2年目のシーズンを迎えるTCRオーストラリア・シリーズに向け、各陣営が続々と2020年体制を発表している。VASCヴァージン・オーストラリア・スーパーカーでニッサン・アルティマをドライブしてきたマイケル・カルーソは、GRM(ギャリー・ロジャース・モータースポーツ)との2年契約でアルファロメオ・ジュリエッタ・ヴェローチェTCRのステアリングを握り、ホンダ系のウォール・レーシングは3台体制に。また国際ゲストが多数参戦することもアナウンスされている。
2013年のニッサン・モータースポーツによるファクトリー参戦以降、ケリー・レーシングで6シーズンにわたってアルティマをドライブしてきたカルーソは、2019年にGRMの助っ人として数戦でホールデンのシートに座り、後半戦の耐久カップではティックフォード・レーシングのキャメロン・ウォーターズとペアを組み、フォード・マスタング・スーパーカーを経験する忙しいシーズンを過ごした。
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そんな激動のファイナルシーズンを経て2020年は心機一転。主戦場をTCRシリーズに求め、バルボリン・カラーのアルファロメオでシーズンを追うことが決まった。
「今後2年間、TCRシリーズでバルボリンやギャリー・ロジャース・モータースポーツとともに戦えることを心から楽しみにしている」と意気込みを語ったカルーソ。
「僕は過去にも、このふたつの組織とともに仕事をする機会に恵まれた。その際には多くの素晴らしい思い出を共有し、今でもお互いに生涯の友情を感じているんだ。チームとしてのGRMとは家族のような間柄であり、勤勉なクルーとともに働く日が待ち遠しいよ」
現在36歳のカルーソは、2008年にGRMからVASCデビューを飾り、都合5シーズンを過ごした。その古巣に戻った2019年は、怪我で休養した28歳のリッチー・スタナウェイ(その後、シーズン限りでの引退を表明)に代わってクイーンズランド、タウンスヴィルの2戦でレースシートに座っていた。
「TCRオーストラリアの初年度シーズンを楽しく観戦したが、大いなる可能性を感じたよ。自分もその一部としてシリーズに参加したいと思っていたから、バルボリンとGRMの支援を得たのは光栄だった。チームとして、成功するために必要な要素がすべて揃ったと感じている」
「僕らにとって、2020年はチャンピオンシップを揺るがす大きなチャンスだと思う。アルファロメオは、ここオーストラリアでも世界のTCRシリーズでも、強力なパッケージであることを示しているからね」
そのGRMは2020年に向け大きく体制を変更し、アルファロメオを走らせるバルボリンGRMレーシングにはカルーソのチームメイトとして引き続きジョーダン・コックスを起用。
ルノー・メガーヌR.S.TCRを3台投入するメインチームでは、ジェームス・モファットに加えて新たにディラン・オキーフを迎え入れ、さらにGRMカスタマー・レーシングとしてプジョー308TCRをスタンバイ。こちらは20歳のアーロン・キャメロンと2000年のバサースト1000勝者、ジェイソン・バルグワナの2台体制を敷く。
また、F1併催イベントのシリーズ開幕戦(ノンチャンピオンシップ)となる3月12~15日のTCRアジア・パシフィック・カップのアルバートパーク戦のみ、プジョーのトップカスタマーチームであるJSBコンペティションとジョイントし、TCR開発ドライバーのジュリアン・ブリシュをエントリーさせる意向だ。
この一大勢力となったGRMの対抗馬として、ホンダ・オーストラリアの支援を受けるウォール・レーシングは、FK8ホンダ・シビック・タイプR TCRを3台体制に拡充。トニー・ダルベルト、ジョン・マーティンに加え、香港出身のポール・イップがラインアップに加わった。
また、GRMと同じくTCRアジア・パシフィック・カップのF1ラウンドでは、WTCR世界ツーリングカー・カップで4台体制を敷くとアナウンスしたミュニッヒ・モータースポーツとジョイントし、代表のレネ・ミュニッヒを走らせる。
一方、初年度のタイトルを勝ち獲ったヒュンダイ陣営のHMOカスタマー・レーシングは、ネイサン・マルコムと初代王者ウィル・ブラウンとの契約延長を発表した。ともにチームに残留し、2020年もヒュンダイi30 N TCRのステアリングを握る。
「もちろん、2020年もシリーズに戻って再びタイトルを手にする戦いを始めるよ」と、チームのビデオリリースで決意表明したチャンピオンのブラウン。
その他にも、アシュリー・スウォード・モータースポーツが3台のアルファロメオを走らせ、プライベーターのFK8シビックも2台、新規参入のトラック・テック・レーシングがアウディRS3 LMSを投入することもアナウンスされている。
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