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レッドブルのホーナー代表、フェルスタッペン離脱話は「雑音」と両断。しかし残留確実とは言わず……

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レッドブルのホーナー代表、フェルスタッペン離脱話は「雑音」と両断。しかし残留確実とは言わず……

 F1第12戦イギリスGPでレッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、ドライバーのマックス・フェルスタッペン離脱の噂について、メディアから多数の質問に答えなければならなかった。ただ、フェルスタッペンが確実に残るかどうかの明言は避けた。

 2025年シーズンのレッドブルはライバルの後塵を拝しているため、ここ最近はエースドライバーのマックス・フェルスタッペンが、2028年の契約満了を待たずに早期離脱しメルセデスに移籍するのではないかという憶測が加速している。

■フェルスタッペンのメルセデス入り——F1史に残る“ビッグバン”が実現した場合のメリットとデメリットを考察

 F1イギリスGPではこの件が引き続き話題となっており、ホーナー代表も質問責めにあうこととなったが、彼はそうした憶測を否定している。

「たくさんの人がこの件について話していることは分かっている」と、イギリスGP初日にホーナー代表は語った。

「最も重要なことは、ドライバーとチームの関係だ。もちろん、それを定義する合意もある」

「我々の立ち位置は非常に明確だ。マックスはキャリアの初期からレッドブルとやってきた。彼の成功は全てレッドブル・レーシングのマシンによって達成されてきたし、彼は我々チームの重要な一部なんだ。そして彼もチームと周囲の人達と深い信頼関係を築いている」

「憶測やノイズは常に存在するものだが、我々は自分たちの立場や状況にかなり満足している。他人の言動などはコントロールできるものではないが、内部では自分たちの立ち位置は分かっているんだ」

 しかしフェルスタッペンはメルセデスとのつながりについて質問され、それを否定しようとしていない。そしてホーナー代表も、否定できる機会があったにもかかわらず、そのドアを締め切っていないようだった。

「ドライバーとチーム間の契約は機密事項で、常に秘されるモノだ」

 ホーナー代表はそう語る。

「どのドライバーとの契約であれ、そこにはパフォーマンス条項の要素が存在する。そしてもちろん、マックスとの契約にもそれはある」

「現時点で、彼は間違いなく2026年も我々のために走るつもりだ。ただ他のチームが彼に大きな関心を寄せるのは、避けられないことだ」

「実際のところ、これはジョージ(ラッセル/メルセデス)が憶測の引き金を引いたのだろうと思う。おそらく自分の立場を利用して、明確にしようとしているのだろう。理解できなくもない。彼は今年非常に良いシーズンを送っているからね」

「ただ必然的に、憶測が飛び交うこととなる。私が最も重要だと思っているのは、マックスとチームの間にある明確さであり、それはとても明らかなものなんだ」

 ホーナー代表が言及しているように、メルセデスとラッセルの契約状況はフェルスタッペン離脱の噂における燃料のひとつになっている。ラッセルは今年で契約満了となるが、素晴らしいパフォーマンスを発揮しながらもまだメルセデスとの契約更改に至っていない状況にある。

 もしメルセデスがフェルスタッペンを獲得した場合、ラッセルがシートを失うとも言われているが、そうなったらレッドブルとしてラッセル獲得は選択肢となりうるのか? ホーナー代表はこの質問に対しては、次のように答えた。

「ジョージがまだドライバー市場に残っているのは、驚くべきことだ」

「我々はジョージとは何も話し合いはしていない。彼は明らかに今の立ち位置を維持できると自信を持っているようだ。そして、我々はチーム内に層の厚さと深さを持っている」

「2026年は変革の年になってくるだろう。F1において過去50年で最大のルール変更になる。シャシーとエンジンが同時に変更されるんだ」

「序列がどうなってくるかは、誰にもわからない。(会見で)両隣に座っている紳士達(マクラーレンとアストンマーティン)かもしれないし、フェラーリかもしないし、メルセデスかもしれない。他の誰かかもしれないんだ」

「2026年については、かなり主観的な部分もあると思う。来年の今頃になってようやく序列がどうなってくるのかがはっきりしてくるだろう。つまり、メルセデスのクルマに乗り換えることが、自動的に良い選択肢となる保証はないということだ」

 ホーナー代表はフェルスタッペンが去った場合のプランBについても尋ねられたが、その質問については、マクラーレンのザク・ブラウンCEOを隣にしながら「オスカー・ピアストリだ」と冗談めかしながら答え、さらにこう続けた。

「全ては主観的なモノだ」

「我々は今のドライバー達に注力している。マックスは2028年までの契約を結んでいる」

「彼はそのキャリアの最初から最後までをレッドブルのマシンで終えたいと明確にしている。これは彼にとってはとても特別でユニークなことだと思う。我々もそこに集中しているんだ」

「雑音は無視して、改善が必要な部分と、どうやっていくかに我々は集中していく」

文:motorsport.com 日本版 Mark Mann-Bryans
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みんなのコメント

5件
  • nob********
    タッペン離脱がホーナー解任の合図。
  • wat********
    相方も 決っているかな、じゃなければオーストリアで ブチ切れているよ
    昨日は 第四のチームだったトトが、今年はもう消化試合かの様に ニヤケていた
    ラッセルは 気配りが上手なだけで、いい人ではなく 嫌がらせも上手w
    スペインでの接触や カナダのブレーキテスト等、二人は仲が悪く混ぜるな危険と トトは出すだろう
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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