■「オーラNISMO RS コンセプト」初公開!
日産は、2026年1月9日から11日に開催された「東京オートサロン2026」に「AURA NISMO RS Concept(オーラ ニスモ アールエス コンセプト)」を出展しました。
【画像】超カッコいい! これがスポーツモデル「オーラNISMO RS」です!
今回、話を伺ったのは、日産モータースポーツ&カスタマイズの各部門で中心的な役割を担うお二人です。
主管の片倉丈嗣さんは、日産で「e-4ORCE」の制御開発に携わった経歴を持ち、現在はNISMO事業所にて電動パワートレインやレースカーの先行開発を牽引しています。
カスタマイズデザイン部部長を務める森田充儀さんは、キャリア30年を超えるベテランデザイナーであり、電気自動車の「リーフ」や、2022年の東京オートサロンで注目を集めた「フェアレディZ カスタマイズドプロト」など、数多くのアイコニックなモデルを手掛けてきました。
Q:オーラNISMO RSコンセプトはどういう成り立ちで開発されたのでしょうか。
片倉:私はいま、NISMOで電動車のレースカーを作ろうと先行開発やっており、その傍らでこの企画を進めています。レースカーをいきなり作ってしまうと、量産車へのフィードバックには時間がかかってしまいます。
そこで量産にすぐにフィードバックできるような検証車を作りたいという思いがありましたし、どうせ検証車を作るのであれば市販も匂わせたい。そういうことで森田さんに格好良い絵を描いてくださいといってできたのがこのクルマです。
Q:このクルマのパワートレインはどういうものですか。
片倉:実は結構タフなチャレンジをしています。いまe-POWERのラインナップは、「ノートオーラ」に搭載されている1.2リッター、「セレナ」などに搭載されている1.4リッター、「エクストレイル」の1.5リッターVCターボです。
どうせやるなら、この1.5リッターVCターボ(エクストレイルNISMO用)をそのまま搭載しました。車格的には2段階ぐらい大きいエンジンですが、全体のパワーが上げられますし、トルクも大きい。パワーウェイトレシオでいえばいまやり得る中で最大限になりました。
そこまで組み合わせるならばシャシ制御も協調制御しようと、オリジナルのNISMO tuned e-POWER 4WDからe-4ORCEにしています。
現在のレースの規定ではe-4ORCEをレースで使うにはレギュレーションに当てはまらないのですが、開発カテゴリーである「ST-Qクラス」であればチャレンジできます。そこでe-4ORCEすると、これぐらい良くなるとか、プロドライバーでももっと速く走らせられるとか、さらにはエネルギーマネジメントやトルクマネジメントもこの場でチャレンジしたいと考えています。
Q:あえてエクストレイル用のパワートレインを搭載したということは、量産技術で仕上げられていると考えていいですか。
片倉:はい、それもこだわりのひとつです。例えばレース専用部品など尖ったことはやっていません。ここに込めたメッセージは、我々日産がいま出している技術の延長線でこういうものが作れるということをアピールしたかったのです。
いま日産は商品力やモデルの更新のタイミングなどから、必ずしも良い印象だけではない状況で、反省すべき点があります。とはいえ、いま出している技術の集合体でこうした魅力的なものに生まれ変わるということを見せていくと、もうちょっと期待もしていただけるのかな。
こういうものがきっかけになって、期待もいっぱいしてほしいですし、我々ももっとそれに応えられるような開発のやり方にもつながる起爆剤になってほしいと思い、まずはレースで頑張るつもりです。
Q:なぜオーラNISMOをベースにしたのですか。
片倉:まずe-POWERの商品価値を上げたいという思いがあり、e-POWERを積むクルマで一番小さなスポーツモデルであるオーラNISMOをベースにして、そこに一番大きなエンジンを搭載しようと、あえてオーラを選んでいます。
実はこれ以上小さいクルマが存在しないこともあるのですが、1.5リッターVCターボがギリギリ入ったことも理由のひとつです。
■「オーラNISMO RS コンセプト」デザインのこだわりがスゴい!
