現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 新型発売まで秒読み! スズキ「スイフト」の愛され続けた4世代の歩みを5分で振り返ろう【カタログは語る】

ここから本文です

新型発売まで秒読み! スズキ「スイフト」の愛され続けた4世代の歩みを5分で振り返ろう【カタログは語る】

掲載 3
新型発売まで秒読み! スズキ「スイフト」の愛され続けた4世代の歩みを5分で振り返ろう【カタログは語る】

ジャパンモビリティショーで5代目スイフトのコンセプトがお披露目

東京モーターショー改め「ジャパンモビリティショー2023」会場にて、世界初公開されたスズキの「スイフトコンセプト」。大切なのは「モノ」ではなく「コト」。そう変化してきている世の中でスイフトコンセプトは「デザイン」と「走り」だけではなく、「クルマと日常を愉しめる」という新しい価値を提供するモデル(以上、スズキのニュースリリースより)と説明されている。高効率エンジンの搭載や、6速MTも用意されるスイフトスポーツが存続するかどうかなど、注目したいこともいろいろだが、正式な登場を心待ちにしたいところだ。

ゴスロリ女子の「スイフトスポーツ」は全日本ラリー参戦中!「兼松由奈」選手のお気に入りはOZ「スーパーツーリズモWRC」ホイールです

初代(2000年) 始まりはKeiのワイド版だった

ところでそんなスイフトだが、もともと最初のモデルは、SUV風味のクロスオーバーカーとして登場したことは今は懐かしい話のひとつ。当時の軽自動車にラインアップした「Kei」のドアパネルなどを活かし、簡単に言うと「ワゴンR」からワイド版の「ワゴンR+」が登場したように、ボディを拡幅して誕生したのが初代スイフトだ。1.3Lエンジンを搭載し、バッジエンジニアリングのシボレー「クルーズ」も登場。地方の駐在所でパトロールカーとして配備されていた姿もおなじみだろう。

2代目(2004年) 世界戦略車として一新、不動の人気を確立

その一方で、世界戦略車として新規開発され、2004年11月に登場したのが2代目スイフト。スズキの新型車としてはそれまでとは体制を一新、初めて日本、ハンガリー、インド、中国の世界4カ国で一斉に生産を立ち上げたクルマでもあった。開発初期にイタリアのデザイナーとデザインコンセプトを創出、一新したプラットフォームは欧州のテストコース、道で熟成するなど、開発手法もそれまでとは違っていた。それまでのような軽自動車派生ではない専用プラットフォームを採用、リアサスペンションのトーションビームもスズキ車では初めて(それまではITL式)だった。

もちろんそうした経緯と説明を聞くまでもなく、2代目スイフトは姿カタチも、走りも、じつに新鮮で奮った出来ばえに感じられた。とくに外観スタイルは、筆者個人の感想で言うと、スズキ車としては1993年登場の初代ワゴンR以来のシンプルながら利発的、かつチャーミングなクルマに思えた。

また2005年9月にはスイフトスポーツを設定。じつは初代にも3ドアで設定があったが、標準車が1.3Lと1.5Lだったのに対して新開発の1.6LオールアルミDOHC VVT(125ps/15.1kgm)を搭載。モンローのショックアブソーバー、前後15インチ大径ディスクブレーキ(フロントはベンチレーテッド)などを採用。文字どおりスポーティでファンな走りを愉しませてくれた。

3代目(2010年) さらなる高剛性&軽量設計を追求

さらに続く3代目は2010年8月に登場。一見すると2代目のイメージを色濃く残したスタイリングながら、全長は2代目+155mmの3850mmに、ホイールベースも+40mmの2430mmに伸ばされるなどした。ただし新規開発されたプラットフォームは高剛性、軽量設計とし、最軽量グレードで970kg(XG・5速MT車、同・CVT車は990kg)と1tを切る車両重量を達成している。

この世代もおよそ7年と長いライフをまっとうし、2011年にはアイドリングストップ仕様を追加したほか、同年11月にはRSを設定。このRSは欧州スペックのダンパー、タイヤなどの採用をはじめとし、爽快な走りをアピールするモデルだった。

なお2013年には4WD車に動力性能と環境性能を両立させたK12B型1.2Lをベースにしたデュアルジェットエンジンも搭載。副変速機を備える7速マニュアルモード付きCVTも組み合わせていた。

4代目(2016年) フローティングルーフのデザインも見どころ

そして2016年12月になると4世代目が登場。「HEARTECT(ハーテクト)」と名付けられた新プラットフォームを採用したほか、新設計のサスペンションやパワートレインなどが投入され、より現代的なスペックを身につけた……そんなモデルへと進化を果たした。

とくにパワートレインでは、1.2Lは新採用のK12C型デュアルジェットエンジンとし、発進~加速時に最大30秒間モーターでエンジンをアシストするISG搭載のマイルドハイブリッドを設定。このISGはアイドリングストップ後のエンジン再始動にはスターターモーターの役割も果たす仕組みとしていた。

エンジンにはもう1タイプ、1LターボのK10C型ブースタージェットも設定。こちらは1.5LのNA並みの高出力/高トルクを実現しながら20.0km/L(JC08モード走行燃費=当時)の優れた低燃費性能も発揮するというエンジンだった。

また単眼カメラとレーザーレーダーによる衝突被害軽減ブレーキをはじめとした先進安全技術も搭載。ハイビーム/ロービームを自動で切り替える機能もスズキ車として初採用した。

3代目に対しホイールベースを20mm伸ばし全長は10mm短くしたボディは、3代目に対してヒップポイントを低くした(前:−20mm、後:−45mm)パッケージングが特徴。Cピラー部にもブラックアウトした部分を回しフローティングルーフとした外観デザインはこの4代目の特徴のひとつ。

