現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ルノーは一気にEVシフトをせず。まずはアルカナや新型カングーの導入に期待【輸入車事情2021-2022】

ここから本文です

ルノーは一気にEVシフトをせず。まずはアルカナや新型カングーの導入に期待【輸入車事情2021-2022】

掲載 更新 2
ルノーは一気にEVシフトをせず。まずはアルカナや新型カングーの導入に期待【輸入車事情2021-2022】

日産、三菱と3社連合の提携を強化し、電動化に積極的なルノー。新しいCセグSUVのアルカナや新型カングーなど、魅力的なモデルの日本上陸に期待したい。また、ここではメガーヌR.S.トロフィー(6速MT)に試乗したインプレッションをお届けする。(Motor Magazine2021年7月号より)

日本デビューが待たれるスタイリッシュSUV「アルカナ」
ルノーは5月6日に「Renault Talk #1」というデジタルプレスカンファレンスを行い、今後の同社の戦略について説明した。中でも強調されていたのが、電動化戦略を推進していくということ。しかし、いきなりすべてをBEVにシフトしてしまうのではなく、まずは同社が掲げる電動化プロジェクト「E-TECH(イーテック)」をベースとした、ハイブリッド(HEV)やプラグインハイブリッド(PHEV)
を拡大していくことを表明している。

●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか

その中でも注目したいモデルは、Cセグメントの新型SUVとなる「ARKANA(アルカナ)」だ。欧州で流行のカッコいいクーペクスタイルのSUVで、すでに2021年3月から欧州で受注を開始している。同車のEテックシステムは新世代の1.6L 直4ガソリンエンジンにふたつのモーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせ、システム総出力は145psを発生。

市街地では最大80%EVモードで走行することが可能という。アルカナの日本導入は未定だが、ハイブリッド車に免疫のある日本市場では成功しそう。楽しみに待ちたい1台だ。

また、もう1台楽しみなモデルは、新型カングーのフルモデルチェンジだ。欧州では2021年6月から発売されるが、日本では早くても2022年以降になると思われる。

ハードに仕上がったメガーヌR.S.トロフィー(6速MT)に試乗
メガーヌR.S.に試乗する時はいつもワクワクしている。それはいつも刺激的な走りを味わわせてくれるからだ。前回は改良前のモデルを筑波サーキットで思いっきり走らせることができ、アドレナリン全開でワクワクが止まらなかったことを覚えている。

そして今回は2021年1月に一部改良を行った新型のメガーヌR.S.トロフィー(6速MTモデル)を一般道、高速道路、そして箱根のワインディング路で試乗することができた。

まず改良点をおさらいしておくと、これまではR.S.トロフィーのみだった300ps仕様のエンジンが、R.S.にも標準搭載となった。また、R.S.トロフィーでは、これまでEDC(6速DCT)モデルにのみ採用されていたローンチコントロールを6速MTモデルにも新たに装備している。さらにアダプティブクルーズコントロールやアクティブエマージェンシーブレーキなど、安全・快適装備も充実が図られている。

外観ではLEDヘッドライト、リアLEDランプが標準装備となったほか、フロントのR.S.ロゴの意匠が変更されている。

FFでもよく曲がる究極のコーナリングマシン
さて、いろいろと進化したメガーヌR.S.トロフィーを試乗した印象をお伝えすると、「痛快」のひと言に尽きる。とにかく楽しいのだ。まずは加速感がとても気持ちいい。最高出力300ps、最大トルク420Nmを誇る直4ターボエンジンは、1.8Lと思えないほどパワフルに1460kgのボディを加速してくれる。

そしてこのクルマの真骨頂は、コーナリングだ。「所詮、FFでしょ?」と言うなかれ。改良前型にサーキットで試乗した時にも感じたのだが、悪しきFFらしさは微塵も感じさせず、とにかくよく曲がるのだ。それはうまく躾けられた「4コントロール」のおかげ。

60km/h未満では後輪を逆相に、60km/h以上では同相に向けることで、低速時には旋回性を向上し、高速時には安定感を高めている。また、R.S.トロフィーにはトルセンLSDを装備しており、コーナリング中のアクセルオンにも鋭く反応。トラクションを確保して、想像以上に高い旋回速度でコーナーを脱出することができる。

乗り心地については、R.S.トロフィーはR.S.に比べてスプリングレートが高く、悪路ではハードに感じることもあったが、それでもこの手のスポーツカーでは乗り心地は良い方だと感じた。

今回もメガーヌR.Sトロフィーに乗ってまたワクワク感が止まらなかった。次はまたサーキットでお手合わせ願いたい。(文:Motor Magazine編集部 加藤英昭/写真:永元秀和)

[ アルバム : ニッポンの輸入車事情2021-2022/ルノー はオリジナルサイトでご覧ください ]

