SUV全盛の今、さまざまなSUVが百花繚乱状態で販売されているが、なかには、樹脂製のバンパーやオーバーフェンダー、アンダーガード、ルーフレールを装備して、クロスオーバーに仕立てた、いわゆる見た目だけクロスオーバーの“なんちゃってクロスーバー車”がラインナップしている。
そんななか、日産ノートオーテッククロスオーバーが2021年10月7日に発売された。最低地上高をノーマルから25mmアップさせた145mmとして、艶消し黒の樹脂製フェンダーや前後バンパー、ルーフレールを装備した、クロスオーバー風のデザインを採用している。
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そこで、本企画では、こうした見た目だけクロスオーバー風にしたなんちゃってクロスオーバーには、どんなモデルがあるのか? なんちゃってクロスオーバー車はどんなモデルなのか?
ノーマルに比べてワイルドで豪華に見えるクロスオーバー風の外観は、実際、カッコいいし、オフロードや雪道をあまり走ることもないので、実はなんちゃってクロスオーバーのほうがよかったりする説もあり!?
文/岩尾信哉
写真/トヨタ、日産、ホンダ、ダイハツ
[gallink]
■25mm車高アップの最低地上高150mm、ノートオーテッククロスオーバー登場!
ノートオーテッククロスオーバー。樹脂製フェンダーをはじめとする艶消しの外装加飾が、クロスオーバーSUVを感じさせる
まずは2021年10月7日に発売された日産ノートの派生車種である「ノートオーテッククロスオーバー」から見ていこう。
ノートオーテッククロスオーバーのスペックを見ると、全長4045×全幅1700×全高1545mmと標準のノートに比べると、全幅が5mm増加、最低地上高(FF)は120mm(後軸を電動モーターで駆動する4WDは125mm)からFFは145(4WDは150mm)と25mm増加した。
クロスオーバーの定石通り、艶消しの樹脂製フェンダー(かなり小ぶり)や前後バンパー、サイドスカート、ルーフレールを装備している。
そのほか、電動パワーステアリングやリアサスペンションのダンパー/スプリングなどのセッティングの変更などを受けた。
最低地上高は25mmアップの150mm(4WD)
■日産ノートオーテッククロスオーバー
1:ボディサイズ/全長4045×全幅1700×全高1545mm
2:四輪駆動方式/リアモーター式
3:最低地上高/145mm(4WD:150mm)
ポイント:ノートの派生車種としてオーテックジャパンから発売されたクロスオーバー。「車高25mmアップ」を謳うが、ベースであるノートとのスタイリングの差異は控えめだ
■なんちゃってクロスオーバーSUVとはどんなクルマ?
古くはレガシィグランドワゴンやボルボクロスカントリーは樹脂製バンパーやフェンダー、アンダーガード、ルーフレールを装備し、見た目、最低地上高、4WD性能も本格的だった。しかしいつの頃からか、見た目だけで4WD性能の高くないなんちゃってクロスオーバーSUVが登場してきた。2006年に登場したこのクロスポロもそんな一台だった
スポーツ・ユーティリティ・ヴィークル=SUVといえば、ラダーフレームを備えたランドクルーザー300やプラド、ジムニーなどのクロカン四駆を筆頭に、いまではハリアーやRAV4、C-HR、カローラクロス、ヤリスクロス、ライズ、エクストレイル、フォレスター、CX-5、CX-30など、モノコックボディながらも、それぞれ都会派SUV、ラフロード派、FFしかないライトなものまで、実にさまざまな形態がある。
そのなかでクロスーバーSUVのルーツといえば1995年に発売されたレガシィグランドワゴン(アメリカ名はアウトバックで1994年発売)が、クロスオーバーSUVのルーツであったように思う。
レガシィの最低地上高を200mmに高めてSUV風のスタイルに仕立てていた。その後継車となる、現行アウトバックは誰が見ても本物のクロスオーバーSUV。スバルXVにしてもインプレッサスポーツをベースに最低地上高を200mmとして、フォレスター譲りのXモードを備えたAWDを装備するなど、本格派のクロスオーバーSUVも存在している。
最近増えてきたのが、既存のFF車をベースに、側(外観のみ。内装も変更している場合もあり)だけクロスオーバーに仕立てた、クロスオーバー風のモデルだ。
