ルノーのマネージングディレクターであるシリル・アビテブールは、F1は1シーズンのレース開催数を15ほどに減らすという積極的な決断を下すことで、恩恵を得られると考えているようだ。
今季は、F1初となる3週連続開催も含めて、過去最大となる1シーズン全21戦となっている。3連戦は不評だったこともあり来年以降は行われない予定だ。しかし近い将来、アメリカとアジアをターゲットとしたレースが新たに開催され、1シーズンのレース数は22から23戦に増える予定だ。
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「我々はファンと触れ合う必要があるが、同時にそれは特別な体験でなければならない」
そうアビテブールはmotorsport.comに語った。
「すでに我々は、(F1が)特別なものであるというレース数を超えてしまっている」
「我々は誇りと意欲、熱意のメッセージを伝える必要がある。今、我々が戦っているカレンダーでは、1年に15戦を戦っていた頃と熱意は同じではない」
「もし我々がそういったエネルギーを持っていなければ、それを外部に伝えることは非常に困難になる」
「ほぼルーティーンになりかけている。F1は日常的なものであるべきではない。我々はそのバランスを傾けてきた。だから非常に慎重にならなければならない」
「商業的にカレンダーを増やす必要がある、という理由は理解できる。だが私が懸念しているのは、それがこのスポーツの大きな衰退につながるかもしれないということだ」
アビテブールは、15から18戦にレース数を留めることで、F1はその価値を大きく増加させると述べた。
「もし、レースを15戦に減らすという非常に積極的な決断を下せば、今開催している21のレースに向けて『6レースがカレンダーから脱落することになる。争え』と伝えなければならない」
「これで、市場のパターンは完全に逆転する。そのリアクションを見るのは非常に興味深いだろう」
「それがギャンブルであることは理解している。毎年より多くの資金を求め、より多くの観客やレース、より多くの賞金を求める今のF1にはそぐわない」
「しかしある時点で、試練の時が訪れる。おそらく、そのバランスを切り替える時が来るだろう」
小規模チームの中には、カレンダーの拡大を支持するためには、商業的に利益があるという確約が必要だと示唆しているところもある。
ハースのチーム代表であるギュンター・シュタイナーは「レースに出るためには、我々チームとF1が共に、大金を支払うことになる。そのため支出だけではなく、収入も確実にする必要がある」と述べた。
「F1の発展のためには、拡大だけが重要なわけではない。年間20~22戦のバランスが限界だ。それ以上増やしても、見返りはない」
フォースインディアのチーム代表であるビジェイ・マリヤは、チームスタッフの福利厚生に大きな問題が生じると話した。
「レースが増えれば収入が増え、1.5レースから2レース分くらいの費用がF1から払われるのならば、それ(カレンダーの拡大)を私も検討するだろう」
「しかしこれまでと変わらないのであれば、エンジニアやメカニック、レースチームに関係する全ての人々にとって、年間21戦以上のレースや3連戦などは、負担が大きすぎると私は考える」
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