Q:ここからはデザインについてお伺いします。このコンセプトはどういうものですか。
森田:オーラNISMOは“Agile Electric City Racer”で、このワード自体は変えていません。ただ量産車ではデザインであまり無理ができませんから、今回はそのタガを外してより素直にピュアに表現できないかと考えていきました。
Q:今回エクストレイルのパワートレインを採用していることから、走りも相当高そうです。そのあたりはデザインでどう表現していますか。
森田:全長が140mm伸びていますが、これは全て空力を良くするために使っています。全幅は145mm広がりましたが、これは当然トラクションを確保するためにトレッドを広げてスタビリティを上げています。
しかし全幅を広げると正面から受ける空気の面積が増えてしまい、空力性能にはマイナスの影響を与えます。そこで今回は空気抵抗(ドラッグ)を最小限に抑えるため、フェンダーの膨らみの頂点(ショルダー部分)をあえて高い位置に持ってこず、できるだけ低い位置に造形する工夫を凝らしました。
普通、クルマに力強さやパワフルさを出そうとすると、人間と同じで「肩を怒らせる」のがセオリーなのです。その方がガッシリして見えますし、カッコ良さを表現しやすいですから。
でも、NISMOとしては、単に見た目を作るのではなく「理屈が通ったデザイン」にこだわりたい。そこで、車幅を広げつつも空気の抵抗を増やさないために、あえて肩を落とした「富士山のような形」に仕上げました。
機能に裏打ちされたこのフォルムこそが、NISMOとしての格好良さであり、このクルマの個性になると信じて形にしています。
その結果として、実際のマスボリュームとしての重心高を下げただけでなく、ビジュアルスタビリティ、見た目のスタビリティがものすごく低く見えて、低重心でロー&ワイドで安定していることが見てすぐわかるようになりました。
Q:このフェンダーを成立させるためにサイドのドアの上のキャラクターラインがフロントフェンダーまで少しだけ引っ掛けながら消している。この効果も大きいと感じました。
森田:そこが一番の悩みどころでした。フェンダーのショルダーエッジは基本的に前から後ろに向けて流しましたが、どうしてもドアのベルトライン(フロントドアハンドルの上にあるライン)とは繋がらないのでずらしています。
ただそれだけでは完全に途切れてしまいますので、クルマ全体が前に進むムーブメントが出しにくくなり、本来の連続感が欲しくなるので、ドアのベルトラインをフェンダーにわずかに入れました。
Q:ドアなどは変更していますか。
森田:フロントドアはそのままなのですけど、リアドアから後ろはかなり手を入れています。リアフェンダーを大きく張り出させた分、リアドアのパネルや給油口の周りも、すべて専用の形に作り直しています。
もちろん、単純に車幅を広げるだけなら、後付けのオーバーフェンダーを被せれば済む話かもしれません。でも、本当に市販化を目指すのであれば、街中で見たときに美しいクルマにしたいので、市販するならここまでやらなければダメだと思っています。
Q:このホイールはどういうものですか。
片倉:実は今回のホイール、NISMOのレジェンドとも言える「LM GT4」の、あえてスカイラインGT-R(R32型)を履いています。ショー用に合わせ込みをしていますので、これがベストマッチというわけではありませんが、NISMOとして見せるのであれば、このホイールを履かせた方がファンの皆さんも喜んでいただけるかなと思っています。
もちろん性能面でも一番軽くてフットワークのいい鍛造軽量ホイールなので、これを使うのはすごく理にかなっています。
Q:このボディカラーにもこだわりが感じられます。
森田:NISMOのステルスグレーというコミュニケーションカラーが定着してきています。そこで次も考えていますが、その可能性のひとつとしてどういう進化の仕方があるのかを探っています。プロダクションモデルの中で再現できるかどうかは別として、マットカラーをぜひやってみたかったのです。
NISMOはカラーでも加飾を削いで研ぎ澄ますことをずっと言っており、NISMOステルスグレーはパールやメタリックさえも抜きました。そこで、今度はツヤも抜いてしまおうというわけです。
普通のグロスカラー(ツヤあり)は、周りの景色が映り込むことで輝きを放ちます。でもツヤ消しというのは、他の影響を一切受けない、常に自分自身が持っている質感をそのまま表に出せるのです。そこはやっぱり、ツヤ消しならではの強さがある。
つまり、この色は「私は他の影響なんて受けないんだよ」というメッセージで、何にも染まらない、独立した意志のようなものを表現したかったのです。
それはNISMOのデザインのあり方だけでなく、NISMOそのもののあり方も被せています。そういう進化をしていったらどうかという提案がこのカラーです。でもきちんとブルー味は残していますので、NISMOステルスグレーが進化したもの、そのラインにある色としてやってみました。
※ ※ ※
オーラNISMO RSコンセプトを見た瞬間に「ここまでやるか」と思いましたが、開発者にお話を伺うといずれも理に適った答えが返ってきました。
“RS”の名を語ることから市販化も視野に入れつつ、まずはレースに参戦しながら開発していくようですが、どういう仕上がりになるか、今から楽しみです。(内田俊一)
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