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【比較試乗】「アウディRS Q3 vs メルセデスAMG GLA45」高い実用性と機動性をコンパクトサイズで両立したハイパフォーマンスSUV

掲載 更新 7
【比較試乗】「アウディRS Q3 vs メルセデスAMG GLA45」高い実用性と機動性をコンパクトサイズで両立したハイパフォーマンスSUV

すvいまやハイパフォーマンス版の設定が不可避なSUVカテゴリー。では、ドイツ最新の高性能コンパクトSUV、アウディRS Q3スポーツバックとメルセデスAMG GLA45S 4マチック+の実力は果たして!? ここでは、それぞれの走りのキャラクターを比較してみる。

どちらを選んでも刺激的で楽しい

【国内試乗】「アウディQ5」最新のインフォテイメントとマイルドHVを搭載し商品力がアップ!

ハイパフォーマンスカーに乗る愉しみは、その圧倒的なパフォーマンスを手に入れる喜びとともに、そのブランドが作り上げてきた歴史やDNAを共有する悦びにあると思う。メルセデスAMG GLA45SのグリルはAMGパナメリカーナグリルと呼ばれている。伝説の公道レース、カレラ・パナメリカーナ・メヒコで優勝した300SLのフロントグリルが原型だ。300SLの優勝以来、パナメリカーナグリルと名付けられAMGの最強モデルの証となっている。
アウディRS Q3は、ビッグクワトロをデザインモチーフにしたフロントグリルがデザイン上のアクセントになっている。ビッグクワトロは1980年に登場し、1981年のWRCにデビューするやラリーシーンを席巻してアウディの名を轟かせた伝説の4WDマシンだ。
RS Q3の400㎰/480Nmを発揮する2.5L直列5気筒ターボは、1‒2‒4‒5‒3という独特の点火順序のためか、精密精巧で機械的な完成度を持ったエンジンなのに、妙に人間臭い独特の存在感がある。それがこのクルマの大きな魅力となっている。
GLA45Sは、421㎰/500Nmを発揮する世界最強の2L直列4気筒ターボエンジンを搭載する。吹け上がるほどにパワーが充実してくる、伸びの鋭さと刺激を備えた表情の豊かさが魅力。そのパワーを軽々と受け止め、速さ、鋭さ、刺激を十分に感じさせながらも圧倒的な安定感、安心感を両立させるシャシー性能が走りのバックボーンにある。特に足回りは、もっともスパルタンなレースモードにセットしてもゴツゴツした硬質さがない、懐が深く実用的な乗り心地を持っている。




RS Q3は、何よりも存在感のある5気筒エンジンのビート感が魅力だ。2.5Lと排気量が大きいためGLA45のように絞り出すようなパワー感ではなく、常用回転域ではタービンが余裕をもって仕事をしているような分厚く幅広いトルク感が特徴だ。
操縦性はアウディ独特の軽快さや機敏さを感じさせる味付け。加えて、クルマの姿勢をいかようにもコントロールできる万能感はクワトロならではだ。




また、RS Q3にはESCにオフロードモードが用意されており、これを選択すると、トラクションコントロールの制御がスリップ率50%を許容してくれるので、泥濘地や雪上で、パワーを持て余すことなくクルマを振りまわすことができる。このあたりのこだわり制御はいかにもアウディのクワトロらしいものだ。
両モデルの性能は互角。どちらを選んだとしても刺激的で楽しいカーライフが待っていることは間違いない。そんなクルマを選ぶとき、その歴史やメーカーに息づくDNAを考えてみるというのはどうだろう。GLA45Sを選び、カレラ・パナメリカーナ・メヒコ、あるいは栄光のドライバー、スターリング・モスに想いをはせるか、RS Q3を選んでWRCを席巻したビッグクワトロとそのドライバー、ハンヌ・ミッコラと重ね合わせるか。所有することの嬉しさが少しだけ深くなるかも知れない。

【Specification】メルセデスAMG GLA45S 4マチック+

■全長×全幅×全高=4440×1850×1585mm

■ホイールベース=2730mm

■車両重量=1770kg

■エンジン種類/排気量=直4DOHC16V+ターボ/1991cc

■最高出力=421ps(310kW)/6750rpm

■最大トルク=500Nm(51.0kg-m)/5000-5250rpm

■トランスミッション=8速DCT

■サスペンション(F:R)=ストラット:マルチリンク

■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク

■タイヤサイズ(F:R)=255/40R20:255/40R20

■車両本体価格(税込)=9,000,000円

■公式ページ https://mercedes-benz.jp/special/mercedes-suv/gla/

【Specification】アウディRS Q3スポーツバック
■全長×全幅×全高=4505×1855×1555mm

■ホイールベース=2680mm

■車両重量=1730kg

■エンジン種類/排気量=直5DOHC20V+ターボ/2480cc

■最高出力=400ps(294kW)/5850-7000rpm

■最大トルク=480Nm(48.9kg-m)/1950-5850rpm

■トランスミッション=7速DCT

■サスペンション(F:R)=ストラット:ウイッシュボーン

■ブレーキ(F:R)=Vディスク:ディスク

■タイヤサイズ(F:R)=255/40R20:255/40R20

■車両本体価格(税込)=8,630,000円

■公式ページ https://www.audi.co.jp/jp/web/ja/models/q3/rsq3.html

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みんなのコメント

7件
  • 高性能SUVも悪くはないが、ちょっと勘違いして
    山道や高速でエライ勢いで走ってるのをたまに
    見かける。
    太いタイヤや足回りで路面の追従性は上がっては
    いるものの、絶対的な重心高がある事に変わりは
    ないんだから、あまり無茶な運転はしないように
    心がけて欲しいね。
    いくら高いクルマでも、ドライバーの腕次第では
    走る凶器になりかねない。
  • 重心の高さがある車は普通は。ハイスピードで走れないよね。
    ハイスピードで運転しているとドライバー自身が不安になると思う。
    gla45sにはその不安がノーマルのsuvより少ない。
    むしろ安心感がある。だからハイスピードで走れてしまう。
    アウディはわからないがおそらく同じだろうね。
    ノーマルのセダンやワゴン形状のベンツやアウディより安定感があるのは乗った人しかわからないことだと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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