現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 「ガリソン無くても53km走ります!」どういうコト? 交換式バッテリー採用のホンダ「EM1 e:」がスゴい! 八丈島で体感!【試乗記】

ここから本文です

「ガリソン無くても53km走ります!」どういうコト? 交換式バッテリー採用のホンダ「EM1 e:」がスゴい! 八丈島で体感!【試乗記】

掲載 16
「ガリソン無くても53km走ります!」どういうコト? 交換式バッテリー採用のホンダ「EM1 e:」がスゴい! 八丈島で体感!【試乗記】

■交換式バッテリーがもたらす新しいモビリティ体験

 ホンダは交換式バッテリーを採用した電動二輪車「EM1 e:」を2023年から発売しています。

【画像】ガソリン代無料!? 「1回53km走るのサイコー!」 ホンダバイクの画像を見る!

 このモデルは「ちょうどe:(いい) Scooter」を開発コンセプトに掲げ、日常生活にマッチするパーソナルコミューターとして設計されました。

 今回、八丈島でその走りを体験する機会を得ましたが、実際にEM1 e:を乗ってみるとどうだったのでしょうか。

 EM1 e:の最大の特徴は、交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:」を採用している点です。

 シート下に1個の交換式バッテリーを搭載し、このバッテリー1個で一充電当たり53km(30km/h定地走行テスト値)の走行が可能。

 実際に試乗してみると、バッテリーの着脱は驚くほど簡単で、シートを開け、レバーを操作すればバッテリーをスムーズに取り外せます。重量は感じるものの、一般的な成人男性であれば片手で持ち運べるレベルです。

「Honda Power Pack Charger e:」を使った充電時間は約6時間。バッテリーを車体から取り外して充電するため、自宅のコンセントがあれば十分。充電インフラに依存しないこの仕組みは、特に都市部のアパートやマンションに住む人々にとって大きなメリットと言えます。

 EM1 e:は、全長1795mm×全幅680mm×全高1080mmというボディ。乗車姿勢は自然で、フラットなフロアと余裕のあるシートスペースが快適な乗り心地を提供しています。身長170cm前後の筆者ですが、長時間の走行でも疲労感は少なかったです。

 デザインはシンプルでスリムな直線基調。「パールサンビームホワイト」と「デジタルシルバーメタリック」の2色が用意されており、今回試乗したのは白色のモデル。

 灯火器にはすべてLEDを採用し、夜間走行時の視認性も確保。メーターは反転液晶表示のフルデジタルメーターで、スピードメーターや時計に加え、バッテリー残量表示など必要な情報が一目で確認できます。

 フロント部内側には買い物袋などが掛けられるコンビニフックも装備されており、日常使いの利便性にも配慮されています。

 収納スペースも十分に必要十分なレベル確保されており、シート下にはバッテリーを搭載するスペースの他、グローブなどの小物を収納できる収納スペースが存在。

 また、フロント部内側には500mLのペットボトルが入るフロントインナーラックや、携帯端末の充電に便利なUSB Type-Aソケットを標準装備。通勤や買い物など、日常使いの利便性を重視した設計と言えます。

 EM1 e:は後輪にコンパクトなインホイールモーターを採用。試乗した八丈島の起伏ある道でも、1名乗車であれば問題なく走行でき、発進時のモーター特有のトルクの出方は、同クラスのガソリンエンジン車とはまた異なるフィーリングです。

 もっとも印象的だったのは、その静粛性。エンジン音がない分、周囲の風景の音や自然の音が直接耳に入ってきます。

 八丈島の豊かな自然の中を走行しながら、波の音や鳥のさえずりが聞こえるという体験は、ガソリンエンジン車では得られないものでした。

 ブレーキは前後輪に適切な割合で制動力を配分するホンダ独自のコンビブレーキを採用。フロントにはディスクブレーキを装備しており、八丈島の長く続く急な下り坂でも安定した制動力を発揮します。

八丈島の豊かな自然環境の中でEM1 e:を走らせていると、電動二輪車と島環境の親和性の高さを実感します。

 二酸化炭素を排出せず、騒音も最小限に抑えられた移動手段は、島の自然環境を守りながら観光や地域の足として機能する可能性を秘めていると思いました。

 島のような限られた地域では、53kmという航続距離も十分に実用的。

 八丈島の周囲は約50kmであり、日常的な移動範囲であれば一回の充電で十分にカバーでき、バッテリー交換式というシステムは、充電インフラが限られた離島でも運用しやすい利点があります。

