ジャック・ホークスワースは、6月11~15日にフランスで開催される『第93回ル・マン24時間レース』に、アコーディスASPチームから1回限りの代役参戦を行うにあたり、「勝つか、負けるか」のアプローチをとると述べた。ホークスワースは、自身2度目となるル・マンで、LMGT3の栄冠を狙える位置にいると確信している。
バッサー・サリバン・レーシングのレクサスRC F GT3を駆り、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦しているホークスワースは、WEC世界耐久選手権のシーズンハイライト・イベントであるル・マン24時間レースで、負傷欠場が続くベン・バーニコートの代役を務めるため、ASPチームにカムバックした。
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彼は今回、バーニコートがWECでチームを組むアーノルド・ロバンとフィン・ゲルシッツとともに78号車レクサスをシェアするが、ホークスワースは昨年も同チームからル・マンに出場している。
34歳のイギリス人ドライバーは昨年、マイク・コンウェイの負傷によりトヨタがホセ-マリア・ロペスをハイパーカー2台のうちの1台に起用したため、急きょ大西洋を渡りASPチームに合流した。彼はこの経緯を引き合いに出し、「今回はかなり多くの事前情報があった」とジョークを飛ばした。
「数週間前から知っていたから、2024年よりもずっと良い準備ができた」とホークスワースはSportscar365に語った。「去年の車検では、ケルビン(・ファン・デル・リンデ)のスーツを着ていたのを覚えている。飛行機で到着したばかりで、ひどい時差ボケに見舞われていた」
「ル・マンに戻ってこられて嬉しいよ。僕自身も準備万端だし、チームの準備も昨年より格段に良くなっているのを見てきた。レース本番がどんな結果になるのか、とても楽しみだ」
「昨年は何が起こるかまったく分からないままここに来た。チームにとっても初めてのル・マンだったからね。しかし、今年はレースに勝つという強い気持ちで臨んでいる。明らかに去年とは違う感覚だ」
今週末の24時間レースは、RC F GT3にとって2度目にして最後のル・マンとなる可能性がある。RC F GT3は、来年のWECとウェザーテック選手権に投入されると目される、新型GT3モデルに置き換えられると考えられているためだ。
ホークスワースはバッサー・サリバン・レーシングとともに北米スポーツカーシリーズのGTDタイトル獲得を目指しているが、ル・マンではチャンピオンシップを一切気にせず、ひたすら勝利を目指すことを楽しんでいると語った。
「今は週末のレースに勝つことだけを考えている。もし、これがRC Fにとって最後のル・マンだとしたら、IMSAで勝つのとあわせてとてもクールな終わり方になるだろう。僕の目標はふたつ。このレースに勝つことと、IMSAでタイトルを獲ることだ」
「だが、考え方はそれぞれ違う。IMSAは一年間に10レースあり、そのなかで一貫性を示す必要があるが、ここではとにかく勝つことだけだ。シンプルに『勝つか、負けるか』。僕はそれがすごく好きだ。とにかく全力で挑んで、それでどうなるか見てみよう」
■最大のライバルは296 GT3か
アコーディスASPチームの87号車レクサスは、8日日曜のテストデーの両セッションでトップに立ち、ロペスがLMGT3クラスの全体最速タイムをマークした。また、姉妹車である78号車を駆るホークスワースも、午前と午後の2セッションを通してクラス4番手という好タイムを記録した。
このイギリス人ドライバーは、フェラーリ296 GT3が強そうに見えたと警告しつつも、レクサスには大混戦で上位争いを繰り広げるだけの力があると楽観視している。
日曜日の午後のセッションを終えて、彼は「良いスタートだ」と語った。「2台とも一日を通して速そうに見えたし、僕たちの78号車も混戦に加わっていた。各車が何をしているかを見極めるのはいつも難しいが、正直に言って初日は力強かった。マシンの感触は良い」
「フェラーリはストレートで速く、トップスピードも良さそうなので、きっと良いタイムを出してくるだろう。僕たちのタイムは悪くないと思うが、それが最速なのか、3番手か4番手なのかは分からない」
「でも、クルマの感触は本当に良かったし、バランスも一日中良かったと言わざるを得ない。テストデーから得られるものはそれだけだ」
[オートスポーツweb 2025年06月10日]
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