振り幅の広い顔ぶれが魅力のジェイエムウエストン──2025年春のレザーシューズ＆ブーツ

サカイや、パリ国立オペラ座とのコラボレーションモデルが登場。定番モデルの新色やクラシックなスリッパを再解釈したユニークなアイテムも要注目だ。

新たな挑戦をしながら、ヘリテージも継承

大きな話題を呼んだサカイとのコラボシューズの新作に加え、パリ国立オペラ座と異色のコラボにも取り組むなど新たな挑戦を続けるジェイエムウエストン。一方、定番アイテムを新しいカラーでアップデートしたほか、クラシックなスリッパを再解釈したアイテムを展開するなど、ブランドのヘリテージもしっかりと受け継いでいるのだ。

J.M. WESTON SACAI CHELSEA BOOTサカイとのコラボレーション第2弾。サイドゴアブーツを再解釈したデザインとなっており、リモージュの自社工場で生産されている。最大の特徴はコラボレーションのために開発したシグネチャーソール。外側に大きく張り出した形状はインパクト抜群だ。アッパーはブラックはカーフレザー、もう一方はビーチナッツヌバックで構成されており、ブラウンとブラックの2色を展開。どちらも着こなしに取り入れやすいカラーとなっている。

YACHT #690数あるモデルの中でも隠れた名作と名高いデッキシューズ。ブランドを象徴するモデルであるシグニチャーローファーと同じラストを用い、伝統的なグッドイヤーウェルト製法で仕上げているアウトソールには、耐摩耗性に優れた厚底のラバーソールを装着。今季の新色であるホワイトは春夏らしい爽やかなカラーで、清涼感のある着こなしが堪能できる。

WAKEY SLIPPER #036「ウェーキー スリッパ #036」は、クラシックなスリッパを再解釈してデザイン。屋内外でも履くことができるうえ、フォーマルにもカジュアルにも対応する汎用性の高さを備えている。アッパーの素材はブラックのソフトカーフとフェルトの2種類で展開。アウトソールにはラバーパッドを組み合わせたレザーソールを装着することで歩行性能を高めた。トーンオントーンで踵のタブにあしらった「W」の刺繍が適度なアクセントになっている。

ALBI LOAFER WITH EMBROIDERY #972「オペラ・ガルニエ」の150周年を記念してパリ国立オペラ座とコラボによって誕生した逸品。アッパーに用いたダークバーガンディのベルベットと、繊細な金色の糸で甲の部分にほどこしたリュラ（竪琴）の刺繍が相まって、気品あふれる表情を醸しているのだ。ライニングとインソールにはブラックのレザーを使用しており、インソールには「J.M. WESTON x Opéra de Paris」のコラボロゴをあしらうなど、細部に至るまでこだわりが垣間見える。

ジェイエムウエストン 青山店 　TEL:03-6805-1691写真・高橋絵里奈　文・オオサワ系、森下隆太　スタイリング・安倍拓志　編集・岩田桂視（GQ）