 さらに将来的には、島で発電される再生可能エネルギーで充電することで、移動手段のカーボンフットプリントをさらに削減することも可能になるかもしれません。(くるまのニュース編集部)

文:くるまのニュース くるまのニュース編集部

関連タグ

【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

272万円! ホンダ「“2列4人乗り”フリード」がスゴい! 最も低燃費な「リッター26キロ」&後席2座のゆったり「キャプテンシート」装着! 初の“隠れグレード”「ビズ」とは!
272万円! ホンダ「“2列4人乗り”フリード」がスゴい! 最も低燃費な「リッター26キロ」&後席2座のゆったり「キャプテンシート」装着! 初の“隠れグレード”「ビズ」とは!
くるまのニュース
スズキの「斬新“1人乗りミニ軽トラ”」が使い勝手サイコー! 免許不要で高齢者にピッタリ! 後ろの荷台に「最大30kg」載せられる「SUZU-CARGO」市販化に期待!
スズキの「斬新“1人乗りミニ軽トラ”」が使い勝手サイコー! 免許不要で高齢者にピッタリ! 後ろの荷台に「最大30kg」載せられる「SUZU-CARGO」市販化に期待!
くるまのニュース
レクサス新型「スゴいSUV」発表! 400馬力の高性能モデルあり! まるでMTな新システム&世界初採用の「操縦かんハンドル」が画期的!「RZ」ドイツ仕様とは!
レクサス新型「スゴいSUV」発表! 400馬力の高性能モデルあり! まるでMTな新システム&世界初採用の「操縦かんハンドル」が画期的!「RZ」ドイツ仕様とは!
くるまのニュース
「リッター43km」走る! ヤマハ新「3輪スクーター」に反響あり!「もう完全に未来だな…」「デザインいいじゃん!」の声も! 斬新すぎる「サイバー顔&Y字ライト」採用した新「トリシティ125」英国仕様がスゴイ!
「リッター43km」走る! ヤマハ新「3輪スクーター」に反響あり!「もう完全に未来だな…」「デザインいいじゃん!」の声も! 斬新すぎる「サイバー顔&Y字ライト」採用した新「トリシティ125」英国仕様がスゴイ!
くるまのニュース
アウディ新型「Q6 e-tron」実際どう? 380馬力超えの「高性能モデル」! 助手席モニターも良すぎる「最新モデル」の実力とは
アウディ新型「Q6 e-tron」実際どう? 380馬力超えの「高性能モデル」! 助手席モニターも良すぎる「最新モデル」の実力とは
くるまのニュース
トヨタ新「“5人乗り”ワゴン」に大反響! 「シエンタサイズなのに“車内めちゃ広い”」「快適装備が標準でもり沢山なのがイイ」の声も! “スライドドア”&カクカクデザイン採用の「ジャパンタクシー」登場!
トヨタ新「“5人乗り”ワゴン」に大反響! 「シエンタサイズなのに“車内めちゃ広い”」「快適装備が標準でもり沢山なのがイイ」の声も! “スライドドア”&カクカクデザイン採用の「ジャパンタクシー」登場!
くるまのニュース
全長4.7m! 20万円安い「超“大容量”ミニバン」発表! 待望の「ロングボディ×5人乗り仕様」でめちゃ広いスペース採用! フィアット「ドブロ マキシ 5 Black ED」396万円
全長4.7m! 20万円安い「超“大容量”ミニバン」発表! 待望の「ロングボディ×5人乗り仕様」でめちゃ広いスペース採用! フィアット「ドブロ マキシ 5 Black ED」396万円
くるまのニュース
新車235万円! トヨタ新「ステーションワゴン」に反響! 「アウトドアに最適!」「静かでしなやかな走り」など大好評!「カローラ ツーリング」がSNSで話題に
新車235万円! トヨタ新「ステーションワゴン」に反響! 「アウトドアに最適!」「静かでしなやかな走り」など大好評!「カローラ ツーリング」がSNSで話題に
くるまのニュース
トヨタが新「コンパクトSUV」発表! “大口顔”でめちゃ精悍な「走り仕様」新登場! 高性能な“専用2リッターエンジン”搭載で約200馬力の「新型カローラクロス GRスポーツ」ノーマルとの違いとは
