物価高が我々の背中に圧し掛かっている。
何か大きな買い物をする際、頭をよぎるのは日々消費しているものの価格だ。自分はこんなものを買う以前に、米すらも買えないのではないか。一度そんなことを考え出すと、100万円の車を買うはずだったのがいつの間にか80万円の車を買っていた……ということがどうしても起きてしまう。人間、何かしらの不安を抱えていると行動までロースコア志向になってしまうのだ。
「日本版ライドシェア」と「公共ライドシェア」は何がどう違うのか?
しかし、車は我々が生きる上では欠かせない乗り物。というわけで、今回は「支払総額40万円以下で車を買ってみた」という企画を実施してみたので、その様子を皆様にお伝えしたい。
「マイカー購入の様子」を記事に
「唐突に何を言い出すんだこのライターは!?」と思った読者もおられるだろう。
しかし、筆者はそれまでマイカーなるものを持ったことがなく(バイクなら2台所有)、「いい加減自分のクルマを持たんといかん」という強迫観念を数年前から抱いていたのだ。
せっかくクルマを買うのだから、自分が憧れていたものを買おう。しかし、カネがない。
ここで言う「カネがない」とは貯金がないということではなく、今後の生活に不安があるという意味だ。冒頭に書いた通り、我々は今インフレーション時代の只中にいる。残念ながら、10万円以上の買い物にはどうしても躊躇してしまう。
ただ、この庶民感覚を維持しているからこそライターとして米を取っていけるという自覚もあるが……。
それはともかく、今回は「マイカー購入の必要に迫られた筆者が、支払総額40万円以下を条件に車を購入する」ということで行動した。@DIMEの編集部からも記事の執筆許可をもらったが、もちろんクルマの購入費は小学館の経費ではなく自腹である。
前のオーナーはオイルをまめに交換していた!
支払総額40万円、車両本体価格は30万円前後、そうした条件で今回購入したのが、ダイハツのコペン(初代)だ。
よりにもよって、2シーターの軽コンバーチブル!
初代コペンは人気車種で、状態の良いもの(高年式・低走行距離・内装良好)は100万円を優に超える。では、筆者のコペンはどうしようもないポンコツか……というと、いやいやそうとも言い切れない。まず、エンジンの状態が素晴らしい!
走行距離は13万kmに達しているが、前の所有者はオイル交換記録のシールを車内のあちこちに貼りっぱなしにしていて、その記述から「どうやらこの人は5,000~6,000km毎のオイル交換を欠かしていなかったようだ」と推測することができた。ターボ搭載のクルマは、5,000km区切りのオイル交換がベストと言われている。二輪の中古車でも、前のオーナーがちゃんとオイル交換をしていたかどうかが重要な「見極めポイント」になる。筆者の所有するスズキSV400Sも、2,000~2,500km毎のオイル交換を欠かしていない。
したがって、「過走行」と言われる10万km以上の走行距離は今回は一切気にしなかった。
内装と装備は「値段相応」
このコペンの支払総額(車検込)は37万円、車両本体価格は27万円である。が、嬉しいことに販売店の3ヶ月/1,000kmの保証がついている。
この価格では「保証なし」というのもよくあるが、不具合を見極めるのに十分な保証が用意されているというのはありがたい限り。100kmほど走った時点では不具合は見当たらず、恐らく保証書を持って販売店を再訪することはないと思うが……。それでも保証書とは、何とも心強い味方であろうか!
ただ、それと引き換えに内装はどうしても使用感が否めない。灰皿を開けると、煙草を吸った跡もある。搭載されているカーナビは古く、Bluetoothにすら対応していない上に地図更新サービスが今年3月で終了している(ただし、この年式のコペンはそもそもカーナビ自体がデフォルト装備ではない)。
そして、このコペンにはETCはあるがドライブレコーダーはついていない。
冷静に考えると、やはりこれは「旧車」である。最先端かそれに準ずるレベルの装備を求める人から見れば、不満だらけの1台だろう。しかし、カーナビもドラレコも追加の費用をかければ交換・増設することができる装備。ドラレコは最低限のものなら1万円以下で購入できるし、カーナビはスマホの地図アプリで代用が利く(というより、今のスマホはカーナビよりも優秀!)。
「値段相応」には違いないが、今後の費用のかけ方次第でいくらでも難点を補えると考えることもできるのだ。
「10万km」はまだまだ現役!
ところで、「過走行の軽自動車」はかっこ悪いのか?
クルマに対する「かっこいい、かっこ悪い」は誰がどう言ったとしてもあくまで「その人の発想」に過ぎず、結局はクルマの持ち主がどう判断するかにかかっている。その上で、今日び「走行距離が10万kmを超えたら廃車の一歩手前」という発想はあまりにもったいない。
今回のコペン、そして上述したSV400Sも既にメーターが10万kmを超えている。にもかかわらず、エンジンが故障する様子は一切見られない。それどころか「コペンって、ここまで素晴らしい中間加速ができるクルマなのか!?」と驚愕してしまったほどである。
過走行の軽自動車、いいじゃないか!
「1台のクルマをできるだけ長く使う」というのも、ひとつのライフスタイルと言えるはずだ。
文/澤田真一
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みんなのコメント
ただの米泥棒か。
コメは、私以外取れていないみたいだが。