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予選ペースに悩むフェラーリ。チーム代表は「全力で改善しなければならない」と主張

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予選ペースに悩むフェラーリ。チーム代表は「全力で改善しなければならない」と主張

 フェラーリの両ドライバーがエミリア・ロマーニャGPでQ3に進めなかったことから、非常に厳しい質問に耐えたわずか24時間後、スクーデリアのチームで代表であるフレデリック・バスールは同じメディアに対し、笑顔で『SF-25』のレースペースとイモラでの両ドライバーの素晴らしいオーバーテイクを称賛した。

 バスールは最初のコメントとして、「今日のペースは良かったと思う。上位陣とほぼ互角だった」と述べた。

 同氏は続けて、「レース序盤はタイヤをかなりプッシュしなければならなかったと言えるだろう。しかし、問題は予選でかなり後れをとり、11番手と12番手からのスタートを余儀なくされたことだ」と認めた。

 そのためバスールは、「週末は厳しいものだったが、リカバリーは順調だ」と簡潔にまとめた。その後、彼は次のように付け加えた。「今日は戦略が非常に優れており、ピットストップも順調に実行され、良いレースとなった。すべてがうまくいった。シャルル(・ルクレール)はセーフティカー(SC)のタイミングのせいで少々不運だったと思うが、それについてはどうしようもない」

「結局のところ、予選ペースを改善しなければならない。11番手や12番手からスタートすると、はるかに難しくなるからだ。戦略は非常にうまく機能し、メカニックたちは素晴らしい仕事をした。それが我々が復活し、トップ集団に追いつく唯一の方法だ。追いつくためには、チームとして協力し、すべての努力とリソースを結集する必要がある」

 バスールは、マシンのレースペースに満足していたものの、次のように明言した。「我々が最高のマシンを持っているとは決して思わない。レースで調子が良いときでも、我々のクルマがマクラーレンよりも速いことはほぼないだろう。おそらくパフォーマンスはあるが、充分な速さではないのだ」

 その後、フェラーリチームのボスは“本当の問題”を掘り下げて次のように説明した。

「明らかなのは、過去の3レースや4レースでは、予選よりも決勝のほうがつねにペースが良かったということだ。ジェッダ(サウジアラビアGP)では、日曜日のコースではおそらく我々が最速だったが、予選ではコンマ数秒も遅れていた」

「マイアミでも予選よりレースの方がずっと速かった。今週末も同じだと思う。土曜日にマシンからベストを引き出そうとしているのはもちろんだが、過去2週間の予選ではセットアップを改善できなかった。もっともな原因を見つけることはできるが、それはいつもの原因ではなく、我々は少しフラストレーションを感じている」

 このことにバスールは警鐘を鳴らす。「我々はこれに全力を尽くす必要がある。来週末、モナコの土曜日の夜には、ほぼ最終的な結果が出るだろう。今度こそ予選のパフォーマンスを上げる必要がある」

「モナコはタイヤマネジメントに関しては少々異なるが、土曜日にもっといい仕事をしなければならない」

 これほど短時間で、できることは何かと問われたバスールは、次のように説明した。「タイヤマネジメントのためにもっと準備を整える必要があるだろう。アウトラップでアプローチが異なっているのは、1周で柔らかいコンパウンドのポテンシャルを引き出すことができないという点だ」

「FP2を見れば、我々はすでに同じセットアップで非常に優れたロングスティントをこなしていたことがわかる。ミディアムではほぼ目標に達したが、ソフトコンパウンドでは苦戦していた。それはコンパウンドと準備に関係していると思う。しかし、我々はそれに取り組み、追いつくために最善を尽くす」

 バスールは、機械的なアップグレードの投入とその効果について、次のように私見を述べた。「パーツを持ち込む必要があるのではなく、持っているものでどのように改善できるかを理解する必要がある」

「クルマの特性によってはプラス・マイナス0.1秒になることもあるのは理解できるが、この場合はプラス・マイナスで0.3秒以上だ。そして、このような状況に陥ると、フラストレーションが溜まり、リスクを負うようになり一種の負のスパイラルに陥る。つまり、冷静さを保たなければならないということだ」

「エミリア・ロマーニャGPで良い結果が出たことは、私たちにとって素晴らしいことだと思う。イモラをポジティブな気持ちで出発できるため、モナコではより冷静になれるだろう」

[オートスポーツweb 2025年05月21日]

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みんなのコメント

1件
  • tnw
    ドライバーはブローしてはならないがエンジンはブローしても整備性が上がれば改善できると思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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