トヨタが新「コンパクトSUV」発表! “大口顔”でめちゃ精悍な「走り仕様」新登場! 高性能な“専用2リッターエンジン”搭載で約200馬力の「新型カローラクロス GRスポーツ」ノーマルとの違いとは
くるまのニュース
新車371万円から! トヨタ「新ハリアー」登場! スタイリッシュSUV何が変わった? 全車快適&ブラック仕様が話題に! 販売店での反響は?
新車371万円から! トヨタ「新ハリアー」登場! スタイリッシュSUV何が変わった? 全車快適&ブラック仕様が話題に! 販売店での反響は?
くるまのニュース
トヨタ新型「RAV4」発売へ! 斬新すぎる「バンパー合体グリル」&豪華“ホワイト内装”がスゴイ! 7年ぶり全面刷新の「人気SUV」メインモデル“CORE”に大注目!
トヨタ新型「RAV4」発売へ! 斬新すぎる「バンパー合体グリル」&豪華“ホワイト内装”がスゴイ! 7年ぶり全面刷新の「人気SUV」メインモデル“CORE”に大注目!
くるまのニュース
ホンダが開発した「“世界初”のサンシェード」がスゴい! 「N-BOX」に初採用の画期的すぎる「神アイテム」装着可能モデル追加!
ホンダが開発した「“世界初”のサンシェード」がスゴい! 「N-BOX」に初採用の画期的すぎる「神アイテム」装着可能モデル追加!
くるまのニュース
遂に乗れたよ! ホンダの最新原付二種スクーター!! 「CUV e:」はコロンと可愛いデザインと航続距離が魅力の便利モデル
遂に乗れたよ! ホンダの最新原付二種スクーター!! 「CUV e:」はコロンと可愛いデザインと航続距離が魅力の便利モデル
バイクのニュース
【試乗】いい意味で「EVを強調しない」乗り味! 本格4WDモデルも用意される期待のニューモデル「スズキeビターラ」に最速試乗
【試乗】いい意味で「EVを強調しない」乗り味! 本格4WDモデルも用意される期待のニューモデル「スズキeビターラ」に最速試乗
THE EV TIMES
総合のりものメーカーホンダの面目躍如だ! 原付二種の電動バイク『CUV e:』に試乗してわかったこと
総合のりものメーカーホンダの面目躍如だ! 原付二種の電動バイク『CUV e:』に試乗してわかったこと
レスポンス
スバル新「FRスポーツカー」発表! 伝統の「水平対向エンジン」搭載で“2025年夏”に発売へ!「スポーツ走行」時の安全性も高めた「新BRZ」332万円から!
スバル新「FRスポーツカー」発表! 伝統の「水平対向エンジン」搭載で“2025年夏”に発売へ!「スポーツ走行」時の安全性も高めた「新BRZ」332万円から!
くるまのニュース
スズキ新型「e VITARA」初公開! メーカー初の「パワーユニット」&“独自の4WD”を採用! 全長4.3m“ちょうどいいサイズ感”も魅力! 25年度内に新たな「コンパクトSUV」発売へ!
スズキ新型「e VITARA」初公開! メーカー初の「パワーユニット」&“独自の4WD”を採用! 全長4.3m“ちょうどいいサイズ感”も魅力! 25年度内に新たな「コンパクトSUV」発売へ!
くるまのニュース
【欧州】日産「マーチ」復活か!? 斬新な“丸目デザイン”採用の「伝統コンパクトカー」発表! 全長4m以下で“最高にちょうどいい”「5ドアハッチ」25年に発売へ! 日本再導入の可能性は?
【欧州】日産「マーチ」復活か!? 斬新な“丸目デザイン”採用の「伝統コンパクトカー」発表! 全長4m以下で“最高にちょうどいい”「5ドアハッチ」25年に発売へ! 日本再導入の可能性は?
くるまのニュース

みんなのコメント

16件
  • ジェミニタイプR
    30キロ定地走行での航続距離ですからね。実際はこんなに走らないでしょう。
    とは言え普段の街乗り、通勤通学、買い物程度なら問題なさそう。
    あとはバッテリーの初期性能がどの程度継続するのか、そこが問題
  • hid********
    スーパーカブのほうが1万倍いい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村