■交換式バッテリーがもたらす新しいモビリティ体験
ホンダは交換式バッテリーを採用した電動二輪車「EM1 e:」を2023年から発売しています。
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このモデルは「ちょうどe:(いい) Scooter」を開発コンセプトに掲げ、日常生活にマッチするパーソナルコミューターとして設計されました。
今回、八丈島でその走りを体験する機会を得ましたが、実際にEM1 e:を乗ってみるとどうだったのでしょうか。
EM1 e:の最大の特徴は、交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」を採用している点です。
シート下に1個の交換式バッテリーを搭載し、このバッテリー1個で一充電当たり53km(30km/h定地走行テスト値)の走行が可能。
実際に試乗してみると、バッテリーの着脱は驚くほど簡単で、シートを開け、レバーを操作すればバッテリーをスムーズに取り外せます。重量は感じるものの、一般的な成人男性であれば片手で持ち運べるレベルです。
「Honda Power Pack Charger e:」を使った充電時間は約6時間。バッテリーを車体から取り外して充電するため、自宅のコンセントがあれば十分。充電インフラに依存しないこの仕組みは、特に都市部のアパートやマンションに住む人々にとって大きなメリットと言えます。
EM1 e:は、全長1795mm×全幅680mm×全高1080mmというボディ。乗車姿勢は自然で、フラットなフロアと余裕のあるシートスペースが快適な乗り心地を提供しています。身長170cm前後の筆者ですが、長時間の走行でも疲労感は少なかったです。
デザインはシンプルでスリムな直線基調。「パールサンビームホワイト」と「デジタルシルバーメタリック」の2色が用意されており、今回試乗したのは白色のモデル。
灯火器にはすべてLEDを採用し、夜間走行時の視認性も確保。メーターは反転液晶表示のフルデジタルメーターで、スピードメーターや時計に加え、バッテリー残量表示など必要な情報が一目で確認できます。
フロント部内側には買い物袋などが掛けられるコンビニフックも装備されており、日常使いの利便性にも配慮されています。
収納スペースも十分に必要十分なレベル確保されており、シート下にはバッテリーを搭載するスペースの他、グローブなどの小物を収納できる収納スペースが存在。
また、フロント部内側には500mLのペットボトルが入るフロントインナーラックや、携帯端末の充電に便利なUSB Type-Aソケットを標準装備。通勤や買い物など、日常使いの利便性を重視した設計と言えます。
EM1 e:は後輪にコンパクトなインホイールモーターを採用。試乗した八丈島の起伏ある道でも、1名乗車であれば問題なく走行でき、発進時のモーター特有のトルクの出方は、同クラスのガソリンエンジン車とはまた異なるフィーリングです。
もっとも印象的だったのは、その静粛性。エンジン音がない分、周囲の風景の音や自然の音が直接耳に入ってきます。
八丈島の豊かな自然の中を走行しながら、波の音や鳥のさえずりが聞こえるという体験は、ガソリンエンジン車では得られないものでした。
ブレーキは前後輪に適切な割合で制動力を配分するホンダ独自のコンビブレーキを採用。フロントにはディスクブレーキを装備しており、八丈島の長く続く急な下り坂でも安定した制動力を発揮します。
八丈島の豊かな自然環境の中でEM1 e:を走らせていると、電動二輪車と島環境の親和性の高さを実感します。
二酸化炭素を排出せず、騒音も最小限に抑えられた移動手段は、島の自然環境を守りながら観光や地域の足として機能する可能性を秘めていると思いました。
島のような限られた地域では、53kmという航続距離も十分に実用的。
八丈島の周囲は約50kmであり、日常的な移動範囲であれば一回の充電で十分にカバーでき、バッテリー交換式というシステムは、充電インフラが限られた離島でも運用しやすい利点があります。
さらに将来的には、島で発電される再生可能エネルギーで充電することで、移動手段のカーボンフットプリントをさらに削減することも可能になるかもしれません。(くるまのニュース編集部)
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みんなのコメント
とは言え普段の街乗り、通勤通学、買い物程度なら問題なさそう。
あとはバッテリーの初期性能がどの程度継続するのか、そこが問題