車BMWをドライブしており、このベルギーチームのマシンで来季ブロンズ/シルバーペアを務めることがほぼ確実視されている。
また、ダレン・ラーンとショーン・ゲラエルも、ユナイテッド・オートスポーツ(マクラーレン720S GT3エボ)での1年間の参戦を経て、WRTに復帰する見込みだ。シルバーランクのゲラエルは、当初アイアン・リンクスで走行予定だった同テストで、WRTのもう1台である31号車BMWのラインアップに急遽追加されていた。
これらの変更が予想どおりに実施されれば、ロッシがチームのどちらのラインアップでもシルバードライバーを務める余地はなくなる。
WRTチームオーナーのヴァンサン・ボッセは、Sportscar365の取材に対し、この件について言及を避けたものの、ロッシのWEC参戦以前から続く同チームとの関係は、このシリーズ外で継続される可能性を示唆した。
「それは彼次第、彼が何をしたいか次第だと思う」とボッセは語った。
「我々は彼に押し付けているわけではない。我々は、彼が何が可能かを確認している。また、彼がWECに参戦しない場合の解決策も検討している」
ロッシは2022年にWRTと初めて提携し、MotoGP引退後の最初の2シーズンはGTワールドチャレンジ・ヨーロッパへとフルタイムで参戦し、2024年はWECデビューと並行してGTWCのエンデュランス・カップにも参戦した。
46歳のロッシは今年、参戦範囲をWECのみに縮小したが、スパ24時間レースとスプリント・カップのミサノ戦に単発で出場した。また、IGTCのバサースト12時間、インディアナポリス8時間にも同チームから参戦している。
■ロッシ「ファクトリーチームで自分のポジションを見つけるのは難しい」
バーレーンで今後の状況について尋ねられたロッシ自身は、WECを継続する「可能性」はまだあると述べたが、BMWの計画については不透明であると認めた。
「正直なところ、プログラムについてはBMWと相談して決めなければならないので、まだ分からない」と、最終戦の金曜日の予選後、ロッシは語った。
「WECでもう1シーズン出場できれば嬉しいが、すべてのラインアップ、すべてのプログラムがそろうまで待つ必要がある。数ヶ月以内には分かるだろう」
ロッシは、2024年のバーレーン・ルーキーテストで初めてBMW Mハイブリッド V8を試乗した後、最終的にはこのLMDhマシンでレースに出場したいという明確な希望を表明していたものの、2026年にBMWからハイパーカークラスに出場する機会はないと否定した。
「昨年ハイパーカーを運転した時は、そのマシンが大好きで、レースに出場したいと思っていたが、残念ながら来年もそれは叶わない」とロッシ。
「BMWには多くのドライバー、しかも若いドライバーがたくさんいる。ファクトリーチームで自分のポジションを見つけるのは難しいね」
「難しいとは思う。でも僕は、将来チャンスをつかむことは諦めていない」
[オートスポーツweb 2025年11月12日]
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みんなのコメント
モトGP 走らせてた人からすると GT3だと動きがモッサリ
しちゃって。