モデルチェンジで消えてしまったが、先代アクアクロスオーバーや先代ノートシーギアは既存のボディをそのまま使い、最低地上高やサスペンションの設定はベース車と同じで、外観やホイールをSUV風にドレスアップしていた。
アクア/シエンタ/ポルテ/スペイドは、同じく2019年10月4日、各車種に特別仕様車のグランパーを設定。
この4台の特別仕様車は、クロスオーバーとは表現していないが「グランピングをはじめ、カジュアルなアウトドアの雰囲気に合う特別仕様車」 としている。フロントグリル、ドアミラー、ホイールキャップをブラックに塗装するなど、外観をそれらしくアレンジしている。
フリードは2019年10月18日のマイナーチェンジで、クロスターと呼ばれるグレードをNAエンジンとハイブリッドの両方に用意した。フィットのクロスターも2020年2月14日に登場している。
輸入車のなんちゃってクロスオーバー車は、筆者の記憶が正しければ2006年にVWポロに設定されたクロスポロが最初ではないだろうか。
そもそもなんちゃってクロスオーバーという定義がないのは明白なのだが、ここでなんちゃってクロスオーバー車と呼んでいいのはどんなクルマか考えてみたい。
クロスオーバーSUVに搭載されている4WDシステムといえば、悪路走破性の高いパートタイム方式(ジムニーやハイラックス)、センターデフや電制カップリングなどを備えるフルタイム4WD(ランクル、フォレスター、スバルXV、アウトバックなど)。
そして最も一般的なのが、基本はFFでビスカスカップ式を用いて、前輪のスリップを感知した場合に駆動力を後輪に配分するスタンバイ(オンデマンド)式だ。電子制御式であればタイヤのスリップを予測して4WDに切り替えることも可能。
最近では、プリウスやC-HR、ノートなど後軸上に電動モーターを装備して、適切に後輪を作動させて四輪駆動とする4WDシステムが目立ってきている。
たとえば、トヨタのヤリスクロス(2020年8月発売)とカローラクロス(2021年9月発売)の矢継ぎ早に市場に導入された2車種の「クロス」を見ると、ヤリスではガソリンモデルでは電子制御の油圧多板式カップリング、ハイブリッドは「E-Four」と呼ばれる後軸モーター駆動方式を採用。カローラにはハイブリッド仕様のみに「E-Four」を与えて、ガソリン車はFFのみの設定となる。
その他のクロスオーバーを見ると、前述のノートオーテッククロスオーバーは、FFベースの前後輪をモーターで駆動する4WDシステムとなる。ホンダのフィットクロスターはハイブリッドを含めプロペラシャフトを用いたビスカス式を採用する一方で、フリードは世代の違いからか油圧多板式を採用している。
軽自動車ではスズキやダイハツのクロスオーバーは、ジムニーのような例外を除いて、ほとんどが4WDシステムは構造がシンプルなビスカス式となっていて、コストを考慮して含めての設定といえる。
もうひとつ区別できそうなのが最低地上高。以下の表はクロスオーバーモデルの最低地上高を一覧にしてみた。
●最低地上高150mm以上のクロスオーバーSUV車
・ノートオーテッククロスオーバー:150mm
・C-HR:155mm
・フィットクロスター:155mm
・カローラクロス:160mm
・ヤリスクロス:170mm
・ヴェゼル:FFが195mm(16インチ装着車は185mm)、4WDが180mm
・キックス:170mm
・CX-30:175mm
・ハスラー:180mm
・クロスビー:180mm
・ライズ&ロッキー:185mm
・タフト:190mm
・アウトランダーPHEV:190mm
・ハリアー:190mm(HV)、195mm(NAエンジン)
●最低地上高200mm以上のクロスオーバーSUV
・XV:200mm
・RAV4:200mm(アドベンチャー)
・ジムニー:205mm
・ジムニーシエラ:210mm
・CX-5:210mm
・フォレスター:220mm
・ランドクルーザープラド:220mm
・ランドクルーザー300:225mm
駆動方式や電子制御デバイスを含めたトラクション性能をはじめ、床下の形状、前後のオーバーハングも影響するので、最低地上高だけでは言い切れないのだが、SUVとしての実用上、必要な最低地上高は180mm以上と筆者は考えている。SUVらしいと感じられるモデルの最低地上高は軒並み180mm以上だからだ。
もちろん180mm以下だからダメということではなく170mmあれば許容範囲だが、160mm未満のモデルはSUVというより、乗用車+αのなんちゃってクロスオーバーと考えたほうが無難だろう。