さらに2017年9月にはスイフトスポーツが登場。140ps/23.4kgmの性能を発揮する1.4L直噴ターボのK14C型ブースタージェットエンジンを搭載。足まわりにモンローのショックアブソーバーや専用スタビライザー、コイルスプリング、ブッシュを使うなどし、歴代モデル同様、走りに磨きをかけたスペックを身につけていた。果たして次期最新型のスイフトスポーツがどんな仕様で登場するのか? も、今からの楽しみのひとつではある。

こんな記事も読まれています

トラックカーナビ、Android Autoに対応…車載ディスプレイで操作可能に
トラックカーナビ、Android Autoに対応…車載ディスプレイで操作可能に
レスポンス
斬新「踏ん張りシート」採用!? 36年落ちの「スバル車」が約450万円で落札! 角目4灯がカッコイイ“激レア”モデルが米に登場
斬新「踏ん張りシート」採用!? 36年落ちの「スバル車」が約450万円で落札! 角目4灯がカッコイイ“激レア”モデルが米に登場
くるまのニュース
走り好きパパにオススメ! 家族も納得する「羊の皮を着た狼」的なスポーツモデルを5車種お教えします
走り好きパパにオススメ! 家族も納得する「羊の皮を着た狼」的なスポーツモデルを5車種お教えします
Auto Messe Web
「2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー」最終選考会オンライン配信
「2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤー」最終選考会オンライン配信
Auto Prove
EV急拡大の中国でホンダ900人削減、トヨタも天津工場で減産[新聞ウォッチ]
EV急拡大の中国でホンダ900人削減、トヨタも天津工場で減産[新聞ウォッチ]
レスポンス
トヨタがヤリスクロスサイズの「新型SUV」を世界初公開! 斬新フェイスに「コの字ライト」採用で24年に発売!? 欧州イベントで展示
トヨタがヤリスクロスサイズの「新型SUV」を世界初公開! 斬新フェイスに「コの字ライト」採用で24年に発売!? 欧州イベントで展示
くるまのニュース
「5880億円、返して…」 自賠責保険の「積立金問題」どうなった? 財務省はなぜ国交省に借金したのか
「5880億円、返して…」 自賠責保険の「積立金問題」どうなった? 財務省はなぜ国交省に借金したのか
くるまのニュース
バイクにはあまり良くないってホント!? 近場への移動でしか走らない「バイクの短距離走行」
バイクにはあまり良くないってホント!? 近場への移動でしか走らない「バイクの短距離走行」
バイクのニュース
1台で2つのお店が可能、トヨタの移動販売車は両面式…『ハイラックス・チャンプ』
1台で2つのお店が可能、トヨタの移動販売車は両面式…『ハイラックス・チャンプ』
レスポンス
BMWが最高級ミニバン市場へ参入か!? 「i7アクティブツアラー」を大予想
BMWが最高級ミニバン市場へ参入か!? 「i7アクティブツアラー」を大予想
レスポンス
「911の60年」を記念し、7台のポルシェが文化大使に! ファルツ地方を巡る「ポルシェ ヘリテージ エクスペリエンス」
「911の60年」を記念し、7台のポルシェが文化大使に! ファルツ地方を巡る「ポルシェ ヘリテージ エクスペリエンス」
LE VOLANT CARSMEET WEB
角田裕毅、今季限りでチーム代表退任のフランツ・トストに最大限の感謝「彼がいなければ、僕は今F1にいなかった……これからは完璧なドライバーになれるよう集中する」
角田裕毅、今季限りでチーム代表退任のフランツ・トストに最大限の感謝「彼がいなければ、僕は今F1にいなかった……これからは完璧なドライバーになれるよう集中する」
motorsport.com 日本版
中央道「3週間」にわたり1車線に 昼間も車線規制し渋滞最大10km予測
中央道「3週間」にわたり1車線に 昼間も車線規制し渋滞最大10km予測
くるまのニュース
テスラ『サイバートラック』、「AWD」の航続はシリーズ最長の547km…2024年米国発売へ
テスラ『サイバートラック』、「AWD」の航続はシリーズ最長の547km…2024年米国発売へ
レスポンス
シェフラー、独ヴィテスコ・テクノロジーズを吸収合併 合併契約を締結 合併後の社名はシェフラーに
シェフラー、独ヴィテスコ・テクノロジーズを吸収合併 合併契約を締結 合併後の社名はシェフラーに
日刊自動車新聞
【チューニングカーの祭典】エッセンモーターショー2023開幕 主人公はもちろんチューニングカーファンに大人気の日本車だ!
【チューニングカーの祭典】エッセンモーターショー2023開幕 主人公はもちろんチューニングカーファンに大人気の日本車だ!
AutoBild Japan
乗ってみたらヒョンデKONAがけっこう脅威! 攻めた装備と大胆デザインの勢いがスゴイ
乗ってみたらヒョンデKONAがけっこう脅威! 攻めた装備と大胆デザインの勢いがスゴイ
WEB CARTOP
今季19勝のフェルスタッペン、付け入る隙はあるのか? フェラーリのバスール代表「プレッシャーをかければ彼だってミスをする」
今季19勝のフェルスタッペン、付け入る隙はあるのか? フェラーリのバスール代表「プレッシャーをかければ彼だってミスをする」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

3件
  • 「新型」の「NEW」スイフトというセンスが素晴らしい。
  • 2代目は下から2番目に安いグレードでもポテンザだったのは驚かされた。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで! 登録してお得なクーポンを獲得しよう
マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

ログイン

中古車探しをもっと便利に

  • 中古車お気に入り管理
  • おすすめ中古車の表示

あなたにおすすめのサービス

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車いまいくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村