レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、F1スペインGP終盤に”大混乱”に陥ったマックス・フェルスタッペンの判断に困惑していたと認めた。
スペインGP後の月曜日夜、『ServusTV』のインタビューに応じたマルコは、スペインGP終盤のリスタート時にフェルスタッペンが3番手を失った決定的瞬間を振り返った。
■最後のハードタイヤ装着が仇に。フェルスタッペン後退の原因となった戦略をレッドブルが説明「結果論ではステイアウトすべきだったが……」
ハードタイヤを履いてリスタートに臨んだフェルスタッペンは最終コーナーで挙動を乱して加速が鈍ると、なす術なくシャルル・ルクレール(フェラーリ)に抜かれ4番手に後退。さらに1コーナーでジョージ・ラッセル(メルセデス)とサイドバイサイドとなった。
1コーナーでの攻防でコース外に逃げたフェルスタッペンに対し、チームはラッセルにポジションを譲るよう指示。しかしあろうことか2台はターン5で接触してしまった。この際、一瞬譲ったように見せかけて加速したフェルスタッペンの動きが悪質と判断され、10秒ペナルティが出されてしまった。
「ストレートで、ルクレールがマックスのクルマに突っ込んできたと思う」
そうマルコは振り返った。
「その後ラッセルとのシチュエーションになった。マックスはレギュレーションを熟知している。彼はすぐに『ヘイ、彼はコントロールを失っていた。それが僕がワイドに行かなくちゃいけなかった理由だ』と言っていた」
「チーム内では、五分五分だという判断だった。セーフティカーピリオドの直後に起きたことだから、10秒ペナルティの影響はレース中盤に起きた場合よりもずっと大きい。だから、それがひとつのポイントだった」
「マックスはポジションを返したくなかった。でも彼はそうする(ペナルティを避けるためポジションを戻す)よう指示されたんだ」
マルコは、フェルスタッペンとラッセルが接触した瞬間について「マックスがスロットルを離したから、ラッセルを通したのだと思った。突然、彼はまた加速したんだ」と振り返った。
「彼の中でどんな判断ミスや思考回路が働いていたのかはわからない。そして、大混乱が始まったんだ」
ターン1での攻防はお咎めなしとなり、恐れていたペナルティはでなかったものの、ターン5での接触ではフェルスタッペンの非が認められ、10秒のタイム加算ペナルティが科せられてしまった。
結果的には、ラッセルにポジションを譲るという判断が裏目に出た形だ。またフェルスタッペンはペナルティポイントも3点科せられたため、出場停止にリーチがかかった状態となっている。2ポイントが失効する6月30日まで、つまりカナダGPとオーストリアGPまでに1点でもペナルティポイントが増えれば、1戦の出場停止処分となるのだ。
「不必要なことだったし、多くのポイントを失った」と、マルコは語った。
「しかし不運にも起こってしまったすべてのインシデントと誤った判断のせいで、単に感情が彼の理性を上回ってしまったのだ」
フェルスタッペンは結局、このスポーツマンシップに反する行為についてSNSで謝罪し、「正しくない」、「起こるべきでなかった」と述べた。
「忘れてはならないのは、彼はすでにラッセルとちょっとした確執を抱えているということだ」とマルコは付け加えた。
マルコの言うフェルスタッペンとラッセルとの確執とは、昨シーズンのカタールGP予選での走行妨害を巡り、意見が食い違ったことを指しているだろう。フェルスタッペンはラッセルがスチュワードに嘘をついたとして、「彼に対する全ての尊敬を失った」とコメント。ラッセルはフェルスタッペンを「自分が法律より上だと思っている男がいる」と怒りのコメントを発した。
そうした背景があってか、「マックスがとてもヒートアップしていた」ため、チームは日曜の夜に長時間のブリーフィングを行なわないことにした。マルコは「マックスがああいう気分のときは、そっとしておくのが一番なんだ」と説明した。
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みんなのコメント
調子が下向きになってるRBRには、マルコも不要な人物ですね。