現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 信号手前で…ブゥーン! 「エンブレ」多用は車に悪影響!? 適切な使用方法

ここから本文です

信号手前で…ブゥーン! 「エンブレ」多用は車に悪影響!? 適切な使用方法

掲載 更新 137
信号手前で…ブゥーン! 「エンブレ」多用は車に悪影響!? 適切な使用方法

■フットブレーキで停止が基本だが…

 クルマを運転する際、慣れている人であればATやMTに限らず、エンジンブレーキを多用して減速することがあります。基本的には、フットブレーキで減速する人が多いですが、信号などで停止する際にはどちらが良いのでしょうか。

なぜホンダの技術はマネされない? 他社が採用しない理由

 AT車は、通常「Dレンジ」に入れて走行します。しかし、長い下り坂などでは、「Lレンジ」や「Sレンジ」、車種によっては「オーバードライブ(O/D)ボタン」などを使うことも推奨されています。

 これら「Dレンジ」以外にシフトレバーを動かすと、足で作動するフットブレーキではなく、エンジンの力によって減速するエンジンブレーキが使えます。

 MT車でも、走行中にひとつ低いギアにシフトダウンすると、エンジンブレーキを使って減速することが可能です。

 エンジンブレーキはフットブレーキを使わずに済むことから、ブレーキパッドの消耗を抑えられるというメリットや、ブレーキの利きが悪くなる「べーパーロック」の予防にもなります。

 では、信号待ちなどの減速でも、エンジンブレーキを使った方が良いのでしょうか。

 全国でロードサービスを展開するJAFによると「減速時のエコ運転技術」として、「フューエルカット」を推奨しています。

 JAFは、「赤信号などで停止することが分かったら、自分のエンジンブレーキの聞き具合に応じて、適当な位置でアクセルから足を離し、エンジンブレーキで減速します。停止位置が近づいたら、フットブレーキでしっかり停止します」と説明しています。

 つまり、シフトダウンはせず、アクセルから足を離してエンジンブレーキを利かせ、停止線に近づいたらフットブレーキを使う方が効率は良いようです。

 JAFによれば、長い坂をクルマで下る際もエンジンブレーキを併用することが理想とされ、「MT車であれば、2速や3速といった低めのギアを使い、AT車も同様で、2レンジ、もしくは3レンジを使う」とされています。

 近年のクルマには、「2」や「3」など、数字で表示されるシフトポジションが見られなくなりました。そのため、「2レンジ」や「3レンジ」がどこのことを指しているのか、一見するとわかりません。

 例えば、トヨタ「プリウス」のシフトレバーポジションは、上から「R」「N」「D」「B」となり、「P」はボタンとなっています。

 トヨタ「ヤリス」では、「P」「R」「N」「D」「B」、日産「ノート e-POWER」では、「R」「N」「D/B」となり、やはり数字は存在しません。

 その理由は、AT車のトランスミッションがCVTであるからとされているようです。

 CVTは「無段変速機」と呼ばれるATの一種で、ギアのシフトアップ・ダウンによって変速するのではなく、プーリーと呼ばれるベルトを回す部品の外径を変化させることで変速をしています。そのため、CVTには「2速」や「3速」といった概念がなく、スムーズな加減速が可能になっています。

 そして、プリウスやヤリスなどのハイブリッドカーやコンパクトカーでは、効率やコストなどの観点からCVTが採用されています。そのため、「2レンジ」や「3レンジ」が無く、「Bレンジ」や「Sレンジ」となっているのです。

■エンジンブレーキの多用は壊れる?

 必要以上にエンジンブレーキを多用する操作方法は、問題ないのでしょうか。

 自動車修理工場のスタッフは以下のように話しています。

「信号待ちのたびにエンジンブレーキを使うのは、トラブルの原因になる可能性があり、おすすめできません。

 走行中にシフトダウンをするのは、ある程度までは良いと思います。ただ、信号停止で常にシフトダウンをしていると、『ATF』というオイルの温度度が上がってしまいます。そうなると、オイルの冷却性能や潤滑性能が下がり、トランスミッションが壊れる原因にもなります。

『ブレーキパッドを減らしたくないから、エンジンブレーキを使う』という人もいるかもしれませんが、ブレーキパッドはそう簡単には減りませんので安心して欲しいです。

 私の工場では、最近、コンパクトカーのミッション不調でご入庫されたお客さまがいらっしゃいましたが、マニュアルモードでのシフトダウンを多用していたらしく、調べてみるとCVTが壊れていました。工賃と部品代を合わせた修理金額が10万円以上になったことから、廃車を選ばれました」

※ ※ ※

 シフトダウンによるエンジンブレーキでは、フットブレーキを使わない減速ができます。しかし、不必要にエンジンブレーキを多用すると、クルマが壊れる原因にもなってしまいます。

 適切な操作を、必要に応じて使うことで、クルマの寿命や燃費は伸ばすことができます。しかし、誤った操作を頻繁におこなえば、燃費の悪化やクルマが壊れることもあるため、注意が必要です。