まとめると、なんちゃってクロスーバーとは、ベースモデルに樹脂製のフェンダーやサイドスカート、前後バンパー、ルーフレースなどを装着し、FFまたはオンデマンド式4WD、最低地上高が160mm未満、ということになるだろうか。
もちろん、それが悪いと言っているのではない。むしろ、外観をクロスオーバー風でカッコよければ、中身は四駆じゃなくてもいいのではないか。
悪路や雪道などほとんど走ることがないのだから四駆じゃなくてもFFのほうが燃費はいいということもあり、時代に合っていると思うのだがいかがだろうか。
■フリードクロスター:ノーマルよりワイルドなアウトドア風
2019年10月のマイナーチェンジ時に追加設定されたフリードクロスター。フロントグリルとバンパー、アンダーガード、サイドシルガーニッシュ、リアロアスポイラー、ルーフレール、専用アルミなど標準モデルのフリードとは異なる専用エクステリアが与えられているが、よくある樹脂製のホイールアーチはなく、最低地上高は標準モデルと変わらない
ここからは代表的な“なんちゃってクロスオーバー車”を見ていきたい。ホンダはフリードとフィットに設定した「クロスター」は手軽な仕立てで、クロスオーバーSUV風に仕立てている。
フリードのクロスターの登場は2019年10月とフィットより先行して登場、前後バンパーやフロントグリルを変更した手法は共通する。
フリードクロスターは、フロントグリルとバンパー、アンダーガード、サイドシルガーニッシュ、リアロアスポイラー、ルーフレール、専用アルミホイールを装備し、クロスオーバーテイストに仕立てているが、最低地上高は標準モデルと同じ、FFが135mm、4WDが150mmとほかの車種と変わらない。
標準モデルのフリードとは異なる専用エクステリアが与えられているが、樹脂製のホイールアーチがなく、最低地上高は標準モデルと変わらない。
ではなぜ樹脂製パーツを装着しなかったのか? 樹脂製フェンダーを装着すると全幅が増して3ナンバー車になり、ボディに沿って開閉するスライドドアの設計変更も必要になるからだという。
開発段階では、ホイールアーチに樹脂風のステッカーを貼ることも検討したが、生産しにくく断念したという。最低地上高なども同じだからSUVらしさは希薄だが、標準仕様に比べ22万円前後の価格アップはお買い得かもしれない。
■ホンダフリードクロスター
1:ボディサイズ/全長4265×全幅1695×全高1710(4WD:1735)mm
2:最低地上高/135mm(4WD:150mm)
3:四輪駆動方式/油圧多板クラッチ式
4:ポイント/2019年10月のマイナーチェンジで設定。実用性の高さに加え、ファッション性の向上を狙う
■フィットクロスター:グリルもあり標準モデルに比べ力強く豪華に見える
クロスター専用のブラックアウトされたSUVテイスト溢れるエクステリア(ブラックのフロントグリル、フロントバンパー、ホイールアーチプロテクター、サイドシルガーニッシュ、ドアロアーガーニッシュ、リアバンパー)、専用の16インチアルミホイールが特徴
ルーフレールはメーカーオプション。グリルレスの他グレードに対して力強く豪華に見える
フィットのクロスターはフルモデルチェンジで加わったフィットの一員ということもあるのか、エクステリアはグリルレスの標準系に対しグリルが設けられ、専用の前後バンパーやクロスオーバーらしいホイールアーチプロテクター(フェンダーの樹脂部分)が付くなど、新型フィットにおけるポジションの違いを感じる。
モデルラインナップが長くなってきて、リフレッシュの意味合いで追加されたモデルではなく、最初からラインナップに入れることを考えて作られたモデルなので、なかなかうまくまとまっているのだ。
なお前後パンパーとホイールアーチプロテクターの追加によりクロスターのボディサイズは標準系に対し全長で95mm、全幅で30mm拡大され、フィット史上初の3ナンバーボディとなるのが最大の特徴だ。
インテリアのデザインは基本的に5タイプ同じだが、クロスターはアクティブに使われるケースを想定して撥水素材を採用
インテリアもアウトドアなどでの使用も考慮し、シートに加えアームレストなども撥水加工されたものとなる。