こんな記事も読まれています

【復刻版カタログ/1989コレクション】「スポーツカーに乗ろうと思う。」というコピーが心を昂らせたフェアレディZ(R32型)の肖像
【復刻版カタログ/1989コレクション】「スポーツカーに乗ろうと思う。」というコピーが心を昂らせたフェアレディZ(R32型)の肖像
カー・アンド・ドライバー
【SUPER FORMULA(全日本スーパーフォーミュラ選手権) 第1戦 /鈴鹿サーキット】3番手グリッドからスタートの野尻智紀選手が貫録の優勝を飾った!
【SUPER FORMULA(全日本スーパーフォーミュラ選手権) 第1戦 /鈴鹿サーキット】3番手グリッドからスタートの野尻智紀選手が貫録の優勝を飾った!
AutoBild Japan
トヨタ新型「セリカ」登場!? 復活の“8代目”どんなクルマになる? 待望の「2ドアクーペ」の現実性とは
トヨタ新型「セリカ」登場!? 復活の“8代目”どんなクルマになる? 待望の「2ドアクーペ」の現実性とは
くるまのニュース
広範囲を保護するアルパインスターズの新型サーキット用エアバッグ「TECH-AIR(R)10」が岡田商事から4月中旬発売!(動画あり)
広範囲を保護するアルパインスターズの新型サーキット用エアバッグ「TECH-AIR(R)10」が岡田商事から4月中旬発売!(動画あり)
バイクブロス
走り特化の新型カントリーマン、MINI ジョン クーパー ワークス カントリーマン発表
走り特化の新型カントリーマン、MINI ジョン クーパー ワークス カントリーマン発表
月刊自家用車WEB
【比較試乗】電動化時代のドライビングプレジャーとは? 最新BEVスポーツサルーンは洗練された乗り心地か軽快なハンドリングか「ポルシェ・タイカン・ターボS vs BMW・i5 M60 xDrive」
【比較試乗】電動化時代のドライビングプレジャーとは? 最新BEVスポーツサルーンは洗練された乗り心地か軽快なハンドリングか「ポルシェ・タイカン・ターボS vs BMW・i5 M60 xDrive」
LE VOLANT CARSMEET WEB
ホーナーの行為を告発した女性従業員がFIAに対し正式な苦情申し立て。レッドブル社は告発を却下、女性は停職処分に
ホーナーの行為を告発した女性従業員がFIAに対し正式な苦情申し立て。レッドブル社は告発を却下、女性は停職処分に
AUTOSPORT web
リベラルもEVも大っ嫌い! トランプが当選すれば、EVはむしろ米国外で独自進化を遂げ、爆発普及するかもしれない
リベラルもEVも大っ嫌い! トランプが当選すれば、EVはむしろ米国外で独自進化を遂げ、爆発普及するかもしれない
Merkmal
佐藤琢磨、15回目のインディ500へ。紅白基調のマシンカラー公開……多くの日本企業がスポンサーに
佐藤琢磨、15回目のインディ500へ。紅白基調のマシンカラー公開……多くの日本企業がスポンサーに
motorsport.com 日本版
経産省、2024年度充電インフラ補助金 360億円確保 3回に分けて募集
経産省、2024年度充電インフラ補助金 360億円確保 3回に分けて募集
日刊自動車新聞
ようやく出会えたアジフライ 靖国神社から徒歩数分の『トーキョーアジフライ』へ
ようやく出会えたアジフライ 靖国神社から徒歩数分の『トーキョーアジフライ』へ
バイクのニュース
なぜ希望ナンバー「358」全国1位? 人気の1や2525等抑えたワケは? 全国で唯一の「抽選対象」はどこ?
なぜ希望ナンバー「358」全国1位? 人気の1や2525等抑えたワケは? 全国で唯一の「抽選対象」はどこ?
くるまのニュース
よく販売したな!! スズキが作った傑作「X-90」まさに原寸大チョロQ……全長3.7mに2人乗りのSUVで魅力だらけ
よく販売したな!! スズキが作った傑作「X-90」まさに原寸大チョロQ……全長3.7mに2人乗りのSUVで魅力だらけ
ベストカーWeb
最近Aピラーが寝かされたかっこいいクルマが多い分なおさら悩ましい……フロントガラスの内側の先端はどうキレイにするのが正解?
最近Aピラーが寝かされたかっこいいクルマが多い分なおさら悩ましい……フロントガラスの内側の先端はどうキレイにするのが正解?
WEB CARTOP
【リコール】インディアン Chief Dark Horse、ほか9車種 計201台
【リコール】インディアン Chief Dark Horse、ほか9車種 計201台
バイクブロス
【MVアグスタ】アフターサービス体制強化のためサービスパートナーネットワークを開設
【MVアグスタ】アフターサービス体制強化のためサービスパートナーネットワークを開設
バイクブロス
1台でエーミングとホイールアライメントを完結! さらに故障診断もできるAUTELの最新ツールに注目…IAAE 2024
1台でエーミングとホイールアライメントを完結! さらに故障診断もできるAUTELの最新ツールに注目…IAAE 2024
レスポンス
ドゥカティ、期待の若手フェルミン・アルデゲルとの契約を発表。2025年にMotoGP昇格も、チームは未発表
ドゥカティ、期待の若手フェルミン・アルデゲルとの契約を発表。2025年にMotoGP昇格も、チームは未発表
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

2件
  • 電気自動車はあるかな?
  • アルカナは韓国で集中生産されるそうで(だから純正タイヤもクムホ)、車の出来不出来とは関係なく日本では拒絶されるだろう。だから導入自体されなくても不思議ではない。カングーも今までの外観が好きだった人を拒絶するようなモデルチェンジだし、当面はルーテシアやキャプチャーを一所懸命売るしかないと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

384.0427.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.0449.0万円

中古車を検索
カングーの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

384.0427.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.0449.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村