10月11日、生憎の雨のなか2025年全日本スーパーフォーミュラ選手権第9戦富士の予選が行われ、100Rでクラッシュを喫した岩佐歩夢(TEAM MUGEN)に次ぐ暫定2番手タイムを記録していたサッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)が、繰り上がりで自身初のポールポジションを獲得した。ここでは予選トップ3につけたドライバーの声をお届けする。
■サッシャ・フェネストラズ(VANTELIN TEAM TOM’S)ポールポジション Q2タイム:1分33秒967
スーパーフォーミュラ第9戦富士は雨中の予選で終盤岩佐がクラッシュ。フェネストラズが初ポールポジション獲得
――予選を振り返ってください。
「ポジティブな予選だったと思う。トムスの両方のマシンにとって強力な予選だった。トムスがフロントロウを独占するのはおよそ3年ぶり。だから、これはチームにとって非常にポジティブなことだ」
「これこそが僕がここにいる理由だ。僕は、トムスをチーム選手権においてもふたたびトップに押し戻そうとしている。そして今日、僕たちは今年のチームの進歩を示した。とてもうれしいよ」
「一方、コンディションは非常に困難だった。クラッシュや、それにつながるようなハイドロプレーニング現象が多く見られた。僕自身もプッシュラップでミスを犯してしまった。今は、このあとのレースで走れるかどうか見てみよう。なぜなら、現時点では路面の水量が非常に多いためだ」
――Q2のコンディションはどうでしたか?
「Q1と比較するとはるかに悪かった。水の量がずっと多かったんだ。富士ではターン4の手前にいつも川ができる。だから、誰もがそのエリアでは注意しなければならないことを知っていると思う。彼(岩佐歩夢/TEAM MUGEN)は少しミスをしただけだと思う。彼がワイドなラインを通ってハイドロを経験したのを見た。僕も同じ状況に陥ったが、なんとか立て直すことができたよ」
――ドライコンディションであっても自信はありましたか?
「あったと言いたいが、それほどでもなかった。SUGOでもそうだったようにレインコンディションで良いペースがあることは知っている。だから、完全に自信があったわけではないが、今日のような天候で僕たちが強くなれることは分かっていた。それに比べるとドライではもう少し難しいかな」
■坪井翔(VANTELIN TEAM TOM’S)予選2番手 タイム:1分34秒123
――予選を振り返ってください。
「ドライだと結構厳しいかなという印象でした。いろいろと要素はあって、それらが直せたら割と前のほうに行けるかなという手応えは持っていたものの確信するまでには至っていなかったので」
「ウエットはさらに確信がなかったのですが、一応SUGOでは2台ともかなりペース良かったですし、ある程度は手応え感じていて、その中でやらなきゃいけないことは明確に見えていました。正直、どうなるか予想がつかなかったのですが、エンジニアが考えてくれたクルマが本当に良くて、ここの富士でもしっかりとパフォーマンスを発揮できました」
「アジャストできたという意味では、去年や一昨年からずっと抱いていたウエットでの不安要素がなくなったのは大きかったかなと思います」
――Q2の走行位置が後ろの方だったのは?
「セットアップだったりとか、いろいろな作業に手間取ってしまい、ピットを出てくタイミングが一番後ろになってしまいました。あれはかなりもったいなかったです」
「本来はもっとパフォーマンスがあったはずなのですが、(水しぶきで前が)まったく見えないなか、各々間隔を開けたいのでバックオフしますよね。それに追いついちゃうみたいな感じになってしまって、後ろのほうはもうぐちゃぐちゃでした」
「最後、アタックする時間があと1周分残っていたなかで正直やめようかなと思ってセクター3で迷っていました。でも、一応このまま行くしかないかなと思って行ったら、それが本当に吉と出ましたね。あのまま計測をやめていたらほぼビリだったので」
――決勝に向けてひと言。
「このままトムスのワン・ツーで終われれば、チームポイントもかなりトップに近づけると思います。僕自としては、ここ富士で結果を残してしっかりとチャンピオンシップでのギャップを作らなきゃいけないと思っているので、地に足付けたレースをしっかりしたいなと思います」
■野尻智紀(TEAM MUGEN)予選3番手 タイム:1分34秒205
――予選を振り返ってください。
「前回の雨のSUGOはすごくペースが悪かったのですけど、そこを変に意識せず、もう一回今までのセットアップでダメなのかというところを確認するためにも、自分たちが持っている経験値を生かしたセットアップで臨みました」
「その結果、『やっぱりここが良くないな』というところもありました。ただ『前回のSUGOほど悪くないな』という印象もあったので、逆に『前回なんであんな悪かったの?』という話もまた難しいところがあると思うのですけど、そういった意味でも自分たちでしっかりとビジョンを持って進めてこれています。結果も、難しい予選でしたけれど3番手になりましたので、決勝はなんとか這い上がっていきたいなと思っています」
――岩佐選手のクラッシュをどう見ていますか?
「コンディションとしては、おそらくQ1B組でもすでにちょっと悪かったかなという印象はあります。あのあたりの川、そこまで深い川ではなかったかなと思いますが、少し足元をすくわれやすい状態になってきたなという、そういうシチュエーションの過渡期みたいなところにあって。とくに彼はペースがすごく良かったので、もっとタイムを出そうと思って100Rを外から行った結果、ああいう形になってしまったと見ています」
「今朝、彼が雨の富士を走ったことがないという話だったので『あそこは気をつけて』とか、いろいろレクチャーをしていたのですけど、もっとタイムを出そうとしていったなかでリスクを取っちゃったのかなという気もします。本人は何事もなさそうではあるので、そこだけが救いかなっていう感じです」
「ライバルですけれど、しっかりとまたいい状態で決勝のグリッドに並んでくれると思っています。メカさんたち、チームにも期待して、また決勝で彼の素晴らしい追い上げを見れるといいなと思いますし、それに負けないように僕も頑張るだけです」
――赤旗が出る前にタイムアップが期待できたでしょうか?
「いいや、どうでしょう。僕も結構100Rなどで足元をすくわていたり、グリップ失っている感じもあったので……伸ばせてもコンマいくつかなっていう感覚でしたね」
「もう結構コンディションが悪化していて、タイム的には頭打ちかなという感覚ではありました」
[オートスポーツweb 2025年10月11日]
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