そしてフリードのクロスターに対し最大の違いといえるのが最低地上高だ。標準車と変わらないフリードクロスターに対し、フィットクロスターは15から16にインチアップされたタイヤとサスペンションの変更により、FFで標準系より25mm高い160mm、4WDは5mm高い155mmとなる。
FF系の最低地上高は標準よりも25mm高い160mmとなっている。ホイールサイズも標準が15インチに対してクロスターは16インチとなる
■ホンダフィットクロスター
1:ボディサイズ/全長4090×全幅1725×全高1545(4WD:1570)mm
2:最低地上高/160mm(4WD:155mm)
3:四輪駆動方式/ビスカスカップリング式
4:ポイント/多様な車種設定のひとつとして設定。樹脂製フェンダーガーニッシュなどを与えてクロスオーバー化した
■増加する軽自動車のクロスオーバー
お馴じみのハスラー。製フェンダーやバンパー、アンダーガードなどクロスオーバーSUVスタイル。最低地上高も180mmを確保
続いて、最近増えてきたのがアンダーガードやバンパー、ルーフレール、大型アルミホイールなどを装備した、クロスオーバースタイルの軽自動車。一見するとどれもなんちゃってクロスオーバーSUVに見えるので、各モデルはなんちゃってクロスオーバーSUVなのか、見ていきたい。
最も注目されるのはハスラーだろう。ワゴンRをベースに開発されたから設計は古くなったが、最低地上高は180mmと余裕がある。悪路のデコボコも乗り越えやすい
4WDには雪道やアイスバーンでのタイヤの空転を抑えるスノーモードやぬかるみなどの滑りやすい路面で片輪が空転した場合などに走破力を高めるグリップコントロール、滑りやすい下り坂を安定して走破できるヒルディセントコントロールの機能も用意されている。
さらに荷室には汚れを落としやすい樹脂素材が使われ、ネットや棚を装着する時に便利なユーティリティナット(穴)もある。助手席の背もたれを前方に倒すと水平になり、テーブルのように使うことも可能だ。
このほかディーラーオプションも豊富で、車内を就寝スペースに変更できるベッドクッション、ウインドウに取り付けるカーテンやプライバシーシェードを用意した。走破力から車内の使い勝手まで、SUVの機能をバランス良く高めている。
樹脂製フェンダーやバンパー、アンダーガード、最低地上高180mmと、なんちゃってではなく、ちゃんとしたクロスオーバーSUVに仕立てられている。
■スズキハスラー
1:ボディサイズ/全長3395×全幅1475×全高1680mm
2:最低地上高/180mm
3:四輪駆動方式/ビスカスカップリング式
4:ポイント/ハスラーは2代目となって4WDにはスノーモードを設定するなど、既存のジムニーのヘビーデューティなイメージからカジュアルさを与えた
最低地上高や四駆システムはスペーシアと同じで変更点はないが、樹脂製バンパーやグリル、ルーフレールなどクロスオーバーSUV風のデザインはカッコいい
スペーシアギアは見るからにやる気のあるクロスオーバーという印象がある。しかし、最低地上高は150mmで、標準仕様のスペーシアと同じだ。ハスラーと違って拡大されておらず、サスペンションのセッティングも変更はない。
4WDの付加的な機能もなく、ハスラーのようなグリップコントロールなどは採用されない。つまり走りの機能にSUVの特徴は見られない。
その代わり外観はSUVらしさが濃厚だ。ボディサイドのプロテクター風の装飾など、デザインの演出が巧みで、最低地上高に変化はないが車高が持ち上がったように見える。
内装は水を弾くシート生地が採用され、荷室には汚れ防止の加工を施した。オプションも充実しており、車中泊に適したリラックスクッション、ボディに結び付けて日陰を作るカータープなどが用意される。
走破力を向上させる工夫がないのは残念だが、楽しく遊べるクルマに仕上げた。ハスラーが本気のクロスオーバーSUVなら、こちらはなんちゃってクロスオーバーSUVといえるかもしれない。とはいえ、ハスラー以上の道具感があるのでいいんじゃないだろうか。
クロスオーバーSUV風というよりギアという車名のとおり、道具として使い倒すイメージ
スペーシアギアのインパネ。ツールボックスをイメージしたインパネアッパーボックスなど、道具類に囲まれたガレージのような空間が、遊び心を感じさせる
■スズキスペーシアギア
1:ボディサイズ/全長3395×全幅1475×全高1800mm
2:最低地上高:150mm
3:四輪駆動方式/ビスカスカップリング式
