■モデルチェンジで魅力的に生まれ変わった新型「キックス」
日産が北米で販売している新型「キックス」は質感も大幅に高められ、カッコイイ外観デザインに加え、インテリアも先進的なイメージに生まれ変わりました。
いっぽう、現行型がいまも販売を続ける日本には、はたしていつ導入となるのでしょうか。
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米国で先行販売される新型キックスは、全長4366mm×全幅1800mm×全高1630mmのコンパクトSUVです。
現行キックス(全長4290mm×全幅1760mm×全高1605mm)よりもわずかにサイズアップをしていますが、米国における上級SUVの「ローグ」(日本名は「エクストレイル」)よりは小さく、依然としてコンパクトセグメントに位置しています。
新型キックスで大きく変わったのが、内外装のデザインです。
エクステリアは、ビレット風のフロントグリルが特徴的で、ヘッドライトにも同様の横模様が施されたことで、引き締まったフェイスとなりました。
このデザインは、2024年11月に発表された新型「ムラーノ」(北米専用モデル)にも同じく採用されています。
リアフェンダー付近でキックアップしたウインドウラインの効果で、リアタイヤ付近に力強さを感じますし、逆L字のフルLEDリアテールライトや水引模様の入った新デザインの19インチホイールも、新世代を感じさせてくれます。
インテリアは、12.3インチのフルデジタルメーターと、12.3インチのディスプレイオーディオを組み合わせた大型ディスプレイが特徴的です。
上級車のエクストレイルや「アリア」にも採用されているものと同じサイズで、直感的な操作が可能とのこと。
また現行モデルにはないアンビエントライトや、大型パノラミックムーンルーフ、ドライブモードスイッチ、ヒルスタートアシスト&ブレーキホールド付電動パーキングブレーキも採用しています。
米国向け新型キックスのパワートレインは、2リッター直列4気筒エンジン(最高出力141hp/最大トルク190Nm)のみ。
初代キックス(米国仕様)の1.6リッター直4エンジン(123hp/155Nm)よりも更にパワフルになりましたが、現時点では「e-POWER(ハイブリッド)」の設定がないのは残念なところです。
なお米国では「KICKS PLAY」の名称で現行キックスもまだ併売されていますが、在庫かぎりで販売終了となる見込みです。
■日本仕様のモデルチェンジ情報はいまだになし! 2025年中の導入に期待!
気になる日本向けについてですが、2025年3月時点で、日産からの公式アナウンスはありません。
売れ筋のカテゴリーだけに、日産の動きの遅さが非常に気になるところです。
2020年5月に登場した現行キックスの日本仕様(キックス e-POWER)は、タイ生産車を輸入するかたちで導入されています。
新型もタイ製ならば、現地のキックスも早々にフルモデルチェンジを受ける必要がありますが、その気配は今のところない模様。
現在発売中の日本仕様はe-POWER専用車ということに加え、輸入車ということも影響しているのか、最安モデルでも308万円(消費税込み)からと価格設定も強気です。
ライバルのコンパクトSUV、ホンダ「ヴェゼル」やトヨタ「ヤリスクロス」などの各ハイブリッドモデルが200万円台から手に入るのに対し、なんとも歯がゆいばかりです。
ただし新型キックスが国内生産となれば、販売価格を下げることができるかもしれません。
2025年秋には東京で国内最大の自動車ショー「ジャパンモビリティショー2025」が開催されます。
会場で日本仕様の新型キックス“e-POWER”が大々的に発表されることを大いに期待しましょう。
※ ※ ※
苦境が伝えられる現在の日産では、優れた利益率が得られる高機能かつ高額な電動モデルの発売が優先されているのかもしれません。
ただ、今の国内ユーザーが求めているのは「もっと安くて良いクルマ」です。
好調なセールスを続けるヴェゼルやヤリスクロスに加え、ライバルメーカーはより廉価なコンパクトSUVとして、トヨタ「ライズ」やホンダ「WR-V」を用意し、こちらもそれぞれ好調な販売を維持しています。
これに対抗するようなガソリンモデルの新型キックスや、インド製コンパクトSUV「マグナイト」も用意するなどして、足元の日本市場を大切にする日産になって欲しいと強く願うばかりです。
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今まで日本でのマーケティング対応酷かった