圧倒的な世界観の店づくりで知られるビュリーのアーティスティックディレクターのラムダン・トゥアミが、昨年10月、仏・パリのマレに肝入りのコンセプトショップ「ワーズ サウンズ カラーズアンドシェイプス(WORDS, SOUNDS, COLORS & SHAPES)」をオープン。瞬く間に話題となった同店が、早くも日本に上陸。オープンのため中目黒に駆けつけたラムダン本人に、店のこだわりや各アイテムに込めた想いを聞いた。
1803年創業のパリの老舗美容専門店、オフィシーヌ・ユニヴェルセル・ビュリーを生まれ変わらせ、ニューヨーク・タイムズ誌に「世界一美しい店」と言わしめたラムダン・トゥアミ。わずか7年でLVMHに見初められ、ビュリーはグループ傘下に。このシンデレラブランドの立役者として、ラムダンの名は日本にも知れ渡った。雑誌『ブルータス』の“特任編集長“として手がけた1冊丸ごとラムダン号も記憶に新しい。
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そんな彼が、「全く新しい店を作りたい」と心血を注いでパリのマレにオープンしたのが、「ワーズ サウンズ カラーズアンドシェイプス」だ。自身が手がけるカジュアルウェアを展開するほか、印刷工房や古書店、アートギャラリー、カフェなど、7つの異なるコーナーを凝縮したショップは、パリの新名所として話題を呼び、東京・中目黒にも矢継ぎ早に日本第1号店をオープンさせた。ワンフロア400平米というパリの店に対し、中目黒では3階建てのビルを一棟丸々ショップに。元木材屋の造りを生かし、天井を抜いて木造の梁を浮き彫りにしてみせた。
1階には、イタリアと日本各地の工場を巡って最高峰の素材で作り上げたオリジナルブランド、ディ・ドライベーグ(DIE DREI BERGE)のマウンテンコートやトレッキングシューズをはじめ、自らが定期刊行するアウトドア雑誌『ユースレス ファイターズ(USELESS FIGHTERS)』など、ラムダンのネイチャー愛、とりわけ山愛が詰まった品々が揃っている。
「僕はとにかくプラスチックが大嫌い。それは環境保護という観点だけでなく、肌触りという面においてもね。だからこの店には、プラスチックを使ったものは一切置いていないんだ。ナイロンバッグで有名なポーターとのコラボアイテムも、ほら、キャンバス地にしているしね」
ラムダンが指差したのは、1時間で即完したという幻のバックパック。この店では、特別に追加生産したものを展開しているという。そのほか店頭には、彼の原点が垣間見えるアイテムも。高校時代、ティンバーランドをもじった“Teuchiland(トゥシーランド)”、仏語のスラングで「大麻ランド」の意)のロゴ入りスウェットで大儲けしたというラムダン。今回のショップにも、当時のアイデアを受け継いだ茶めっけたっぷりのソックスが並ぶ。また、さりげなく置かれたレターセットには、よく見ると「Airmail」ではなく「Blackmail(脅迫)」や「Burn after reading(読み終わったら燃やせ)」の文字が。随所にラムダンらしいブラックユーモアや独特のネーミングセンスが光っている。1982年のジャズの名盤に由来する長~い店名もしかり、Die Drei Bergeというブランド名もなかなかどうしてユニークだ。
「これは僕が2023年から経営するスイスのホテル名からとったんだよ。ドイツ語で“3つの山”という意味らしいんだけど、いまだにどうやって発音するのかもわからない(笑)。要はブランド名なんてどうでもいい。みんな意味なんてわからないものばかりでしょ?」
イタズラ顔でにっと笑うラムダン。日本贔屓で東京好きの彼は、プライベートでも中目黒の東山に待望の自邸を建てたばかり。なぜそこまでこの街が好きなのかを聞くと、「それはもちろん、僕の友達がみんなこの辺りにいるからさ!」と無邪気に答えた。どうやらラムダンにとっての店とは、物を売る場所というだけでなく、仲間が集まれる大切な居場所らしい。実際、オープニングにも多くの友人が駆けつけ、彼のオリジナルブランドに袖を通しながら、この店が醸し出す“Home”のような居心地のよさを楽しんでいた。
そして試着に立ち会う店員にも、「このコートの一番のこだわりは後ろの見えないボタン。そういうのは手にとって見せてあげなきゃダメなんだよ!」と熱く語るラムダン。オンラインやVRの時代だからこそ、アナログな手触りや友人宅に遊びに来たかのような温かみを大事にしたい。そんな哲学が感じられるショップは、ミニマルや無機質といった世界観の対極をいくもの。1階だけでも面白いエピソードや独創的なアイデアがてんこ盛りだが、来月6月には、2階のカフェと3階のアートギャラリーもオープン予定だ。
貴族と結婚しても、ビジネスで財を成しても、止まることなく動き続ける人生の冒険家、ラムダン。「これからもどんどん面白いことを仕掛けていくよ」と、少年のような笑顔でウィンクした。
WORDS, SOUNDS, COLORS & SHAPES住所:東京都目黒区青葉台2-17-6
営業時間:12:00-20:00
定休日:月曜日
https://wscs.jp/
文・笹森真那
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