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2020年の交通事故死者数が戦後最少だった理由と、それでも安心できない理由

2020年の交通事故死者数が戦後最少だった理由と、それでも安心できない理由

コロナで交通事故数や死傷者数が激減した

警察庁によると、2020年の交通事故死者数は前年比88%となる2839人で、戦後初めて3000人を下回りました。交通事故件数は30万9000件(前年比マイナス19%)、交通事故による負傷者数は36万8601人(前年比マイナス20%)となっています。

コロナ禍で緊急事態宣言が発出され、全国的に移動が大幅に減ったことが交通事故の発生および死傷者数の激減につながったのは確実で、例えば4月の交通事故死者数は213人と例年より大幅に減っています。ここ10年でみても、2011年には4月だけで378人が亡くなるなど、事故が少ない時期ではありません。

さらに、小中学校の夏休み短縮などの影響から夏季休暇の移動が減ったことで、8月の死者数が197人と半減したのも効いているでしょう。ここ10年の平均では8月の死者数は350人弱ですから、2020年8月は40%以上減ったのです。

3月以降の交通事故死者数は全般的に減っている

ちなみに、新型コロナウイルスが話題になる前の1月の死者数は262人で前年同様で、2月に至っては前年より37人も多い247人。2月の増加は新型コロナウイルス対策として公共交通機関を避けて、バイク通勤・通学が増えたのが理由のひとつとも言われていますが、いずれにしても3月以降の交通事故死者数が全般的に減り、とくに4月と8月に大幅減となったことが戦後初の3000人以下の交通事故死者数につながったといえます。

ここ数年の交通事故減については、AEB(衝突被害軽減ブレーキ)などの先進安全装備の普及が貢献しているといわれてきましたが、3月以降の死者数減を見る限り、新型コロナウイルスの影響は無視できないほど大きかったということでしょう。

東京や神奈川など昨年より死者数が増えた地域もある

都道府県別の死者数のワーストランキングにも変化が見られます。

■2020年交通事故死者数ワースト5
東京都 :155人
愛知県 :154人
北海道 :144人
神奈川県:140人
千葉県 :128人

前年172人の死者を出してワーストだった千葉県が大きく減らしした一方で、東京都と神奈川県については前年より死者数が増えました。交通事故死者数が全国的に減っているなか、エリアによっては逆の傾向が出たわけです。

秋以降はリソースのひっ迫から医療崩壊という言葉もメディアを賑わし、実際に医療の現場はまったく余裕のない状態が続いているといいますが、それでも交通事故での死者数が増えていないというのは、やはり移動が減ったことで、事故が起きづらい状況になってきたと考えるのが妥当でしょう。いずれにしても、2020年の月別死者数で前年を超えたのは2月だけで、秋以降は前年比15%前後の減少でした。

ただし、コロナ禍においては事故で負傷した場合でも、迅速な治療が受けられない恐れがあります。一人ひとりのドライバー・ライダーにおいては、より一層の安全運転を意識することが大切なのは間違いありません。

文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)

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