4:ポイント/ハイトワゴンとしての魅力に加え、アウトドア・ユースを考えるユーザーに向けてアピールする
カクカクしたボディに樹脂製フェンダーやバンパーなど無骨なスタイルのタフト
いっぽうでスズキのライバルたちに対抗してダイハツが2020年8月に発売したのが、軽クロスーバーのダイハツタフトだ。
開発コンセプトは、“Tough&Almighty Fun Tool”。簡単にいえば、幅広く使い倒せるタフな相棒を狙っている。それだけに使い倒したくなる、SUV風味たっぷりのタフなデザインを採用する。
ダイハツの軽クロスオーバーといえば、1999年発売の「ネイキッド」を思い出すが、それよりもワイルドで、よりシンプルな直線スタイルと樹脂製フェンダーモールがパンチを利かせる。
しかし、ただ外観を無骨にしただけでなく、190mmを確保した最低地上高や165/65R15の大径タイヤなどのアイテムを備えており、アウトドアシーンや降雪地での活躍を予感させる。
軽快な印象の外観デザインとともに190mmの最低地上高などオフロード走行を意識した設定はいかにもクロスオーバー的で、なんちゃってクロスオーバーSUVとは言い難い。また電動パーキングブレーキ(ダイハツ初)を採用したことは街中使いにも配慮した設定といえる。
最低地上高は190mmと本格派。見た目も含め、オフロード走行を意識した設定はいかにもクロスオーバー的
■ダイハツタフト
1:ボディサイズ:全長3395×全幅1475×全高1630mm
2:最低地上高/190mm
3:四輪駆動方式/ビスカスカップリング式
4:ポイント/スクエアなフォルムとカジュアルさが魅力。グラスルーフや電動パーキングブレーキなど装備も充実させた
最新の三菱デザインのアイコン、ダイナミックシールド顔を採用するekクロス
三菱ekクロスはいわゆるデリカD:5など同じ三菱の最新デザインのアイコン、「ダイナミックシールド」を採用したekクロス。
最低地上高は155mmだから、eKワゴンと同じだ。4WDに悪路走破力を高めるような機能は採用されていない。内装は上質だが、荷室に汚れを落としやすくするような工夫は見られない。
つまりeKクロスは、eKワゴンのフロントマスクやアルミホイールを変更した仕様ということになる。ルーフキャリアなどは用意されるが、クロスオーバーSUVとして、外観はかなりカッコいいが、走破力と内装ともにもう少しクロスオーバーSUVテイストに仕立ててほしい。
■三菱ekクロス
1:ボディサイズ/全長3395×全幅1475×全高1640(4WD:1660)mm
2:最低地上高/155mm
3:四輪駆動方式/ビスカスカップリング式
4:ポイント/見た目の印象はフロントグリルなど強めだが、クロスオーバーSUVとしての中身は「ソフト」といえる仕上がり
■なんちゃってクロスオーバーSUVがもっと増える!?
ノートオーテック(左)に対して25mm車高をアップしたノートオーテッククロスオーバー(右)。軽めのアウトドア生活を送るライフスタイルには、こういった仕様がピッタリ。と筆者
現在、SUVカテゴリーのなかで、日本でウケるのは都会派クロスオーバーSUVというのがポイントになっている。
見た目は、艶消し黒の樹脂バンパーやフェンダー、アンダーガードが装着されていて、クロスオーバーSUV風のスタイルだけど、本格的なオフロード性能までは求めていないのだ。ただし、撥水加工をしたシートや内装を装着するなど、インテリアも他グレードとしっかり差別化しないと売れない。
普段は通勤や買い物など、燃費に気を使いながら運転し、たまの週末休みには1DAYキャンプや釣りといった軽めのアウトドア生活を送るライフスタイルが流行しているが、そんなライフスタイルには、カッコだけのなんちゃってクロスオーバーSUVがピッタリなのだ。コロナ禍明けの今後さらに増えていきそうだ。
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みんなのコメント
収入低い人間は素直に軽自動車に乗っとけとメッセージを受け取った気分です。軽自動車が悪いとは言いませんが・・・。
複合要素が有りゃ良いんだから。
ハッチバックとオフロードを掛け合わせたモノっぽいのが主流だけど、クーペとオフロード、カブリオレとオフロードとかもあるしB bのオープンデッキとかはトールハッチとピックアップのクロスオーバーだった。
「なんちゃって」と言うからには「正当な」が有って然るべきだが、まずソレを定義しろよ。