こんな記事も読まれています

東京ディズニーの新ホテル、1泊34万円超の豪華客室も[新聞ウォッチ]
東京ディズニーの新ホテル、1泊34万円超の豪華客室も[新聞ウォッチ]
レスポンス
遂に試乗!原点回帰のランクル新型「250シリーズ」。「300」、「70(ナナマル)」、先代もイッキ乗り!!
遂に試乗!原点回帰のランクル新型「250シリーズ」。「300」、「70(ナナマル)」、先代もイッキ乗り!!
月刊自家用車WEB
フェラーリが大型スポンサー契約締結! 米テクノロジー大手とのタッグでチーム名も『スクーデリア・フェラーリ HP』に
フェラーリが大型スポンサー契約締結! 米テクノロジー大手とのタッグでチーム名も『スクーデリア・フェラーリ HP』に
motorsport.com 日本版
あの「ハチハチ」を再現!! ホンダ「NSR250R」が1/12スケール完成品モデルで新登場
あの「ハチハチ」を再現!! ホンダ「NSR250R」が1/12スケール完成品モデルで新登場
バイクのニュース
渋滞40kmも!? 関越道「イライラGW渋滞」今年はいつが酷いのか 「穴場の時間帯」知ればストレス全然違う!? 鬼門の「高坂SA」の状況は
渋滞40kmも!? 関越道「イライラGW渋滞」今年はいつが酷いのか 「穴場の時間帯」知ればストレス全然違う!? 鬼門の「高坂SA」の状況は
くるまのニュース
アストンマーティン『DBX』に改良新型、内装一新…707馬力仕様に一本化
アストンマーティン『DBX』に改良新型、内装一新…707馬力仕様に一本化
レスポンス
スバル、レガシィセダンの生産を2025年春に終了 セダンはWRXのみのラインアップへ
スバル、レガシィセダンの生産を2025年春に終了 セダンはWRXのみのラインアップへ
日刊自動車新聞
三菱ふそう、キャリアカー仕様のeキャンター新型など展示予定…ジャパントラックショー2024
三菱ふそう、キャリアカー仕様のeキャンター新型など展示予定…ジャパントラックショー2024
レスポンス
フェイスリフトされた新型「アウディ A3」をテスト&徹底チェック!第4世代A3の性能と評価は?
フェイスリフトされた新型「アウディ A3」をテスト&徹底チェック!第4世代A3の性能と評価は?
AutoBild Japan
いすゞとUDトラックス、ジャパントラックショー2024に共同で出展へ
いすゞとUDトラックス、ジャパントラックショー2024に共同で出展へ
レスポンス
新型ヴェゼルがビッグマイナー! 新グレードも!
新型ヴェゼルがビッグマイナー! 新グレードも!
グーネット
やっぱりダイハツ不正の影響は大きい! 2023年度の新車販売台数ランキング「盤石のクルマ」と「急落したクルマ」
やっぱりダイハツ不正の影響は大きい! 2023年度の新車販売台数ランキング「盤石のクルマ」と「急落したクルマ」
WEB CARTOP
レッドブルF1、注目集まる2025年ドライバーラインアップ決定は”シーズン終盤”に「我々は今のペアで満足」
レッドブルF1、注目集まる2025年ドライバーラインアップ決定は”シーズン終盤”に「我々は今のペアで満足」
motorsport.com 日本版
最高に便利なアイデア! 大事なギアを保護して、スッキリ収納にも役立つ b/c 「CRUMM CR」【車に積みたいアウトドアアイテム】
最高に便利なアイデア! 大事なギアを保護して、スッキリ収納にも役立つ b/c 「CRUMM CR」【車に積みたいアウトドアアイテム】
月刊自家用車WEB
ダイハツの「軽バン」は何に使える? 「車中泊好き」オジサンにピッタリ!? フラットフロアできる「アトレー」とは
ダイハツの「軽バン」は何に使える? 「車中泊好き」オジサンにピッタリ!? フラットフロアできる「アトレー」とは
くるまのニュース
ロイヤルエンフィールド「INT650」 ブラックアウトされたエンジンを採用したDarkグレードを追加し発売
ロイヤルエンフィールド「INT650」 ブラックアウトされたエンジンを採用したDarkグレードを追加し発売
バイクのニュース
【RVRはどうなる?】三菱自動車、コンパクトSUV「ASX」を大幅改良。6月から欧州で販売を開始
【RVRはどうなる?】三菱自動車、コンパクトSUV「ASX」を大幅改良。6月から欧州で販売を開始
driver@web
佐藤琢磨が日本人初のインディカーウイナーとして殿堂入り。初優勝の地ロングビーチに記念板が埋め込まれる
佐藤琢磨が日本人初のインディカーウイナーとして殿堂入り。初優勝の地ロングビーチに記念板が埋め込まれる
AUTOSPORT web

みんなのコメント

137件
  • またいい加減な記事を書く。。。アホだわ。
  • 「基本的には、フットブレーキで減速する人が多いですが」
    じゃねぇんだよ、エンブレちゃんと適切に使ってくれ。
    山道や高速でピコピコピコピコとフットブレーキ使われるとその後続車やトラックが遅延して本当に迷惑なんだわ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村