■フェラーリ50周年の節目に生まれた“究極のロードカー”
2026年1月22日、米国アリゾナ州で開催されるRMサザビーズのオークションに、1995年式フェラーリ「F50」が出品されます。
【画像】超カッコイイ! これが「“6速MT”スーパーカー」です!(40枚)
フェラーリ創立50周年を祝うために開発されたこのモデルは、F1由来の技術を公道用に落とし込んだ伝説的スーパーカーとして、現在も高い評価を受け続けています。
F50は、フェラーリが創立50周年という大きな節目に送り出した、特別な意味を持つスーパーカーです。1987年に登場したF40が圧倒的な評価と成功を収めたことで、その後継となる50周年記念モデルには、単なる進化ではなく“到達点”としての完成度が求められました。こうして1991年から約4年にわたる開発期間を経て誕生したのがF50です。
シャシには、当時のF1マシンにも通じるカーボンファイバー製モノコックを採用。軽量かつ高剛性な構造により、ロードカーでありながらレーシングカーに限りなく近い成り立ちを実現しました。
ボディデザインはピニンファリーナが担当し、1980年代的な直線基調のフォルムを離れ、1950~60年代のフェラーリ・スポーツレーサーを思わせる有機的で流麗な造形が与えられています。
着脱式のハードトップを備え、バルケッタとベルリネッタの両方の魅力を味わえる点もF50ならではの特徴です。
パワートレインには、ミッドシップに搭載された4.7リッターV型12気筒自然吸気エンジンを採用。このユニットは1992年のF1用エンジンをルーツとし、耐久レーサー333SPでの実戦投入を経て熟成された血統を持ちます。
ロードカー用として最適化されながらも、最高出力513馬力を発生し、鋭いレスポンスと官能的な高回転フィールを両立。トランスミッションは6速MTのみが組み合わされ、ドライバーが自らの操作でV12を操る、純度の高い走りを味わえる構成となっています。
また、大径ブレンボブレーキを装備し、燃料セルやインストゥルメントパネルなど細部に至るまでモータースポーツ由来の思想を反映。
一方で、レザー内装やエアコン、可変式サスペンションといった装備も備え、極限のパフォーマンスと公道での実用性を両立している点もF50の大きな魅力です。
今回出品される個体は、全349台のうち60番目に製造された一台で、走行距離は約8194マイルと控えめ。近年には燃料セル交換を含む10万ドル以上(日本円で約1550万円)の整備が実施され、機関状態も良好とされています。
ハードトップやソフトトップ、専用ケース入りの付属品に加え、希少なトッズ製フェラーリF50ドライビングシューズまで揃う点も見逃せません。
フェラーリが意図的に生産台数を抑えたF50は、「288GTO」「F40」「エンツォ」「ラ・フェラーリ」などと並ぶ“ビッグシックス”を構成する重要な存在です。
※ ※ ※
今回のオークションにおける落札予想価格は700万~900万ドル(約10億8500万円~13億9500万円)です。6速MTで操るV型12気筒スーパーカーという、いまや失われつつある価値を体現した一台が、2026年のアリゾナで再び脚光を浴びようとしています。(くるまのニュース編集部)
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40.50.ラフェラーリだけは別格